愛の鼓動
ヒヤシンス


休日の昼間、よく空を見上げる僕は素敵な発見に歓喜する。
大空に浮かぶ雲は一つとして同じものは無い。
似たようなものはあるけれどまったく同じものは無い。
それでもみんな同じように風にたなびいている。

これは面白い。雲にも感情があるのだ。
機嫌の良い雲は真っ白だ。憂鬱な雲は灰色だ。
きっと雲にもお互いを分かり合えないつらさがあるのだろう。
僕らはこの大空に浮かぶ雲に似ている。

生命の炎をたぎらせる太陽よ。光の父よ。
あなたの息子達であり、その足元に愛らしくたゆたう雲らに愛の輝きを下さい。
僕ら人間はその愛の鼓動を感じながら、満ち足りた午睡を楽しむのです。

たなびく雲らよ。太陽の息子達よ。
今こそ父の愛情を全身で浴びて、真っ白に燃え上がれ。
お互い手を取り合い、永遠の彼方までたなびいてゆけ。


自由詩 愛の鼓動 Copyright ヒヤシンス 2013-08-14 01:37:13
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