私の最大の罪は怠惰である。それでも私にしちゃがんばっていろいろ働いてるのだから、許してよねえ天の誰かさん。でも書けてないものいっぱいあるなあ、あれとかこれとか、口約束だけでいちども書けてないものもある .... あんのんと陰鬱な雲水を嚥下しておんどりゃあ
簡単に近作をくんくん研究されちゃ困惑すんだよ
産科医が死んだら寸断して煽動して損壊だ
単眼の珍獣は積読の天才ととんとんで
なんなら忍者とヌンチャクで ....
春たけなわの
野菜畑のかたすみ
耕すのに疲れて
うんとこしょと腰をおろすと

小さなスプリングが
ぴんっ
と跳ねて
黒い長靴の上に乗る

その乾いた土色の菱形は
まるで泥汚れみた ....
2002年に詩人ギルドレビュウに発表した文章をもとに、雑談スレでの「詩の定義」議論に、私なりのレスポンスをしたい。下の文章は、あちこちの詩の掲示板で何かと問題にされることの多い「詩の定義」議論に私なり .... 火星の人類学者は、毎日毎日「お断り」ばかり繰り返している。「珈琲に砂糖は?」「いりません、ブラックです」「クリームは?」「いりません、ブラックだと言ったでしょ」というたぐいの「お断り」だ。甘いのが嫌い .... 私は今真剣に迷っているのだけれど、それをどう説明したらいいかわからない。わかるひとには説明しなくても済むし、わからないひとにはいくら言ってもわからない。迷いや悩みなんて、大概がそういう性質のものではあ .... 瀬をはやみ割れたきりなる年の夜

心眼を持たぬ我らの初詣

拾ひしは空の財布ぞ初夢に

二階なき我が家にぞめくひめはじめ

ちはやふる{ルビ雪花菜=きらず}炒めつ落語聴く
年明けて水の凍らぬ土地にゐて空を見上ぐる空は凍れり

さやうならと云ふ言葉のみ美しく響く気がする睦月中旬

迫り来る地獄の闇に名を付けよ死ね死ね団とかショッカーだとか

遠ざかる銀河遠のく ....
弾けとぶ硝子の街のリアリズム軽く躱して越え去りゆかん

乱れ髪やは肌罪に裂かれても衣擦れの音ノンとは言はじ

さなきだに寂しきものは仏なり嘘偽りを桜とひらき
吐きたい吐きたいと思いながらようやく粥を啜る。
C型じゃなくてA型の肝炎なんだから死にゃしないと医者が言った。
まあ、死にゃしないんだろう。
死にかけですら、ないんだろう。

風が滅法強いの ....
正月からこっち、急性肝炎になるわ風邪をひくわでぐちゃめちゃな毎日を過ごしている。昨日ようやく雑炊が食べられ、今日ようやくベッドから這い出せたというくらいで、いつまた寝込むかわからない。そういう状況でネ .... 天国の緯度経度は
ラファティのじいさんが教えてくれた
地獄がもうないってこと
神も悪魔も死んだってこと
でも天国はこの世にあるのだってこと
ラファティのじいさんが教えてくれた

ラファテ ....
明かりはどうか消さないで
ここにきて
すこし話をしたい

私はずっとひとりでいたらしくて
話し方をわすれてしまった
だからひとりがたりみたいになるけど
ひとりよがりにはなりたくないので
 ....
悲劇的な物語にしてしまったら
たやすく感情移入してもらえるだろうか

たとえば私の恋人は
そのむかし精神を病み錯乱したあげく入院して
退院したとたん自殺してしまったと

でももうそれはむ ....
蜜柑の里の海辺の丘で
まるで童謡の一節みたいに
蜜柑の里の海辺の丘で
太平洋に浮かぶ船をみている

船は遠くて
たぶん大きいのだろうけど
ちいさくみえる
たぶん動いているのだろうけど
 ....
彼は語る、
砂糖壺に群がる蟻のように勤勉に、
生まれたばかりの赤んぼ並に計算高く、
梅雨時になると痛み出す古傷の神経組織に似て巧緻に、
洗ってもこすっても落ちない風呂場の汚れよりも執念深く、
 ....
気がつくと
捨てようとした広告紙の裏一面に
ひとつの名前を繰り返し書いていたりして
それがまた
自分でもびっくりするくらい意外な名前で
戸惑うというより不思議な気分になってしまって
驚愕と ....
けむくじゃらの皇子たちよ
湖に沈んだ教会の鐘が鳴るとき
おまえたちは浮上する
というのは別な伝説だったかもしれないが

森の奥の洞窟の冷たい水の底
置き去りにされたままの
水の指輪を探し ....
低い山である。
釣客でにぎわう人造池と、
桜の並木が名物だが、
冬の夜明けには誰もいない。

