夜をつくれるし
温度も変えられる

あなたが泣いていても
笑うことができるし

一日に七個のケーキを食べることもできる

わたしは

あなたのものになることもできるし
あ ....
わたしたちはそこに腰掛けて
ふたりで缶入りのウーロン茶を飲むの
素敵でしょう

すべての終わりに

そしてそれから
あなたはわたしに傷つけられる

信じられないかもしれないけど
 ....
ロージー
なあ
いらないよな
しあわせなんて
いらないよな

ロージー
金なんて
いらないよな

ロージー
なあ
季節なんて
いらないよな

いらないよな

ロー ....
おもてに出ると
つるつるの夕暮れ
雨が降っていると
おもいこんでいたのに
(2:24)

夏の底では
夜が冷える

縫い合わせた理性では
この泥濘は超えられぬ



(3:39)

季節がかわるときに
おもいだしている
漣のような
残酷さで
 ....
たいらな部屋のなかで
やわらかな肉をおしあてて
唯一息をしている

しめった砂で
からだを洗い
唯一
息をしている

そのまま
思いをかたむけて
こぼれたら
逝ってしまった ....
いざとなったら
夜もきみのせい

世界がおわりかけてるのも
ジャムがあんまり甘くないのも

泣くまえに
からだを開きなよ
いざとなったら
せかいをあげるよ
そこできみはひとりぼっちになる
おもう存分たのしんでおいで
雨が降っている。わたしは埋葬する。恋のような、後悔のようなものをを埋葬する。小さなものを。浴槽に腰掛けてひやりとした刃をあてられる。剃り落とされる。粟立つ。あなたの顔が見えない。膝元に屈み刃をあて .... 街も人もびしょ濡れで
だれもきみにかまうもんか

いいから
こっちに来なよ
想像して
そこはふかい水底で
わたしは引き金をひく
ためらいなく
なめらかに
あなたは貫かれる

(だめ
痛みは
想像しないで)

ほのぐらい水底で
ゆっくりと赤い糸をひく ....
傘も無く着る服もなく靴もなく さびしい右手と左手がであう

雨降りの日には出掛ける少しだけよそよそしい町で手を繋ぐ

あまりにも遠くて帰れない夢を手招きしているさびしい右手
できる
けどしない

あなたは
わたしに
なんでも

けど
しない
ちか頃では
傷ついたほうが
えらいので

みんなずたずた

わたしは
Tシャツに
「まんこ野郎」

プリントして

まちをあるく
紫の残暑が湧き出る。コンクリートの硬質を嘲笑うように。明るいところとそうでないところをたがいちがいに踏みつけながらきのう見たテレビを思い出している。
それはせみの羽化の映像で、ナレーションは ....
0:52

実験をする。あなたは床に寝ている。ケットがみあたらない。あなたはとても疲れている。投げ出された足。わたしではないものの足。さてこれは椅子です。脚が四本ありますし、座面もあります。椅 ....
あなたがそっと背中を押してくれる
それはただしい
とてもただしい

わたしは
そのまま
押し出されるだろう
外がわへ
産まれるように

しぬように
ひざしが

丁寧にものごとを区別している(明るいところと影と)
かたむいてみている窓のそとがそうされるのを。
床はすこしつめたくて、かたくて、いい。
すこしずつ、ものごとは遠のいていく
 ....
みじかく、強めの雨がふる。もうやんだかなと思えばまた降り出し、まだ降っているかなとおもえばもうやんでいる。そんな調子で。

ぼうっとして、すこしずつ痩せたり、太ったり、食べたりしている。
子 ....
いちばんだめでも
しぬだけさ
わらっていってたのに

あのとき
わらってあげれば
よかった
あるだけのものはみな
さしだしてしまった

のこるのは吸殻と
わずかな
雪をみた
桜をみた
雨をみた

夜のおわりと
一日の境界をみた

ふたりでみた
手をつないだりも
した

ふたりから少しずつ
季節がこぼれ落ちていって
届かないものになる ....
この夜はあかるすぎる
きみが上手に眠るには

だからぼくは
月も星も
希望もしまってしまおう

明日も
あさっても
きみのみえないところへ
しまってしまおう
じりじりと焼く鯵の身の焦げ方にわたしの罪をひっそり重ねる

降り出して濡れゆくまちで動けずに 空があまりに重たくあるので

なにもかも違う ここではなにもかも違う あなたが過す場所とは違う ....
夏枯れの痩せたからだに蝉しぐれ 卵と牛乳をかって
うちへかえろう
わたしは明日もそこで
生きていくのだし
よるの一時にローソンで
たちつくしたのは
きみのせい

かどの雑誌のコーナーで
まちあわせては
タクシーへ
よるの一時にローソンで

あのローソンはここではなくて
このロー ....
とつぜん産まれるものを
やさしく抱くことができない

なんの用意もなく
みていた
動けずに


みていた
それが
あるときから
そこにとつぜん存在しはじめるのを

ひとり ....
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ .... 言葉は語られてしまった
壁は塗られつくしてしまったし
すべての曲は奏でらてしまった

実は結ばれてしまった
手紙は読まれてしまった
靴は履き潰されてしまい
皿は磨かれてしまっ ....
はるな(1859)
タイトル カテゴリ Point 日付
できる自由詩311/9/10 1:16
すべての終わりに自由詩511/9/8 18:11
ロージー自由詩511/9/8 11:19
おもて自由詩211/9/7 17:42
夜と不眠自由詩611/9/6 10:58
いきもの自由詩111/9/6 0:05
ジャム自由詩111/9/6 0:00
せかいをあげるよ自由詩511/9/4 2:08
埋葬[group]自由詩611/9/4 1:10
自由詩411/9/3 20:51
さびしい右手自由詩311/9/2 0:35
[group]短歌111/9/1 8:16
けど自由詩5*11/8/31 2:38
まちをあるく自由詩811/8/30 20:32
蝉は二度死ぬ散文(批評 ...2*11/8/30 19:30
実験自由詩211/8/28 1:00
出産自由詩211/8/28 0:49
うつむいて自由詩4*11/8/26 12:58
おびえること[group]散文(批評 ...411/8/25 22:54
口癖自由詩311/8/25 13:31
自由詩111/8/24 20:09
ふたりで自由詩111/8/24 13:23
この夜は自由詩1011/8/24 0:13
違う場所[group]短歌2*11/8/23 18:57
夏枯れ川柳211/8/23 18:42
卵と牛乳自由詩3*11/8/22 18:49
よるの一時にローソンで自由詩4*11/8/22 1:48
ひとりで自由詩4*11/8/21 13:48
情事[group]自由詩9*11/8/20 3:25
拭われる自由詩111/8/20 2:46

Home 戻る 最新へ 次へ
29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 
0.39sec.