あたしは 
しがないサラリーマン家庭の
家族

毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる

でも楽しい 自由だからココロは

出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
深夜 ライブの帰り
ぼーっと ゆらめく半月に
見上げ つぶやく

飲み会で ふわふわした
足取りで着いた 
駅のエスカレーターの下

料理がしたくなくて
焼酎の炭酸割りを 口にふくん ....
あたしは
バンパイア

夜な夜な 赤い愛の血を
求めてさまよう

あたしのことを
愛してくれる
赤い血は

匂う 匂う
いい匂い・・・

今夜は キミか

かけ引きも大事 ....
磁力のせいか
しずけさか
ひんやり感か

北の部屋は
よく眠れる

かつて あたしは
豪邸の一人娘であった

過去世の夢を見る

父と母の部屋に
入ったことを
とがめられ
 ....
ママは
数センチ 浮いてるんじゃない?

なんだか
ふわふわして 
とらえどころがないよ

娘は言う

中学の頃
娘の友人と同レベルの
テンションで話す
あたしが
恥ずかしく ....
15の時 演劇をやりたかった

が 部の雰囲気が悪く
音楽系の文化部に入った

戯曲”ロミオとジュリエット”に
あこがれていたから

その希望のままに
今も あたしは
生きている気 ....
あたし型のポリ袋が
ころがってる

あたしは
それを上のほうから
ボーっとみている

あたし型のポリ袋は
律儀でかいがいしく
汗をふきふき
家事なんか
こなしている

それは ....
がんの疑いがあったころから

しだいにあたしの
食欲はうばわれて
いった

たんに食欲がない
状態から

食に対する
欲が
なくなってしまった

食べる意欲がそぎ落ちた

 ....
あたしにとっては
衝撃的な出会いだった

あたしのキモチは
反転し
燃えあがり
熱くなりすぎた

じれるような日々
会えないつらさ

つのる愛しさ

無機質でも
あたたかい ....
車椅子になった息子の為に
車椅子ごと 乗り降りできる
車を買った

ほとんど 即決でマツダのデミオに
なった

それまでは ずっと中古の
普通車だった

その車は まるで
あたし ....
布製のサボの上から
嫌というほど
ピンヒールで踏みつけられた

キーンとした痛みが
小指あたりに一撃
じわじわと痛みは
ひろがる・・・

失礼のことばもなかった

あたしは痛いの ....
歩く 歩く 歩く
サボでベタベタと
のろのろと
トロイあたし

梅雨前の炎天下を
歩く

アタマが ぼうっとなる

さっきから お腹は空いているのに
欲するのは
ビール ビール ....
だれに みせるわけじゃない
けれど

いつしか
ピンクのランジェリーを
好んで 身につけるように
なっていた

ピンクは恋の祈り
恋するピンク

あたしに
恋の妖精よ
落ちて ....
涙は無尽蔵のあるものでは
ないらしい

泣きはらした夜を過ぎ
涙は 枯れた

ひとまわり
ちいさくなった輪郭

はっと
我にかえり

手鏡をのぞき
ローションパックをする
 ....
あと10日で
あたしの生まれた日が
来る

もう
嬉しくもない年だが

1年に一度
この日は
母に 感謝の電話を入れる日に
している

なぜなら
遠いこの日
あたしは産まれ ....
緑は濃くなり
植物のよろこぶ
梅雨がくる

あたしの
うまれた月
6月

あたしは
猫だから
雨はきらいだ

家の中で
雨音を聞き
うずくまる

キミは
どうしてる
 ....
半径1キロは 眉だけちょいと描き
でかけてしまう

基本 ファンデーションは
嫌いだから
細かいピュアパウダーの
薄いファンデを
専用のブラシでくるくる
なぞる

ピンクのチークも ....
キミとの出会いは
まるで予測できなかった

でも
あたしは
宇宙の法則を知っている
七文字の・・・

その法則が
あたしとキミを
引き合わせたとしか
思えない

あたしが
 ....
あたしは
きょうも あなたの
匂いのする
あたたかいぬるま湯のような
ベッドの中で
ウトウトと眠った

下腹にくらった
鈍いキミのパンチは
じわじわときいてきて

気がそぞろにな ....
もう同窓会は終わってしまったが

アンタに会いたいと思った
