りゅうぐうのつかいを飲んでしまった
寒天のようだったから つい
つるつると飲みこんでしまった
せっかく遠いところから来てくれたのに
まさか飲んでしまうとは と
母屋の人たちは驚いている
わ ....
かかとの痛みで目を覚ます
起き上がって見ると 猫がかじりついている
しっしっと追い払う
そしてまた夢に戻る

夢の中でわたしは井戸のそばにいる
これから家に帰るところで
桶を抱えて立ちす ....
おおきなつづらを背負っている
つづらを背負って鳥居をくぐる
そこにまっ黒い小坊主が寄ってきて
その中には割れた茶碗が入っているんだろう
ぎっしり詰まっているんだろう
と にやにや笑いながら言 ....
あそこらへん ほら
崖にでかい南無阿弥陀仏が彫られてるだろ
何百年も前から難所でなぁ
道が狭いっつうのもあるんだが
化けものが出るとか出ないとか
まあ昔から危ないところなんだわ
五十年前に ....
お好み焼きちょうだい
と声かけて
奥からハーイと生返事
大丈夫かなぁと思いながら
しばらく待っていれば
窓の外に山が見える
頂上はきれいな銀灰色
杉の梢は空高く
引っ張ればぼろっと落ち ....
板が立てかけられているところに
通りがかって横目で見ていると
いい板だよ と呼び止められて
いい板なら とその気になった
でも板なんか買って
どうするんだろう
黒い油が浮いた板なんか
壁 ....
春日線香(336)
タイトル カテゴリ Point 日付
りゅうぐうのつかい自由詩510/5/2 0:20
追放自由詩410/4/30 23:58
つづら自由詩410/4/30 1:51
鬼に聞いた話自由詩310/4/29 0:29
お好み焼き自由詩410/4/27 11:44
自由詩610/4/27 3:17

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