何度も言いかけてはやめてしまっていたあのことを
ついに言う時が来た

あなたは苦しむ能力に長けていて
同情を必要とせず
目は見開いて何かを言おうとする

道端に咲く語る草
肩をノックし ....
私が知りたいのは常に一つのこと
あなたが哀しみを哀しむとき
遠いどこかで雨はブルース
青い道に波が響いて
ぬぐう頬にはあかねさす
ライトは一定の冷たさで照らす
誰かの血を
誰かの非を
 ....
春は
どんな味か

東子さんという人がいた
はること読む
読書好きの父親がつけた名だそうだ
和歌とシェークスピアが大好きな人だったがある日
蒸発した

一箸の若草色
おめでとうなの ....
探すことに倦んだ僕を横たえる
腕をつかむ彼らが告げようと口をひらく理由は何だろう?
冷たい壁が生えている丘の向こうから

元気が出る歌とやらを試されている
いや吟味されている、いや選別されて ....
すみれ色の瞳はすみわたる空を映し
ピンクの服は
「桃と桜の季節だからね」って
すべての女の子の味方
やわらかくてやさしい
「柔よく剛を制すよ」って
彼女が笑えば花がほころび
彼女が歌えば ....
若いときはばちーんととめて封じておけた嫌なことや嫌な記憶
最近はゴムの紐が緩んだせいか
なかなか御し難い

皿洗いの時とか特に
あの時のあれよくよく考えたらまじ腹立たしい
むむむーな時に
 ....
森が丘高校廃校のお知らせだった
でもいったい誰がその場所を覚えているだろう
同級生の半分はもとから知らないし
さらに半分は名前だけしか知らない
ロミオロミオ!と叫んだまま固まったクラスの美少 ....
私の胸にあいている穴に
風が吹き抜けて鳴る
すると私の奥の嵐が
またあなたをさらおうと口をあけ狂った舌を出す

今会いに来てくれないなら
すべての息の根を止めてやる
狂言
とはよく言っ ....
ミツバチは光にふちどられた翅を細かく震わせて
花粉を投げて
去って、いきました

はたらいて、いたのです

表口が雨なら裏口は晴れ、というほど
大きな大
きな建物の

きな屋根の ....
君と僕
孤独に震えるクローゼット
明けはなして見ている朝日の階段のむこうは

夜で
夜って言ったら目を閉じるゲーム
サイコロ転がして3マスすすんだ先で転ぶゲーム
うつぶせで動かない君を
 ....
失敗を人のせいにできるのも十代までだ
とおじいちゃんは言った

君が重要だと思ってることのほとんどが
実は
夏休みの絵日記みたいなもので
みんな慌てていいかげんにやっている
夏休みの最 ....
森はたえず拡がり続けているのでした 私と兄は手に手を取ってその森を歩くの
でしたが出口を探すことはとうに諦めているのでした(二人の目は 暗い)鳥が
啼くと言ってはそちらへ 風が花の香りをと言っては ....
最高に忙しい時期は終わって寂しさが獣のように駆け抜ける胸の真ん中めがけて

午後、やわらかい日差しの中一番で映画に行こうポプコーンを買おうアイドルがかわいいだけの映画でも脇役の個性は光る

走 ....
あおい青さためらわず空を切る
ほそい黒さ電線の緊張感
きちんきちんと背の美の電柱

アスファルト ヘイ モノトーンを下地に
立ち並ぶ看板
幼稚園で使いまわしたクレヨンみたく
いろんな大き ....
前略ごめん下さいませ
彼らは両手を広げてやってくるでしょう
打ち勝つために
ぼくの髪は逆立つ
秋は燃え盛る夕陽と枯れ葉のせめぎあい
アイスをあちこちで売る大人

緑に囲まれた快適な空間を ....
さくら 指揮棒 鉱石ラジオ


雷鳴 マロンケーキ 水族館の床


握手 ペットショップ 炎


ジグソーパズル 生姜湯 高架下  


旅行鞄 セロリ 視力検査


モ ....
{画像=171008134545.jpg} 詩のことを考えながら
エアコンのファンを掃除
ファンの羽根に手が届かない
割り箸でちまちま
カビがぽろぽろ

