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ふる里の彼岸花さく夕暮れに 落穂拾いの煙たなびく
遠き日の幼き子らが踏み惑う 彼岸花さく里の夕暮れ
花畑花の名前はよく知らずカメラを向ける老若男女
コーヒーも紅茶も好きでお茶も好き温かい飲み物を欲しがる
ぽかぽかの陽気が続き春らしい夕方からは何故か強風
初夏まではもう少し先肌寒く安 ....
雨が降り花は散りゆき葉桜に満開の時期ほんの一瞬
新年度始まり慌ただしい病棟色々変わる様々なこと
晴れた日は菜の花の黄色活き活きと健康的な想像させる
四連覇カープ優勝難しい?開幕戦は勝 ....
菜の花の畑見下ろす丘の上食べられるもの食べられないもの
プロ野球開幕戦はもう明日去年を越えた選手に逢える
蜜柑食べ何個も食べて手は黄色お婆ちゃんの温かい指
開幕で各球団のルーキーは大 ....
日本中開花宣言出始めて花見好きな人が集まる
プライベートビーチひっそり時刻む他から遮断されたカップル
相撲取り経験積んで強くなる横綱よりも良い相撲した
甲子園球児の汗が輝いてファイン ....
春先の引っ越し業者忙しい賑わす施工不良問題
この町の砂浜人気ないみたい規模は小さい地元の人だけ
地元から離れた場所の砂浜でじゃれ合う犬とはしゃぐカップル
別荘のすぐ目の前に広い海忘れ ....
荒れていた問題ありの中学校今は落ち着き勉強熱心
近所には長年続く食堂が継ぐ人がいてみんな安心
百年も続く近所の魚屋さんレストランにも力を入れる
十年も時間が経てば様変わり公園も家もな ....
家族風呂今日はパパと一緒に入ろうよ
桜葉の湯舟からにょっきりだしてVサイン
ほれほれ、犬神家の一族じゃあ
お疲れと立ち寄るのはラブホテル
バブルに弾ける湯舟からぶらぶらと亀 ....
昼下がりG線上のアリア聴く独りの時間澄み切った心
午後三時静まり返るダイニング家族の声は朝と夜だけ
ティータイム仕事を一時停止して夕飯のこと相談される
酒を飲みあまり美味しく感じない ....
無理をせず好きな仕事に精を出す好きだからこそアイデアも出る
あと少し時間が経てば冬になる気象予報士くしゃみ三回
遠くても買いに行きたいクロワッサン直ぐ売り切れる人気のパン屋
ダム底に ....
襟を立てでもゆっくりと歩くとき、レンガの街へ落つ雪の消ゆ
うずくまる白い象かな 伊吹山
夕日背にして息吹く山肌
焼酎の お湯割りチビチビやりながら
彼女とラインで ふけるひととき
冬空の 街で消えゆく 虹を見る
束ねた髪が七色の女
もう幾年前になるでしょう
十二月二十四日
普段通りのお弁当を並べていました
初めて来店したおばあさんは
「今日はクリスマスやから」と言って
唐揚げ弁当を
ひとつ、買って ....
おもほえず 若菜つみつつ うち泣けき だれがなづけし ははこくさとな
(若菜を摘んでいると、思わず涙がこぼれた。誰が名付けたのか、母子草というのだね。)
きみよりも すこし数奇な 道なれど ....
再生ボタンを押したら甦る思い出
更生したコンセント
白鍵を昼 黒鍵を夜として
あなたは日々をピアノに乗せる
酒に酔い酷く醜く酩酊し
汀 十九の名を告げる鬼
....
冬になるかなしみ色の風がゆく枯れた野原を雪駄で駆けた
{引用=今日は、のぼさんこと俳人・歌人 正岡子規の命日で、子規忌。
なので、私の昔の短歌を一首。}
ほんとうはほんとうにしかわからないゆうがたふっとあおい影あお
あおはるの紙飛行機が飛ぶ海辺、はるかにイルカと人魚がお遊戯
風も舞う、街が守ってくれるのは砂漠の白砂に埋もれた歌声
死ぬのなら死ぬまでに二度夢をみて一度はかならず失う純血
....
日ののぼる前の空には雲黒く飛んでちぎれる約束は今
{引用=角川『短歌』2022年 3月号分「角川歌壇」にて
福島泰樹先生選 谷岡亜紀先生選 佳作
水原紫苑先生選 秀逸}
橋の上いつもの朝を迎えても君は震えて歌う白猫
暁の歌が輝く一滴の私の夢が微笑む未来へ
貫けない愛の硬さを知ったなら凶器を捨ててただ抱きしめる
戦いを忘れられない愛 ....
ありがとう銀の指輪の傷光り見つめてゆれる 青空一つ
{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
水原紫苑先生選 佳作}
・透明な 防護壁で覆われた 静かの海の渚で待ってる
・満月の 裏側見たいと思わない?君の瞳の中の引力
・地球とね こんなに離れているんだよ 君のため息月の満ち欠け
・今度いつ 逢える ....
・あおあおと、月明かり浴びてしなやかな 尾ひれで描くないしょの入り江
・ひみつなの、鼓膜は波の底なのよ いつでも波の歌を聴くため
・仰向けで、おさかなごっこ波の音 しゃらしゃら星も降り出す ....
雪くもり一枚厚着のクリスマス
唐揚げ買って恵比寿で家路
{ルビ理解=ゎゕ}るのは家族と飼い犬それだけの歌をうたふる土人の世界
明日の果て所有非所有無に帰して光りの海ゑ還る{ルビ詩=ぅた}ゐ手
指紋あり声紋ありて{ルビ言=こと}の{ルビ葉紋=はも ....
人あまたゐてそのうちのただ一人のみ我なりと知りし日のこと
ものなべてこの涯無きを負ふゆゑに傾ぎて見ゆる青空の下
その海は静止していて動いてるように見えるのは錯覚だった。
階段の裏側でまた目を瞑りだれかの青い落書きになる。
愛にあふれた優しさでわたしの{ルビ瞳=め}にあふれる涙がありふ ....
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