私は変容する
その数は
あなたに「愛している」と言ったそれに
匹敵する
私は蛾の幼虫のように脱皮し
(どうやらその皮は蟻の巣へ運ばれてちょん切られているようだ)
裸で、濡れた背 ....
みずいろであります
蛇使いの瞳は
右に少女
左に少年を
イタダ・イテいるのです
春の午後ですから
お湯が沸くのも早いでしょう
ね
森の熊さん
その赤いバッグ
誰のもので ....
目を開いたまま
ぶったおれ
何が見えた?
あかいふうせんがどうんどうんとそらへそらへと侵食してい
き
ました
君は急な坂を下っていったんじゃなかったのかい?
ところで、あの噂を知っているかい
噂って?
今度の十五夜の晩に、この森がなくなってしまうという噂だよ
ああ、、、、
それなら知っているとい ....
傘魚の砂地に
キャサリンとレイチェルの刺繍
何?
内緒の話・・・・
キャサリンがレイチェルに耳打ちしている図案
二人は仲良し
いつも一緒
時々絶交するけど
一日じゅう手をつ ....
ただいま。
ああ、お帰り。寝ちゃってた。
今、ソファーで寝てた?
うん。なんで?
いや、なんでもない
何?
いや、なんでもない
何よ?
・・・いや、お前がもう一人ソファーに座って、 ....
友達とランチ
この前の動物園でさあ。
ん?私行ってないよ。
えー、いたよお。
いないよお。
いたよお。
え?
ん?
・・・・・どっち?
そういえば、いなかったような・ ....
朝、お弁当を作っている途中
全部忘れてしまい
手を止めた
何もない
まっしろ
あれ、何だっけ、えーとえーと・・・・
何だろ
今、何か思い出した
全然知らないことを思い出した ....
「?」
今日は、太陽が、乾いているね
空は、ひかひかと光っているね
鳥が、すーいと横切っていくね
まだ、あなたはねむたそうだね
木は、枝々で空を触っているね
(とてもさわやかな ....
あなたは私の姿を追い求めて
時を計るものの上をさまよい続けてね
私もあなたもお互いを知らないし
知らないのだけれど・・・
私たちの横はひどく だ
....
モラ/モーラ/モラ
君の残像が完全に消えてしまう
ほんの少し前
昨日のことだ
モラ/モーラ/モラ
僕は驚いて顔を上げた
何もなかった
モラ/モーラ/モラ
白い
君の
瞳が
....
丘に寝そべっていた少年が
組んだ足の先で 空を横切る電線を踏む
と
はりつめていた空は ぴりりと裂けて
へき開し
裂け目の奥からふうわりと
薄紅や
橙や
菫色の花びらが
うっとりと目 ....
ヘデスターのことを考える
いや 想う
いや 思い出す
いや
ヘデスターは流星のしっぽにばちんとやられて
ここへ来た
それだけ
「たばこのフィルターいらない」
そ ....
夜中
に・・・・・
ねごとをいうわたし
ねむりのあさいあなた
は・・・・・
「うん・・・・へえ・・・・」
へんじをする
ねむりのあさいあなたいがい
....
モラ/モーラ/モラ
君の早鐘を
僕は拾い集める
モラ/モーラ/モラ
君は細くかなしい指先で
世界をつかんでゆく
モラ/モーラ/モラ
君の横は
ひどく白い
ひどく ひどく ひど ....
豪雪地四人一家小旅行
運転中突然吹雪急停車
道迷親父冗談皆沈黙
宿発見客皆双子薄笑
何故夜中兄弟強引宿探検
覗穴人間細胞分裂中
捕獲済兄弟隙見脱走劇
大騒動一 ....
う、
ゆっくり、ゆっくり、はずして、そっと
ちゅうい、ぶかく、
そっと、そっと、
腿に、集まる、言葉に、集中
昨日、連絡、請うたの、ですが
映る、水面の、言葉に ....
ぷりりんとチョコの入れ物売っているフォークの先に突き刺さる月
ヴァイオレットきみの口笛残酷に金魚のエサは二粒三粒
鍵盤は白黒白黒白白黒カレーライスに蜂蜜入れる?
ふざけてるふざけてる ....
とにかくピンクだったのです
とにかく
と
じゃりじゃりになってしまった雪を
踏みしめ踏みしめ
私はつぶやくのです
とにかくゼロだったのです
とにかく
限りなく
完全には
ゼロ
....
流れた
ふ う け い
目の端に
ひ
っ
か
か
った
まま
まあ、もう、ごたくを並べるのはやめにする
ごたくって、どうやって並べるか知ってるか
こう、定規をあてて、まっすぐ、きっちりな
ちょっとの乱れも許さない、職人のようにな
例えばこ ....
ところで
お前の魂はどこをさすらうか知っているか
俺は知らない
知らないけど、知ってるぞ
今来た言葉だ
真冬のさなか
さなかの、さなか
どっかそのへんてこ ....
どんな時でも
どんな時でもだ
どんな時でもだのことを想像してみろ
創造もしてみろ
例えばこうだ
ああ、あれは何だと皆が天を指差すとき、そこにはぎらぎらと燃え上がる太陽が、
急に目も ....
むらさきの雪が降っていましたのよ、奥様
ええ、それで坂をごろごろと転がっていきましたの
そりゃあもうものすごい速さで。
わたくし、慌ててジョゼフィーヌを抱き上げて、
二階に上が ....
私、詩を整理したの
これは、お知らせなの
お知らせなのに詩なの
とっても個人的なお知らせだもの
どこに書いたらいいか分からないもの
どうでもいいことかもしれないもの
....
自分の詩作について、思うことです。
○伝えること、表現すること
「いかに多くの人に、うまく伝えるか」と「いかに自分が満足できるように、うまく表現するか」は対極にあると思うのです。
伝える ....
1998年5月8日午前3時29分45秒に到る少し前、
S・・・は、冷蔵庫から卵を取り出して、それを持って走った。
S・・・の部屋の電話が鳴る。
Q・・・は空を見上げて、上空の風が強いことを確認し ....
「ホーム」 「ホーム」
あなたと私 君とぼく
線路にほんぶん ....
いってらっしゃい
ううん、ほんとは寂しいの
でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない
昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
モルドバのO-Zoneというグループの「Dragostea din tei」(菩提樹の下の愛)という曲です。
曲に合わせて猫ちゃんがツッコミ!↓猫ちゃんをクリックです
http://www2. ....
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