瞳が心の窓なら

声は心の 色
だろうか

その大きさで
ささやきで
吐息で

微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる

かんちがいだった

わかっていないのは
あたし ....
息も凍る 寒い夕
その仔は

少し積もった 雪の上に
ちょっこり乗って
ふるえていた

雪よりもグレーがかっている
もう
鳴くチカラさえなえている

そっと
手につつんだ

 ....
それは
冬 限定の屋台

あたしの
生まれた
県北の街
深谷市西島の
母の実家の前に
現れる

夕食前の
薄腹の空いた時間

銭湯のまん前の
母の実家は
タバコ屋さん
 ....
あの7日間は
もう 治ったかと
思っていた

また
瘡蓋が増殖している

無意識に
引っかき 傷つけ
流血し

瘡蓋となり

また 傷つける

瘡蓋の数は
ココロの傷と ....
あなたの声が
リフレインするようになったから

しばらく
電話はかけません


声は大事なの

カチンコが鳴ったみたいに
1シーン 1シーンが
動きだすから

思い出が
思 ....
鬱とは
気分障害ともいう

天候 季節 人間関係
その他もろもろの
自分に 関わる事象
全て



鋭敏に反応する


単に
脳のキャパシティの問題

キャパが少な ....
気楽な女の
お一人様も 珍しくない
今日日(きょうび)

あたしはアイツに
すっぽかされて

居酒屋のカウンターに
座った

日本酒 熱燗!
刺身と焼き椎茸

椎茸を網であぶ ....
愛しいひとが
痛んでいるのを
目にすることが

いちばん
自分が 傷つくのだと
思い知った

たとえ
文字の上だとしても
胸は
キリキリと痛む

たまらなく
声が聴きたくな ....
男は さみしかった
女は 愛されたかった

男は 母を求め
女は 父に重ねた

いつからか ふたりの
利害は交差しはじめ

出会い
確認した

互いの
欠損を…

好きに ....
コチコチに
凝り固まった
カラダに
腕をまわす

特に
胸のあたりが
ジンジンと痛い

こうして
朽ちてゆくのか
オンナのカラダは

愛されない
惨めなカラダ

0と1 ....
ともだちの 定義ってなんだろう?

自分がともだち と
おもっていたら
ともだち?

双方のおもいが
かさならなければ
ともだち と
いえないの?

微妙にすれ違う
キモチとキ ....
久しぶりにあったJは
北の都市に住んでいるものとばかり
思っていたが

意外
都内の桟橋に車を止めた

???
はて
この先は海だ

と フェリーのような
車一台の乗る
船が ....
いま
このときに
あたしに
できることは
なんなんだろう?

といかける
といかける

めがくらんでいる
あたしに

たとえ
2次元でも
つながっている

あたしと
 ....
11才のあたしが
いちばん 大人だった

小学校高学年から
ずっと図書委員
本の虫

自習の国語の教材
全文書き取りが大好き

指が痛くなるほど
書いた 書いた
書き写した
 ....
19時20分
マンション前の市バスの停留所に
降りる

空を見上げた
青空!

