無期限激務
うたうたう るるりららりるる うたうたう
意外や意外。
第千巻完成だ
だいせんかんかんせいだ
いがいやいがい
うたうたう るるり ....
たまごのあてさきは
今日も 運動会です
最後には 綱引きで終わるはずですが
お弁当を 食べたフリしている こも いるのしょうから
パン喰い競争は できたら はずさないでほしいです
....
いきかがり上
この焼けつくアスファルトを 歩かねば なりません
せみしぐれは しずかです
電気屋の扇風機売り場の せみしぐれとは ちがって
緑の影から にわかに飛び立った 蝉の翼の ....
昼間のうだるような夏の空気に
すっかり力を
すっかり リカちゃんは わすれました
あまりにながいこと 西日の中にいたものですから
セルロイドのように 時間も すっかり やわらかくな ....
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水
しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた ....
ななのつく月は かぜまかせ
はるかとおくの たつまきの駅
てらてらにぶく ほら貝吹けば
なびくはたはた しろいはた
遠雷ひかる海の底 なにくわぬ顔の神の御影
はたはたっ ....
【恋するシーラカンス】
次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ
るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて
星だったころだって 走っていた
回れ ....
【ロゼット風】
両手両足は よく動く パペットマペットをつけたみたいに
たんぽぽの根は 大地に動く
たんぽぽの種は 空に動く
いまは 雨で どこにもたどりつけないよう ....
問【食べ物を残すと祟られるのだろうか】
答【ライオンに きいてみました】
ライオンとして 食べ残しは ハイエナにあげました
すてきな死肉でしたが ハイエナは かみさまに感謝したでしよう
先 ....
夜の無人島は試金石のようだ
あなたの口が おさかなみたいに
「ほら みてごらん海蛍だよ」とうごいて
漆黒に さよふく海の限りの無さを
その生き物は 敬虔な光りで流れる
潮に洗われて ....
【みずのように】
蛇口を くぃと ひねると 水が拡散し 飛び散る
靴裏が もえる じっとしてると 背が暑い
のびをすると 山間の風は 水の匂いがして
いままで 聞いたことの ....
海の縞模様が 砂の城に 住んでいます。
幸いなことに 泣き方をしらないのです。
今も絶え間無く砂が この街に注がれ続け
この部屋の容積も 埋められて います。
元居た場所を け ....
「 流れ星がいま落ちた 」
0の あすなろが あっけなく逝ったとき 流れ星が落ちた
1の はじまりが あっけなく逝ったとき 流れ星が落ちた
2の なおざりが あっけなく逝 ....
雨が硝子を 舐めるので
時間すら 舐めまわすので
歩くことの意味や 進むことの意味も舐めるので
この世界には もう 紫陽花しかありません
飴細工のように 雨に舐められて
窓の向こう ....
ポーチュラカって なんだか いいよね
ポーレシカポーレ みたいで さあ
ポーチュラカって 日照りに強い花だよね
ポーレシカポーレ は ロシアだけどさ
沖縄って なんだか いいよね ....
お洒落な 満月なんて要らない
雨が降りそうだし ブルームーンなんて お洒落な言葉は要らない
青い満月をみたら 幸せになれるなんていう 言葉は要らない
要らない言葉は 小鳥にしか読めないほ ....
*壱*マダナイへの手紙
「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。 ....
ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています
ひと ....
も こ き
も ん ぶ
た ろ
う
ち ち ち
ゃ ゃ ゃ
ん ん ん
は は は
ま も ひ ....
「ロケ地が このビルなんてさ」
ドラマのロケ地で実際に働く 女性は女優ではない
朝6時入室 入室ご蛍光灯スイッチをすべてON
17時 続々と「おつかれ」とか言い合い
ド ....
チャレンジ ソフトなら 30分で150kカロリー
チャレンジ ハードなら 30分で300kカロリーの消費がみこめます。
ただ、究極のアンチエイジングなら もっと良い方法があります。
....
奈落の底から 天上世界にまで突き抜ける滝が
私の体の中に 降りてゆく
これまで
沈鬱がわたしを咥えたまま 離そうとしなかった 私の目の前に
ただ黙って耐えていた私に 滝が現れたわ ....
【暮れかねる】
ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた
ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました
「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
....
あざみの花が咲いた
あざやかに 色づいた
笑い草が生い茂る藪の中に 野薊
たおやかな仕草で天につきさす刃の薊
白い卯の花の薫りの路に まごうことなく薊
どこまでも続く道のところどころに 負け ....
「こころいき」
奇跡の勾配を ころがる
空は水色、
水は空色。
鳥が鳴き
あたりという あたりに
しきりは 無い
緑の匂いがする
こけて膝小僧を すりむ ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
焼き芋売りのおじさんが
自慢の芋を 「新聞に包むんが一番 うまいんだ」とか
「栗より甘いよ ほら十三里だよ」と渡してくれて
九里たす四里で 十三里なんだよ とか なんのこっちゃか解らんこと ....
ひとり さまよう おひとりさま 酔う
大海を さまよう いっぴきのいか
あたりのいろに 自身を染めながら
いかがなものか 敵があらわれた
いかのからだは またたまくに変 ....
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