緑の世界
ヒヤシンス
どこまでも透き通ってゆく緑の世界に僕は立っていた。
遠く小さい窓辺から新緑に映える森が見える。
手を伸ばすとそれは限りなく広がってゆく。
足元には色鮮やかな花々が咲いていた。
憂鬱な毎日に孤独を感じていた。
憧れや願望すら忘れかけていた。
妬みや嫉みの中で生きていた。
自分ばかりがそうであると勘違いしていた。
みんな一生懸命生きているんだ。
人を羨むのはもうやめよう。
少しづつで良いから自分の道を歩いてゆこう。
緑に輝く森たちはいつも僕を原点へと立ち返らせてくれる。
自分自身を解き放ち、どこまでも憧れよう。
広く透き通った緑の世界は僕の未来へ通じていると信じて。