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液晶画面霞みゆく海抜3.5m
電池パックの発熱と海抜3.5m
柔肌の
紅色地図に
映りゆく
海図をたどり
明日を占う
龍を彫り
戻ることない
寂しさを
背に刻み
街角歩く
悪戯に
彫りゆく
痛みに
母は啼きゆき
後悔を知る
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森のなか
もみじのような
てのひらに
落ちる病葉
なにを言いつる
1 本を読む三十分ペラペラと百二十頁で付箋
2 アニメ観る可愛い女惚れちまう知らないうちに最後まで観る
3 ビートルズジョンレノンの若い頃古いライブを繰り返し観る
4 扇 ....
かけひきを手放したあと一本の綱は誰とも手をつながない
おそらくは終わりのない作業と思うどこまで磨くか靴磨くように
憂鬱にふりかけられた粉砂糖かけられたまえこうべを垂れて
つまらないこ ....
眠らせることが仕事になったから月の光の底で生きてく
泣き止まぬ嬰児の不安受け止める作戦いくつも立てて過ごした
綺麗事くさす粗雑な匙加減 まどろむ居間で誰かを探す
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珈琲の温度と苦味醒めて行く秋雨本のページ湿らす
背景をいつでも嘘で固めてる仮面が良く似た仮面を喰らう
興奮が吐いた言葉を集めては雑な信心溜め息の詩神
償いの機会逃 ....
いつのまに内緒話は死語となる 左下がりの枝に梨の実
「信じてる」 秘密のありか探る手で 画面で乾く目を伏せたまま
民族の衣装は乳を隠さない 壁が嫌になり踏み込む裸身
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