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言葉しか、綴れないよと言っていた。その言葉すら、手のひらから逃れ。

この痛み、続くのは幾月か。病のなかに、ふと訪れる安らぎ。

階段を降りて、母と二言三言。犯すべくなき、領分があり。

 ....
{引用=今日は、のぼさんこと俳人・歌人 正岡子規の命日で、子規忌。
なので、私の昔の短歌を一首。}



ほんとうはほんとうにしかわからないゆうがたふっとあおい影あお
{ルビ朝=あした}の香りはかそけく、まだ醒めやらない眠りのなかのように。

梅の実がオレンジに色づいている。母は、その二つ三つを手折り。

そよ風に吹かれて、体の熱が解かれてゆく。ああ、わたし ....
あおはるの紙飛行機が飛ぶ海辺、はるかにイルカと人魚がお遊戯


風も舞う、街が守ってくれるのは砂漠の白砂に埋もれた歌声


死ぬのなら死ぬまでに二度夢をみて一度はかならず失う純血
 ....
日ののぼる前の空には雲黒く飛んでちぎれる約束は今




{引用=角川『短歌』2022年 3月号分「角川歌壇」にて
福島泰樹先生選 谷岡亜紀先生選 佳作
水原紫苑先生選 秀逸}
橋の上いつもの朝を迎えても君は震えて歌う白猫


暁の歌が輝く一滴の私の夢が微笑む未来へ


貫けない愛の硬さを知ったなら凶器を捨ててただ抱きしめる


戦いを忘れられない愛 ....
現実と非現実とを行き来するODだけを主食にしてる


情報に色を与える僕の眼があなたの眼にも見えるでしょうか?


病弱な私を捨てて葉の裏の幼虫たちよ飛び立ちなさい


冬の陽が全て ....
音楽はいつも光の訪れで僕の弱さを満たしてくれる


街灯を浴びて輝く心臓と私の夢と世界の全て


死ぬことを厭わないまま愛だけを取り落とさずに生きていけたら


エレアコをアンプに繋 ....
ありがとう銀の指輪の傷光り見つめてゆれる 青空一つ






{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
水原紫苑先生選 佳作}
・透明な 防護壁で覆われた 静かの海の渚で待ってる

・満月の 裏側見たいと思わない?君の瞳の中の引力

・地球とね こんなに離れているんだよ 君のため息月の満ち欠け

・今度いつ 逢える ....
・あおあおと、月明かり浴びてしなやかな 尾ひれで描くないしょの入り江

・ひみつなの、鼓膜は波の底なのよ いつでも波の歌を聴くため

・仰向けで、おさかなごっこ波の音 しゃらしゃら星も降り出す ....
雪くもり一枚厚着のクリスマス
唐揚げ買って恵比寿で家路
{ルビ理解=ゎゕ}るのは家族と飼い犬それだけの歌をうたふる土人の世界

明日の果て所有非所有無に帰して光りの海ゑ還る{ルビ詩=ぅた}ゐ手

指紋あり声紋ありて{ルビ言=こと}の{ルビ葉紋=はも ....
人あまたゐてそのうちのただ一人のみ我なりと知りし日のこと ものなべてこの涯無きを負ふゆゑに傾ぎて見ゆる青空の下 その海は静止していて動いてるように見えるのは錯覚だった。



階段の裏側でまた目を瞑りだれかの青い落書きになる。



愛にあふれた優しさでわたしの{ルビ瞳=め}にあふれる涙がありふ ....
死の如き眠りと死とを分かちつつ薄く瞼のひらかるる朝 出会いたい計り知れないこの思いインターネットの靄はらいのけ

暗闇に裸電球パッとつけ余計感じた部屋の暗さを

闇雲に歩きつづける愚かしさ辿り着けない道は狭まり

一度だけ産まれていつか一度 ....
いつの日か人なべて去り果てしのち残らむ椅子の一脚の影 進むべき道を間違え気がつけばひとり花火をみあげる桟橋 言葉という私に属さないもので構成されて今ここにいる 私という何かしらがある幻想を維持するために昼飯を食う 言葉という街の埃に似たものが降り積もりある日私になった どのへんを爪で剥がせばいいのだろう 視界ではない世界が見たい どこまでもここから遠い身体に比喩として手をさしのべている 地球とは叡智を究め滅ぶ星
今日も最期の夢を見ている
蕾さえ開かなくなったこの部屋であなたがいなくてどうして眠るの


なぜだろうマフィンが今日はすごくかたい あした世界がおわるからかな


刻まれた時間のそとで落ち合おう 蕾、マフィ ....
待つことの辛さを肌で感じます。丁か半かと気をもむ日々に

そう思う人に言葉は届かずと書いては消して送信押さず

不愉快な思いで過ごすどう過ごす。助けにもなる日々の雑事が

雨戸開け換気して ....
今朝は雨雪にならずに安堵した今年の冬は無口貫く

冬枯れの樹木に山が覆われてさびれた村に私ため息

我が子より年下なのに熟れているおんなの尻に目を奪われて

寒すぎて真っ裸になれないよ必要 ....
ツンドラに三日月墜ちて小半日そろゝ窓も童話帯びしか


鍵盤に凭れし少年老いやすき高音探しに暮るゝ聖堂


魂は濡らさぬようにふところに忍ばせて来る冬の男ら


おもいでは至る所に散 ....
ひだかたけしさんの短歌おすすめリスト(247)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自由律短歌雑詠(2022年9月)- おぼろん短歌4*22-10-6
子規忌に寄せて- こしごえ短歌2*22-9-19
短歌雑詠- おぼろん短歌1*22-7-6
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約束は今- こしごえ短歌5*22-2-26
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Shadowplay- 由比良 ...短歌2*22-2-12
光の果てに- 由比良 ...短歌1*22-2-12
短歌- こしごえ短歌2*22-2-7
君と月の街にて- ちぇりこ ...短歌3*22-1-18
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表情- 水宮うみ短歌8*21-8-31
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