夏は皿洗いが楽しいとされる
水遊びみたいという理由
明日は分かりにくい詩を ....
ホームできれいな音楽を聴く
レモン色の飲料を飲む
すぐに身体の一部となる

目的地が分かって
最後の挑戦だと手を伸ばす
誰も知らない朝と少年

バスに長時間乗り
黒いシャツを着た人々 ....
小学生の頃に少しお世話になって
20年も会っていなかった人に
とあるお葬式で会った

 あなたを時々思い出していたの
 あの時のことを書いた作文で賞をとってくれて、ほんとうに嬉しかったのよ
 ....
童話のように優しいあたたかい詩
読者を拒絶していると怒られる詩
多分どちらもたいせつ

甘い物と
お野菜
ほっこりとしゃっきりに感謝を

日常の大切さを素直に現す詩
心の風景を婉曲で ....
バケツに水はなみなみつがれ
夏のまぶしさがぱちぱち 
はじけ、なんやかんやカーテン
カーテンと遊ぶ

そこを曲がろうか
いやまっすぐ、だ
なぜだ
いや
そこ、ちょっとす澄棲みません
 ....
 先日、横浜詩人会のメンバーが作る詩集を読む会「渚の会」に参加してきました。というのは、参加している同人誌詩集『反射熱詩集 2016』が取り上げられるというので。同人3名含め詩人・歌人・俳人の総勢10 .... 日々闘う孤独者よ
あなたは誇り高き戦士
あなたは孤独者を忌み嫌う幾多の聴衆の黒い嘲笑と闘い
あなたを堕落させ狂乱の傀儡にせんとする生煮えの蠱惑に耐える

あなたは元より孤独を友とし静寂を伴侶 ....
{画像=170702213809.jpg}{画像=170702115037.jpg} 恋をしている

窓をしている
に見えて
そっちの方が素敵だと思った15歳

青春の炎がみちみちて
いなかった
家の壁が
へっこんでいるので
女ばかりのこの家で
誰がそんな乱暴ち ....
学校に子供ばかりいるのは
仕方がないとして
プールサイドがぬめぬめしているのは
何かの嫌がらせか

指先にトンボが止まり
息が止まり
夕日も沈むのをやめた

実は昔から
子供の親へ ....
過ぎゆく日々に花を添えるので
摘みに行こう
初々しい花を摘んだらそれは
罪になるのかな
白いやわらかい花びらと
薄緑の葉っぱがはらりはらり
散らばり散らばる

             ....
おそく
お酒飲んで酔っ払う
乗り、過ごし
ここはどこだ
駅、空っぽ

歩くか

何飲んだっけ
ウォッカを…
ちっちゃいグラスにレモンとお砂糖乗っけて
ていっとあおったな

知 ....
{画像=170223133446.jpg}

こわれそうな想いをかかえて
わたしはどうしましょう?
れいぞうこから冷えたりんごを取り
そっと大事にはこびましょう    
うつくしいあなたの ....
ふるる(660)
タイトル カテゴリ Point 日付
あのことを[group]自由詩318/8/5 10:21
私が知りたいのは自由詩518/5/30 22:16
春から自由詩018/4/29 1:10
疑問符自由詩118/4/29 1:00
三月(詩+イラスト)自由詩1+*18/3/28 17:02
ぶつかるゴムの紐、ぶつかる自由詩118/2/13 17:51
森ヶ丘高校[group]自由詩818/2/2 21:34
自由詩7*18/2/1 20:44
大きな屋根の下で[group]自由詩7*18/1/19 0:12
クローゼット自由詩9*18/1/1 16:44
十代[group]自由詩017/12/21 20:51
自由詩3*17/12/7 0:05
踊り[group]自由詩2*17/11/28 19:55
故郷自由詩2*17/11/28 19:47
挨拶自由詩1*17/11/21 22:32
言葉を並べてみませんか自由詩4*17/11/8 22:27
ねぇ、(詩+イラスト)[group]自由詩217/10/8 13:46
詩と家事と夏自由詩4*17/10/4 16:31
白夜[group]自由詩6*17/9/4 21:03
ちゃんとやるって大事だなと…自由詩217/8/24 15:09
多分どちらもたいせつ自由詩317/8/20 18:52
水族自由詩417/8/7 12:31
行ってきました詩集を読む会散文(批評 ...1*17/8/7 11:52
孤独者の歌(詩+イラスト)[group]自由詩5*17/7/31 23:51
断片2011(詩+イラスト)[group]自由詩18*17/7/2 11:51
窓をしている[group]自由詩6*17/6/30 12:45
2017年5月26日自由詩217/5/26 16:58
[group]自由詩5*17/3/30 16:57
ぱた自由詩9*17/2/23 17:07
こわれそうな自由詩2*17/2/23 14:08

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