ポツ ポツと瞬く
外灯の上に
灰色でも黒に近い青でもない
青空が広がっていた

夜の青空だ

 ....
駅前ビルの本屋さんで
デート

洋画の「恋に落ちて」みたい

夢にみていた
本屋で落ち合うこと

でも
あたしたちは
この時間を最後に
しばしの
さよならだ

頭がクラクラ ....
じわじわと
あたし

侵蝕されてゆく

言霊にはまった
もうひとりの
あたしに

いいかげんで
みだらで
じこちゅうしんな
・・・

あ・た・し

侵蝕しつくされた
 ....
  シャワーを浴びてこいよ

先に寝ていたあたしに彼は言った

それが
何の合図なのかわかっていたから

のろのろとあたしは
シャワーを浴びる

付き合って2年
春には入籍をしよ ....
眼鏡をはずした その人は
鋭い瞳をしていた

はっ
一瞬息をのんだ

心臓がバクバクする

今まで見たことのない
ヒカリを放っていた

話していた 
その人とは違う
別人を見 ....
日々の感情の起伏を
記す


文学なら 直木賞
式部より 冬はつとめて
鎌倉時代 かな文字で
経を説いた 高僧
小説を書きたくて
画家と同居してしまう
宇野千代


一瞬で  ....
旅の荷を置き
コートを脱ぐ

ジョン・レノンのフォト
ゲルニカのポスターが

あたしを迎えてくれた
  あっ・・・

トクンと胸が鳴る

それだけで
緊張がほぐれた

あた ....
波の音など 聞こえない
寄せる波は
砂浜に
シュワシュワと 吸い込まれてゆく

シュワシュワ シュワシュワ・・・

とても静かに癒されてゆく

冬なのに 青く碧の凪た内海

マカ ....
寒い寒い凍った 夜
月も凍っている

こたつにもぐり
ここちよく酔った
あたしは
貴方の肩に
頭をもたれる

互いのキモチを確かめるように
手と手を絡め合い
貴方の手を
胸に押 ....
ひなびた温泉地の
居酒屋で
地酒の熱燗を呑む

まわりは
方言を使う
地元のお客ばかりだ

あさりの酒蒸し
厚揚げ豆腐を
肴に
2合の徳利を
猪口に注ぐ

木作りの梁
温 ....
メガネとキャスケットを身につけて
君は 書く人になる

ちょっと意地悪で
2枚目をきどった
君に

ホントは 純で
やさしくて
あったかい 人

まるで別人だ

いっしょにい ....
二十数年ぶりに見た
人の骨は

白く
しっかりとしていた

ついさっきまで
人として
形をなしていたものが

手術台の半分くらいの
てらてらした 
金属板の上にある

寿命 ....
キミは書き 続ける

日記のように
独白するように

日々のキモチを
日々の痛みを
悦びを
切なさを

あたしも
書き 続ける

この命
果てるまで

続ける
続ける ....
次女を産んだ 赤十字病院は
母子同室だった

その日は 満月で
ベビーラッシュ

   土屋さんは もう大丈夫よね

そう 看護士に言われて

まんまるの目の大きな新生児は
半日 ....
ひとはみな
死を まとって 生きている

生まれ 出でた
その日から

生を 全うした もののみが
宇宙へと 溶けこみ
次の生へと 流れていく

死をまとい 迷い まとい
今日も ....
自覚がない

でも あたしの肩は
パンパンに張っている
 
他人にコリを指摘されて
気づく

足の先端も冷たい
脚も冷える

上半身は熱いのに

冬でも半袖ワンピに
綿カー ....
森の猫(345)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩8*11/2/7 16:54
白い仔自由詩5*11/2/6 23:42
屋台自由詩18*11/2/5 17:22
瘡蓋(かさぶた)自由詩4*11/2/4 1:48
リフレイン自由詩3*11/2/3 1:32
欝という自由詩4*11/2/2 3:30
ひとり呑み自由詩5*11/2/1 0:10
傷つく自由詩4*11/1/31 11:55
男と女自由詩5*11/1/29 23:52
愛されないカラダ自由詩5*11/1/29 20:44
ともだち自由詩4*11/1/28 2:20
水中都市自由詩5*11/1/26 0:12
できること自由詩5*11/1/25 8:21
逆走自由詩8+*11/1/25 1:17
夜の青空自由詩7*11/1/24 0:35
フレンチ キス自由詩5*11/1/23 2:21
侵蝕自由詩6*11/1/22 0:38
フリース自由詩2*11/1/21 20:42
狂人自由詩6*11/1/20 17:38
めざすもの自由詩6*11/1/19 20:05
安らぎの空間自由詩6*11/1/19 1:15
弓の浜にて自由詩4*11/1/18 0:21
弦月の下自由詩6*11/1/17 13:08
大の字自由詩7*11/1/16 16:58
書く人自由詩5*11/1/14 11:38
白い骨自由詩10*11/1/4 4:50
続ける・・・自由詩8*11/1/3 6:24
泣き声自由詩7*10/12/27 17:05
死をまとう自由詩6*10/12/24 13:47
循環自由詩11*10/12/22 0:18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 
0.1sec.