黄色いワンピースと
濡れた髪
そっと

あなたのことを
何度も何度も
でも
二度と戻れない

写真のように残しておけない横顔を
出来るだけ忘れないよう

やけるアスファルト ....
けつまずいて転ぶ
ああいつもの夕暮れなのにね

見えないものに語る言葉
忘れてしまった暑い日です

行き着く先のわからない
遠泳に参加する僕は第三泳者です

通り雨地球をまわしてとお ....
雨でも降らねば詩はかけない
酒でも飲まねば詩はかけない

太陽を謳う人がいる
月を嘲る人がいる
雨を讃える人がいる
虹を喜ぶ人がいる

子供の頃に風船を飛ばした記憶がある
子供心に風 ....
燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを

美しさに殺されそうだった

だから、逃げたの
命 と あなた から

あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
あの娘が笑っている時に 側にいれたら良いのにな
あの娘が悩んでいる時に 助けてやれたら良いのにな
あの娘が何を見てるのか 知りたいわけではないけれど
あの娘が望んでくれたなら すぐにも車を走らせ ....
「はじめまして」だったのに

「久しぶりだね」みたいな?

…あの日の、あなたとわたし
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている

陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ

風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ  ....
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする

食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
いた。
いてくれた。
夏を思わせる涼しげなワンピース。
ひらり、ふわり、重力もひるんだ昼下がり。



約束のエスカレーターの下
ナチュラルに手を振ってくれた、くれた。
 ....
夜明けの空の椅子に腰掛ける女神が
今朝はなみだせず
澄み渡った東京の青を見せてくれた
いまの彼女はとても気紛れ

やがて陽も落ちてしまった頃
わたしはまた、時を不幸にしたと嘆く
いつもの ....
愛はない
は言わないで

今日からは健やかに生きるの

脱いだ服は洗濯機へ
傘は傘立てへ

心が揺れるから
本は全て捨てましょう


愛はない
のに
溢れる

 ....
君にサヨナラを言った
僕の哀しみとは裏腹に
太陽がただギラついていた
一生の趣味にしようとしてたのにタップシューズは押入れの奥 向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ

多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
ころころ月が 指うえアソブ
あんなに雨だれ 聴いたのに
覚えているのは 風の事
吹いた過ぎたと つかえた胸に
爪たて 口たて 脈をうつ

風車は どちらさま
残したわだち 戻らぬ見返り
 ....
銀のスプーンで
目隠しした
あなた
うたをうたう

西日がさす
芝生に寝転んで
あなた
うたをうたう


なんて
全部、夢だったんだよー


お花畑はなくて
青いス ....
わずかばかりの乗客を乗せた
昼下がりの鈍行列車の
窓を少しだけ開いてみると
六月の薫風がそっと忍びこんできて
僕の睫毛を醒ますのだった


この車両は最後尾なので
終着駅に到着する
 ....
笑って過ごしても一日
泣いて過ごしても一日

同じ一日なら
笑って過ごしたいね

時間は巻き戻せないのだから
雨の日だけ訪れるひとがいる
水を滴らせながら、入れてもらっていいかな、と
私は玄関を大きく開け
タオルとホットミルクを渡す

他愛無い話をぽつりぽつり
このひとは愚痴や怒りを表さない
た ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
靴音を消すほど強い雨の音誰かの夢の中の恋人 今日の渋谷はいつも以上に渋谷的

スクランブル交差点は青とともに人の海となり
すすみたい方角にすすめない
いつだれに刺されてもおかしくない
ひととひととの距離
まるで心を許しあった恋人のよ ....
出逢うべき時に
出逢うべき場所で
出逢うべき人に
出逢えた時
人はそれを
「仕合わせ」と
呼びます

今日朝日を浴びることも
明日雨に降られることも
出逢い
私は一生に一度だけ
 ....
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
誕生日に
どこへも行かなかった
髪をくしけずらなかった
うねるにまかせた
口紅をぬらなかった
洗いざらしにしておいた
たいていの人がしみだと呼ぶ
頬にちらした点々を数えた
  (およし ....
いつだっただろう
眉間の裏側の暗闇に
地図が置かれているのに
気づいたのは

等高線もない
記号もない
縮尺も方位も分からない
その地図は

日々の出来事に
カサコソとなびい ....
確かに僕は
君を好きなはずなのに

いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに

ない
どこにもいない
不思議

こんなこと今までなかった

君が欲しくて
たまらな ....
ちーちゃんはのら猫。
毎朝、ご飯をもらいに来る。

待っている姿が
わたしと重なる。

「ご飯を食べたら行きなよ?」

してあげられるのは
ここまで。

本当は面倒なや ....
見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある

息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな

 ....
㎡さんのおすすめリスト(314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
重ねてる- いるみ自由詩214-7-29
第三泳者- 梅昆布茶自由詩21*14-7-27
泡沫の詩- baby bird自由詩714-7-27
夏の白昼夢- いるみ自由詩314-7-18
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
baby_bird- baby bird自由詩114-7-13
Twins- chiharu自由詩4*14-7-11
照らす者- 砂木自由詩9*14-7-6
【_ちくわ_】- 泡沫恋歌自由詩22*14-7-3
約束のエスカレーターの下- komasen333自由詩2*14-7-2
星を見たい- もっぷ自由詩814-6-30
今日からは健やかに生きるの- いるみ自由詩214-6-27
アオゾラ- 渡辺亘自由詩214-6-25
一生の趣味にしようとしてたのにタップシューズは押入れの奥- 北大路京 ...短歌314-6-22
凧になって駈け上がれ- ichirou自由詩10*14-6-22
紐ツキ- 砂木自由詩9*14-6-20
微睡み- いるみ自由詩214-6-18
車窓- 八布自由詩1114-6-15
時の日- chiharu自由詩8*14-6-10
「雨ごい」- 桐ヶ谷忍自由詩20*14-6-8
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
靴音を消すほど強い雨の音誰かの夢の中の恋人- 北大路京 ...短歌114-6-6
静かの海- 砦希自由詩314-5-24
出逢い- 渡辺亘自由詩314-5-19
詩的なあなた- 乱太郎自由詩24*14-5-16
そばかす- そらの珊 ...自由詩20*14-5-15
地図- nonya自由詩23*14-5-14
行方不明- chiharu自由詩6*14-5-7
のら猫- chiharu自由詩3*14-5-2
割る_丸- 砂木自由詩14*14-4-26

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