成層圏の上は

光も音もない
暗黒の宇宙

そこでは

法則の中で
星々は
存在している

晴れも雨もない
ふいに現れる
ブラックホール
吸い込まれる惑星

あたしは
 ....
なぜ 悪夢ばかり
みるんだろう


社宅に10年いた
暗黒の時代

圧制された 
会社の配列

同じ部屋
同じ間取り

真向かいに住む家族の
給料さえもわかってしまう
プ ....
愛しさが

つのるばかりに

気がふれて

萎えたる心

悔いる気もなし
都会の
まんなかで ひとり
お酒を飲んで
つぶれて…

泣いて
目を 腫らして
また 泣いて

もう
カラスの声が
聞こえる

ひとり…
公園の緑に
ふたり
ねころがって

ぼーっと
空をみている

風が髪をゆらしてく

小指と小指をからめて
お互いの体温を
すこしだけ

感じている

あたしは
コットン ....
学校のかえり道
キミはいつも
あたしに
宿題をだした

それは
2次関数だったり
パズルだったり

 次までにがんばって

キミはいつも
白い歯をみせて云う

理数系の苦手 ....
あかい血だ
血は
いう

生きている

おまえは
生きているのだと

生きてる・・・

まだ
いきている

あたしは
血を流している

カラダじゅうから

あたた ....
腐りかけのオンナに未来はない
あるのは 今だけ

ましてや
10年後など
考えられない

あと5年 早ければ
ちがっていたのかもしれない

痛みは 胸を
一突きにした

もう ....
坂のある街は
景色の綺麗なところが
多い

シアトルもそう
リアス式海岸があり
流木が流れ

ちょっとフリーウェイを
車で走れば
そこは
緑に埋もれる
森また森

高台の高 ....
大好きな

下弦の月が

浮かんでる

貴方と私

闇のこころに
現在と
過去と
未来は

点のようでいて
じつは
球体の円周のよう
ではないだろうか

過去には生きられないが
過去は現在に続き

現在は
未来とつながっている

今を
 ....
封印しよう
あの日のキモチ

封印しよう
あの日のトキメキ

封印しよう
キミのメルアド

封印しよう
キミの声

封印しよう
キミの写メ

封印しよう
苦しみの日々
 ....
言霊たちが
かけめぐる

ぐるぐる ぐるぐる
あたしの脳を

カタチにしろと急いている

言霊の嵐
混乱
君でもない他人を
君のように
思い込み
必死でメールを打つ
あたし ....
あたしは完全にイカレテル
魔性の貴方に

貴方は怜悧で
如何様にも
変化自在

のほほんと
年ばかり重ねた
あたしなんかとは
違う世界の人

住む世界が違ったら
好きになって ....
見せかけの 家族
見せかけの 夫

見せかけの友人
見せかけのお酒

見せかけの顔
見せかけの姿

 ・・・・・・・・・・・

この数ヶ月
そうやって 生きてきた

ホント ....
あなたの心の橋を
渡りたい


どんなに高くても
どんなに長くても
どんなに揺れても


今しかない
今日しか見えない
あたしには


不器用にしか
生きられないから


渡るしかないの
あなたの処へ ....
あの日
会うはずだった
あの雨の日

血まみれのあたしを
あなたに見て
ほしかった

血まみれのあたしを
あなたに抱いて欲しかった

なんども
なんども

自分に問い返し
 ....
森また森のハイウェイを何時間も 走り
高台の
道なき道をガタガタ進む


観たいと願ってやまなかった
あの風景があった


森の上から見える
広い河
霧に霞む
その先の緑



禁断の恋に落ちた
ふ ....
もうすぐ キミの誕生日

あたしはその日 ひとりキミの誕生を
祝います

プレゼント選びは苦手だから
小さなショートケーキとビールでね

タイムの香りにつつまれて
キミの写真を横に
 ....
いつも 持ち歩いてる
小さな ピンクの手帖

パラパラとここ数ヶ月の
過去を繰る

ほろっ
ほろり

涙がこぼれた

キミへの想いが
細かい字であふれている

うれしかった ....
月に2回くらいの間隔で
