生まれ育った
広い平野と
中部を仕切る
大きな 雪をかぶった山脈

初めてその山脈を目にしたとき
なんて 綺麗なのかと思った

だが
次第にその山脈は
あたしのココロに迫り
のし ....
がぶがぶ がぶがぶ 
ミルクを飲む

ふだんは コーヒーに
ちょっとしか入れないのに

精神不安定?
女の病?

出血が止まらない
もう2週間だ

病院へは行きたくない

 ....
しあわせの定義は
そのひと それぞれだ

財産
地位
家族
愛・・・

あたしはなんだろう

ずいぶん
変化してきたと思う

3人の子供たちは
いくつのなっても
あたしの ....
たいせつにしていた器が
次から次へと割れていく

新婚当初
好きで集めた食器類は
ほとんど
もう 手元にない

あるのは
景品でもらった
食器ばかり

家庭の象徴
食器

 ....
睡眠薬が処方されて 5年
やっと手に入れた
ゆったりとした睡眠が

また元の覚醒睡眠に戻った

ストレスのせいか?
薬に慣れてしまった身体のせいか?

理由はわからないが
夜中の2 ....
買い物は食材も服も
ネットショッピング

ドア to ドア

週末にやおら
詩の朗読に出ると
翌日から引きこもる

ピンとはねた髪
寝ぼけた目
ツヤのない肌

あなたに写メな ....
迷い込んだ 
恋の魔宮殿

入り口はあっても
出口がわからない

毎夜
キミのことを思い
魔宮殿をさまよう

痛い 痛い・・・
あたしの心臓
あたまはキミでいっぱい

でも ....
気づかぬように
ゴルフに行き

気づかぬように
帰宅した相方が

また 洗濯物を回している
音で目が覚めた

うざい うざい
目覚めたくない

あたしは
倒れこんだベッドで
 ....
愛すべき友よ
友たちよ

あたしには
君たちが
必要不可欠だ

この1年で
個性的で
魅力的 魅惑的な
友が数々できた

うれしいことだ

まさか
人生半分を過ぎようとす ....
愛猫そらが
臭腺破裂の外傷を負った

真っ赤に染まった
お尻に気付き
あわてて 
動物病院に駆け込む

”この傷はねぇ、
外を走り回っていた
猫ちゃんたちには
ない病だったんだよ ....
眠れない夜を
閉じられた空間にて
荒んだ心を脳を
冷やす

昨晩の演じた自分を
ただのオンナにもどす

しあわせか ふしあわせかは
心次第

キミと出会ってしまったのは
何億分 ....
欝になり
しばらくして
料理をすることが
困難になった

そして この10数年
簡単な料理以外は
作らなくなった

末の子は
あたしの手料理の味を
知らずに小学校にあがった

 ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた

とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった

ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
いつからだろう
あたしの中の蛇が
どんどん大きくなりだしたのは

あたしの最近の奇行
はじけっぷり

何か 内なるものが
爆発するような
高揚感・・・

自分で自分を抑えることが ....
ガタガタ・ガタガタ
洗濯の音がする

奴が回している
あてつけか?



外から丸見えに
窓を全部開け放し

洗濯物をいっぱいに
ひらひらと闇夜に干している 


子供 ....
裸眼視力 0.1なし

コンタクトをやめてから
度の厚いメガネは
常に手放せずにいた

けど
この頃

ぼーっとした裸眼が気持ちいい

慣れた自分の家
裸眼でもつまずくくらいだ ....
自分の読んでるものが
自分の書いてるものが

たまらなく
たまらなく 卑小に見える

あたしって
なんて アタマ悪いんだろう

19から成長してないよ!

と思ったら
だれかが ....
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?

あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている

ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
 ....
貧血になるかと思うほどの
出血 

流れだす
あたしのカラダから

確認させるように
ドクドクと

おまえはまだ
女だと

恋をしてもいいのだと

流れ出す
流れ出す
 ....
はじめて
バレンタインのチョコレートを
用意したのは小6のとき

遙か遙かむかしのはなし

でも 鮮明に覚えてる 
初恋

あのころは
ペコちゃんマークの
ハートのチョコレートく ....
娘は先生を伴い玄関の前に立っていた

「おかあさん、申し訳ございません」

担任は、開口一番こう言った

娘のランドセルに油性マジックで
”死ね!土屋”と

でかでかと、いくつも書か ....
母とあたし
妹ふたりは
連休を利用して

パンフレットでは
値段の割りに
妙に大きな部屋の
あるリゾート施設を
予約した

広い庭を通り抜けて
通された
部屋は大広間のよう
 ....
また 低気圧がやってきた
気分が乗らない

何もする気がなく
だらだらと眠る

ジャージャーと
水の音

またあいつ 手を洗っている
もう30分以上も

イラつく
なんで
 ....
夜の薬をきょう
手放しました

思えば
あなたに出会ってから
よいことばかりかも
しれない

うぅん
よいことしか
感じないのかも

義務感だけで
やっていた料理も

い ....
白と黒のグレーな魅力の
彼女

彼女に恋したあたしは魔女

真面目すぎたあたし
グレーなんてゾーンが
あること自体 信じられなかった

中年になり
あたしは魔女になった

もと ....
もっと息子と向き合えよ
と 夫は言う

筋ジストロフィーの息子は
23才になった
もう 完全に大人の男だ

あの頃
あの6年弱は
わたしにとって格闘の時代だった

小6の担任から ....
優しかった

しずかで
少し はにかんだ声

あたしは なにを話したか
覚えていない

それほど
どきどきしてた

数分の出来事
でも あたしには永遠

帰ってしまう
あ ....
泥のついた野菜をあらう

専用のちいさなタワシで

指や手がちくちく もやもやするけど
やさしく洗ってあげると
ぬくもりが伝わる

それを
シンプルに料理する

野菜本来の甘さが ....
自分のキモチに素直になる

あなたのことがすき
すきに理由はない

あのとき
ふってきたキモチ

もう忘れかけていた
すき

素直にすきといえる
あたしもすき

どうか
 ....
料理は嫌いではない
むしろ好きなほうだ

ゆっくりと作った品々を
家族がおいしそうに
食べている様は小気味いい

だが
作るのが苦しいときもある
そんなときは
台所に座り込む

 ....
森の猫(345)
タイトル カテゴリ Point 日付
山脈自由詩5*10/4/26 5:11
ミルク自由詩1*10/4/24 23:19
しあわせの定義自由詩3*10/4/23 3:49
壊れる自由詩1*10/4/21 3:55
覚醒睡眠自由詩5*10/4/19 5:36
引きこもる自由詩2*10/4/17 4:09
魔宮殿自由詩1*10/4/16 1:46
喧騒自由詩4*10/4/14 5:50
朋友たち自由詩3*10/4/11 5:15
ニャンデ・ライオン自由詩2*10/4/7 4:16
閉じられた空間にて自由詩1*10/4/1 3:47
キッチンドリンカー自由詩4*10/3/30 7:42
娘よ自由詩8*10/3/27 2:16
自由詩4*10/3/15 11:00
開け放たれた窓自由詩4*10/3/9 3:31
裸眼自由詩4*10/3/8 8:55
成長したい自由詩6*10/3/5 1:23
父とあたし自由詩11*10/2/20 3:38
流れる自由詩1*10/2/15 10:15
あげないもん自由詩4*10/2/5 4:11
ランドセル自由詩6*09/12/18 5:00
人柱自由詩2*09/11/23 10:22
ウツ対強迫自由詩2*09/11/11 12:07
思う自由詩5*09/11/7 5:56
デビルと魔女自由詩5*09/11/6 7:06
時代自由詩12*09/11/2 6:11
あなたの声自由詩2*09/10/28 20:11
泥つき野菜自由詩3*09/10/25 13:53
素直に自由詩3*09/10/25 3:38
料理の憂鬱自由詩4*09/10/22 4:32

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 
0.09sec.