緑の世界
ヒヤシンス

 どこまでも透き通ってゆく緑の世界に僕は立っていた。
 遠く小さい窓辺から新緑に映える森が見える。
 手を伸ばすとそれは限りなく広がってゆく。
 足元には色鮮やかな花々が咲いていた。

 憂鬱な毎日に孤独を感じていた。
 憧れや願望すら忘れかけていた。
 妬みや嫉みの中で生きていた。
 自分ばかりがそうであると勘違いしていた。

 みんな一生懸命生きているんだ。
 人を羨むのはもうやめよう。
 少しづつで良いから自分の道を歩いてゆこう。

 緑に輝く森たちはいつも僕を原点へと立ち返らせてくれる。
 自分自身を解き放ち、どこまでも憧れよう。
 広く透き通った緑の世界は僕の未来へ通じていると信じて。
 


自由詩 緑の世界 Copyright ヒヤシンス 2017-02-18 04:13:13
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