アンタがどんな先生に
おなりになっているか

あたしは
クラス委員

学級崩壊し
不登校になった女子を
かばった

 ....
キミはあたしと
離れたがっている

思い出がいっぱい
ならば 会いにくればいいじゃない

諦めたわけじゃない
ならば 諦めなきゃいいじゃない

男は嘘をつく
女も嘘をつく
詩人も ....
さみしくて さみしくて
たまらない

狂おしいこのキモチ
どう 処理していいかわらない

眠れない 身体は熱い

あたしは
強行した
身近なところで

狂ったあたしのココロ
 ....
醜く 大きく育ってしまった
ジャガイモの芽

不気味な赤紫色のそれは
えぐって
調理をするのも
はばかられる
見たくない

もう 芽は養分を吸い取り
ジャガイモも少し
シワになっ ....
穴が開いてしまった
すーすーする

この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空

今まで以上に

痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び

日がな一日
サントラを聞きな ....
思考経路が低下すると
眠くなる

眠る 眠る 眠る

何も 考えないで
眠る

眠りは
死に近いともいう

あたしにとって
眠りは最上の友だ

傍らに 猫を見て
まどろむ ....
階段を降りる

チュニックのトップスに
風が吹き

ふわりと
ふくらむ

妊婦さんのようだ

もう
子をもうける
能力もないのに

なんだか
気がひける

チュニック ....
思い立って
あたしは

東京の山
奥多摩へと向かった

目指すは滝

滝に打たれたかった

少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた

そこ ....
兄夫婦が別居婚となった

義姉はひとりマンション住まい
兄は 母と同居

20数年前
見物人も出た
ピンクの豪邸は
人手に渡った

あぁ またやられた

兄といっても
双子の ....
箕面の伯母とは
友人のように
何故か気が合う

先日も
久しぶりだったので
2時間も電話してしまった

伯母は
母の兄の連れ合いだから
実際の血のつながりはない

だが
幼い ....
思い出す

女子高生の頃
道路に急に出てきた
サッカーボール

ボールを拾いに来た
利発そうな小学生

”ありがとうございます”
そうていねいに挨拶してくれた

なんだか とっ ....
森の猫(345)
タイトル カテゴリ Point 日付
どこにもいかない自由詩6*10/7/10 4:04
な・ま・え自由詩3*10/7/3 6:38
バンパイア自由詩4*10/6/27 23:49
北の部屋自由詩3*10/6/26 22:59
浮いている自由詩2*10/6/26 2:18
女優自由詩6*10/6/22 1:44
あたし型のポリ袋自由詩3*10/6/19 16:21
食・欲自由詩2*10/6/19 15:53
しずかに恋して自由詩5*10/6/15 2:37
愛しのデミオ自由詩7*10/6/14 4:23
ピンヒールの痛み自由詩1*10/6/13 17:26
歩く自由詩1*10/6/13 16:18
恋するピンク自由詩1*10/6/12 2:02
枯れた肌に自由詩1*10/6/12 1:46
誕生日自由詩4*10/6/8 18:29
6月の答え自由詩3*10/6/7 3:06
素顔のあたし自由詩3*10/6/6 3:42
見えない宇宙の法則自由詩1*10/6/6 2:49
パンチとぬるま湯自由詩4*10/6/5 17:47
先公(センコウ)自由詩3*10/6/3 19:40
割り切れない自由詩1*10/6/3 17:58
身代わり自由詩1*10/6/1 16:27
ジャガイモの芽自由詩3*10/6/1 2:18
自由詩2*10/5/31 17:07
眠る自由詩1*10/5/30 1:05
チュニック自由詩2*10/5/27 23:51
滝業自由詩4*10/5/27 21:58
別居婚志願自由詩3*10/5/27 1:39
箕面の伯母自由詩2*10/5/25 2:22
たとえばキミが自由詩2*10/5/22 23:15

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