あたしは 言霊を吼えたくなる

嵐が来るという

嵐の夜の朗読会は燃える
みんな 燃えてる

あたしの名前が呼ばれる

いつも 何だか一番目

朗読会に ....
炎に焼かれる
ジリジリと下のほうから
身体全体を・・・

苦しくもあり
喜びでもあった
焼かれている一瞬一瞬

あたしは灰になり
再生した

数ヶ月前とは
顔つきも違う

 ....
夜明け前の空の色が
好き


深い群青からじょじょに
混ざり合った茜色
朱色
明るい赤みを含んだ水色へ…


私たちは今
夜明け前なのかもしれない


今日への希望をはら ....
久しぶりに実家へ行った
1年ぶりのことだ

改装したとは聞いていた

 ただいま

真新しい 木目の引き戸を開け
急な階段をずんずんと
上がっていった

あれ?
あたしの部屋で ....
信じてる
あなたのこと

あたしたちだけの
記念日
だれも知らない
秘密の時間

いつか
あたしを
連れ出してくれると

この
緩やかな牢獄から

信じてる
あなたのこと


おなじ
闇をもった
共犯 ....
あたしは 猫

ココのママに7年前
野良でいたところを
拾われたの

それから
ずっと お腹の空くこと
ないわね

たっぷりのミルクで
ママが育てて
くれたの

にんげんの ....
土屋さん まだ妊娠可能ですよ
あぁ 卵子が見えますね

内診を終えた
主治医はとうとつに言った

あたしは
とまどった

もう 成人した子供を持つ
あたしが
妊娠可能とは・・・
 ....
きょうは 間に合った
帰り道
この街のタワーは
光って 迎えてくれた

紫色だ
明日も晴れだ

緑は曇り
青は雨
天気予報タワーだ

タワーのある街に住んだのは
初めて

 ....
狐につままれたようだった
あたしは
都内の街を1時間を過ぎても
ふらふらと迷い歩いていた

すごい 熱
汗はふきだす
アタマはもうろうとしてきた

持ってたペットボトルのお茶を
が ....
みえないものは
たいせつなもの

ココロはみえない
キモチはみえない

でも それを
あたしは
言霊としてつづる

コトバだけでは
つたわらない
みえないものもある


 ....
森の猫(345)
タイトル カテゴリ Point 日付
成層圏の上では自由詩2*10/9/23 0:03
社宅の記憶自由詩2*10/9/22 1:47
萎えたる心短歌2*10/9/21 13:12
ひとり自由詩1*10/9/21 5:08
空を自由詩4*10/9/19 9:38
Homework自由詩4*10/9/18 23:56
あかい血自由詩5*10/9/17 18:26
腐りかけのオンナに自由詩1*10/9/17 3:31
坂のある街自由詩6*10/9/16 14:56
下弦の月短歌4*10/9/16 1:24
球体と点自由詩9*10/9/15 10:02
封印自由詩3+*10/9/14 13:52
憑かれてる自由詩4*10/9/13 22:10
魔性の貴方自由詩1*10/9/13 14:18
フェイク自由詩3*10/9/13 4:12
橋を渡る携帯写真+ ...6*10/9/12 22:08
血まみれのあたしを・・・自由詩7*10/9/12 15:33
オレゴンより携帯写真+ ...3*10/9/12 11:00
いちばん早い ハッピー・バースディ自由詩6*10/9/12 1:18
手帖自由詩4*10/9/11 1:04
嵐に吼える自由詩4*10/9/11 1:00
自由詩3*10/9/10 3:28
夜明け前自由詩4*10/9/8 8:40
帰れない自由詩3*10/9/7 22:50
信じてる携帯写真+ ...3+*10/9/6 3:44
自由詩3*10/9/6 2:38
オンナとして自由詩1*10/9/5 6:01
タワーのある街自由詩4*10/9/5 5:39
すきなひとに会いに行く自由詩2*10/9/4 10:48
みえないもの自由詩1*10/9/4 4:39

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