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孤独がコトリと音たてて
薄いオリオン座拝みます
恨みもせず
妬きもせず
孤独がコトリと音たてて
街が滲んで見えるのです
避けもせず
罵りもせず
孤独がコ ....
月がふくらむ
まってる間に
青いまどべに
光ってばかり
雲がわれてる
かなしい足音
駅の路
つっと立って
揺れる
振り向いてよ
月が ....
雲かあ
あれは水か
おなじかたちなんて
あるのかなあ
秋空に昼霞みがかかっていた
肉の自由を嗅いでいた
埃は乾いて湿っていた
秋空に昼霞みがかかっていた
雲かあ
あれは水か
お ....
秋
秋をつくる
ほんとうの色に
もみじ
いろんな絵
木々に
空に
地面に
宇宙に
慣性の法則に
緑がぬけて
ほんとうの色に
色はその色を跳ね返した光
跳ね返す意味?
も ....
生きづらさ
なんでこんなこと考える
スマイル
幸せを考えるなんて
現状否定みたいなもんだから
ほんとうのぼくを
ゆっくりと解き放とう
ガンダーラガンダーラ
デイセーイトワズインイーン ....
屋根のうえで電話した
南の黒い風に吹かれてた
僕はあの頃小説を書いていた
吐き出す言葉はそこだけに注いでいた
僕はそういう道を歩いていた
みんな生きているか
ネットのニュースに人の影
....
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
金木犀を押しのけ散らして
樹液や葉っぱのにおいする
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
雲がいろんないろして重なる
....
ふしぎな童話なんか
なかった
うそがめくれる
めくれたうそが風になる
春から夏がやってきた
夏から秋がもどってきた
ぼくは無になる
思い出だらけのぼくは無 ....
もうすでに決断したことを
髪をすいては決断するように
女はその長い髪をなんどもなんどもすいていた
宇宙の青白い光を見つめながら
宇宙の青白い光に見つめられながら
長まわし ....
最後の最後の陽射したち
熱暑がほどけていた
夏から秋へのちぎれ雲
それが交響曲を奏でていた
なんでもない外国を旅する
豊かな悲しみ
なんでもない時間を旅する
暖かな悲しみ
空間時間の ....
荷物をとり検疫をパスし
出口を出てバスに乗った
暗い大阪の海を見ながら西宮まで揺られた
もう誰とも話したくなかった
神様とも話したくなかった
自問自答もしたくなかった
....
花火のおとだけ聞いている
火災ビルからひとが落ちてくるような
ドスンとも
ガタンとも
なんとも言いようのない破裂音がする
夏の湿気とうごかない風
花火大会
浴 ....
水色がほんとうは
桃色でも灰色でもあるように
白はほんとうは
黄色でも灰色でもあるようだ
自然は
水色だけを跳ね返すことをしないのだ
自然は
白だけを跳ね ....
戦争は誰かの暴走ではじまる
みんなほんとはしたくないんだ
家事も子育てもできない女も
まいにち右往左往している男も
暴走をとめられない日和見主義者も
期待に応えようとマイ ....