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孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
なにか に
何かに包まれているこの感触
背中から 気泡幾つも浮かんでは滑り消え
そのたび全身温まり
じわじわジンワリ熱くなる
〈前進しろ 停滞するな〉と

感じるんよ
背後から背後から ....
寝息が
夜のカーテンを揺らす
いつくしみという
どこかに潜む母性が呼吸をはじめる
白い肌のわが子の
すーっと通る鼻すじに口づける
溶ける音がした気がした
抱きしめるものがある ....
ひとつの終わらない薔薇がある
幾重にも幾重にも
内面から開き続け
外側の花弁が枯れて
次々と散り落ちても
秘められた未知なるものが
沸き上るように 艶やかに捲れ
芳醇な色香を放ち続ける
 ....
何も始まってなかっただけ
私の勘違い
恋って怖い
好きって厄介だ、なんて言ってみても

また私は恋をする

また私は誰かを好きになる
しあわせになろうと
思っている

大事な人といる時は
喋りすぎず
早歩きせず
気負いせず
気を許しすぎず

しあわせになるために
赤裸々に自分を語ってはいけない
少しばかり
 ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
メダカが逆立ちしている
ふざけない彼がこんな仕草になってる様を僕はずっと恐れてきた

なにも悲しくない
 なにせこれは事件でおはなしだった

降りかかったそして固まった
 結晶となって値 ....
ふれあい
すれあい

むれあい
つれあい

なれあい
われあい

ゆれあい
はれあい

ほれあい
れんあい
晴れ上がり寒風吹く久々に冬らしい冬の今日
一晩苦しめられた疼痛発作に生きる気力萎え街をさ迷う

この街のあちこちに家族との思い出の染み貼り付き残り
歩けば歩くほどいよいよ無人の荒野に一人放り出 ....
言葉に
言葉を重ねて
返すさざ波は思いを積んで
言葉は受け止められて
また言葉に変化した
どれだけの気持ちを判ったところでも
本当のことは中々素直に言えなくて
失言のように漏らしてもらう ....
飲み込んだチョコレートが
胃の中でどろりと溶ける
何の役にも立たない甘さ
何の役にも立たない苦さ

悪い夢を見た朝に
汚してしまった下着の色
一日中ついて回る後味の悪さ
標的もいないま ....
熱流入、

自らに与えられた円還は
自ら綴じなければならない

神経ノイズ集積としての己
あらゆるノイズに揉まれて

熱流出。


愛・進化
いつものように
信号が赤から緑に変わって
歩き出して
家に帰っているよ

まだ君の香りが少し
残っていて
もったいないし寒いしで
窓も開けられずにいるよ
最初はちゃんと感じてたのに
 ....
冬の色をしているものとは他の色を探したけど
他にあるものといえば日差し
その日差しさえどこか高音に瞬いている
この広い宇宙のなかから地球を選び

多くの生命のなかから人間を選び

そのなかから選んだのです

お父さん お母さん

子供は 親を選べないなんて

私は選んだのです

愛の光 ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

 ....
月をながめるとき
不安なとき
さみしいとき
ばかりのわたし

なぐさめ役はつらかろう
どんなときもかがやく月を
頼りにいきるひともまた
できることをやらずして
ビデオ屋で借りたビデオ見る。ディスクでした
すべきことを放置して
肉親の作る餃子食べる。月賦でました
宿題が怖い顔をする。真剣で、怒ってなんかない。心配で心配で、つ ....
重なる重ねる音響の連鎖に
造形されては崩れ落ちる旋律
そのたび脳髄は揉みほぐされブルブル揺れ
冬の天空で少しずつ凍結していくオーロラの踊り
樹木の枝に縮れ色褪せへばり付く枯れ葉が
所在なげに ....
陽が昇るのを待って 僕らはあてもなく電車に乗った
まだ人気はなく静かで ただやわらかい朝陽だけが車内を包み込んでいた


僕らは互いに黙って 流れていく景色を呆然と眺めていた
この景色の中に ....
純白の音響
広がり続ける 水底の
更なる深淵
蠢き渦巻く粉砕 無機
ここで出会ってしまったがために
空いたもう二度と塞げない穴

私たちは
元々は平行線だった
何かの拍子で
一つ重なり合ってしまった
これは神様も予想外

二人並んで歩いた雪の日は ....
パチンパチンと音がする
シュンシュン シュンシュン、音 響く

半端な冬の夜半過ぎ
黒ずみ弾ける二股鞘と
剥き出される真っ赤な種子
街灯に照らされアトランダムに
蒼い地面に撒き散らされ
 ....
スタッ スタッ スタッ

大きな白いイキモノが用水路を移動して来る。
僕は思わず沿いの遊歩道に立ち止まる。

スタッ スタッ スタッ

水かさは30㎝程、幅約1mの用水路を、そのイキモノ ....
過去も未来も無く
ただ美しいと思った

さよならの
指先を咬む

ひずみ
森の向こうに空があり
 私の思考が蠢いている
  地水火風はその中で
   好き勝手に踊ってやがる
    私の感情の底の哀しみ溜まり
     虚脱の寒気はいや増すばかり
      自 ....
見失ってしまったもの

いなくなってしまった人

寂しさを感じた時から気づく

キャンバスに色が付かない

何を塗っても なにを描いても

絵具を替えても 筆を取り換えても

 ....
夢を見た、彼が私を叱る夢 起きて 私は怖くて彼に尋ねた
「怒ってない?」「なんのこと」

夢を見た、彼が私を嫌う夢 起きて 私は怖くて彼に尋ねた
「嫌いにならないでね」「なりません。約束」
 ....
新たに愛したら
この痛みから解放されるのか

かつて愛し捧げ
与えられた
この広がり膿み続ける
空虚な傷口を
凍月さんの自由詩おすすめリスト(724)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-4
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来襲静かに悪夢- たけし自由詩8*15-12-17
運命不導体- 瑞海自由詩6*15-12-16
街路野木の夜- たけし自由詩815-12-16
在る_ということ- たけし自由詩8*15-12-15
アウローラ- レモン自由詩16*15-12-15
麻痺- たけし自由詩6*15-12-11
キャンバスに色が付かない- 佐白光自由詩2*15-12-5
柔らかな恋- 斎藤 九自由詩115-12-1
水平愛- たけし自由詩4*15-11-27

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