狸しか通らないような、
細くて険しいけものみちが、
雑木のあいだを縫っている、  ....
映像は、進化中です。
言葉は、どうですか。

http://flash.dempa2ch.net/rw03/




私の個人的な好みではとりあえずみっつ、

「EDEN」ぴんばに ....
うつし世は春雨なりき芝居果つ

渡り廊下の左右より春の闇

洗ひ髪夜しか逢へぬ人と逢ふ

揚花火仰ぐ横顔盗み見る

首筋に跡を残せし残んの蚊

衣かつぎ妻は家では酔へぬも ....
カピよ、そう吠えるな。
レミはもう眠ってしまったよ。
{ルビ儂=わし}も眠りたいのはやまやまだが、
年寄りはなかなか寝付けないのだよ。
ごらん、水に映る儂の顔はすっかり年寄ってしまった。

 ....
{引用=以下の文章は2001年春に書いたものに訂正加筆したものです。}
 ふっと思いついて、『新潮世界文学辞典』で「フェミニズム批評」を引いてみた。1990年版だからわるいのかもしれないが、そういう ....
真面目にも不良にもなれなかったよ

受験受験!天井の染み私の影

曇り空どこから飛び降りてやろうか

一人酒人に言うほど飲みもせず

初デート付けてははずすイヤリング

{引用=
 ....
たとえば高橋留美子とかあだち充とか(これじゃなんかサンデーに偏りそうだぞ)、秋本治とか水島新司とか森川ジョージとか(森川ジョージはちょい小粒だがこれで平等になったか)、その手のマンガ家はまあ名前が残る .... 状況はあまりに切実で
せっぱ詰まっていて

監督は時計を持って外で時間を計っている
ぐずぐずしていると怒られる
怒られるだけならいいけど殴られる
殴られるだけならまだましで
もしかしたら ....
変わった面構えだ。
へんてこりんなその顔は
エンマコオロギを見慣れた目には
ほとんど奇形に見えるくらい。

ミツカドとはいうけれど
確かに三角といえば三角だけど
角張った顔は
ミツカド ....
一杯の珈琲から恋が生まれることがあるなら
それが一杯の中将湯であったってかまわないに違いない
もちろん玄米茶でも胃カメラでもゾウリムシでも
かまわない筈なのだがなぜか恋の原因となるのは珈琲であり ....
私ノ耳ハ鋭イないふデアル
貴方ノ言葉ヲ切断シ解剖スル
私ノ指ハ尖ッタぴんせっとデアル
貴方トイウ存在ノカケラヲツマミ
冷タイしゃーれノ上ニノセル
マタ私ノ瞳ハ敏感ナ電子顕微鏡デアル ....
そんなにもあなたは甘味に飽きていたか

横にくわえてがりりとかじる
根ワサビの香りは
ぬるま湯にふやけたあなたの脳髄を
一瞬すこやかに澄み渡らせた

しかしあなたは知らないのだ
どんな ....
佐々宝砂(921)
タイトル カテゴリ Point 日付
当たり前のこと散文(批評 ...404/1/20 4:01
ごじゅうお・ん未詩・独白2*04/1/20 2:46
ヒシバッタ(百蟲譜15)[group]自由詩1*04/1/19 5:51
詩の境界線(最終更新9/16.2008)散文(批評 ...1004/1/18 2:52
ネリリしたりハララしたり散文(批評 ...404/1/16 17:35
くるしうこそ散文(批評 ...004/1/15 3:09
ちはやふる俳句4*04/1/14 17:17
この空の青短歌304/1/14 16:50
たまには折り句短歌1*04/1/14 16:12
吐きたい吐きたいと思いながら自由詩204/1/14 14:51
私の詩にポイントを入れてはいけない散文(批評 ...4*04/1/13 20:06
天国への道順自由詩2*04/1/10 15:38
音楽自由詩3*04/1/10 4:10
水音の向こう側自由詩204/1/10 2:31
まだ生きてるひとへの恋文自由詩404/1/6 3:51
私の偶像に捧げる五つのエチュード あるいは 直喩の二十五の文 ...自由詩204/1/3 14:47
[group]自由詩504/1/3 13:51
三匹の高貴な猿自由詩104/1/2 10:28
金鶏の声自由詩203/12/31 1:18
2003 紅白FLASH合戦本部おすすめリ ...103/12/31 1:16
半仙戯[group]俳句603/12/30 16:46
家なき子(名作贋作劇場)[group]自由詩0+03/12/30 6:05
雑感&書評『テクスチュアル・ハラスメント』散文(批評 ...10*03/12/29 14:32
普通の川柳川柳203/12/29 12:22
読者だって赤い靴を履く[group]散文(批評 ...3*03/12/29 8:44
綿球ふたつ[group]自由詩103/12/29 3:11
ミツカドコオロギ(百蟲譜14)[group]自由詩303/12/29 2:22
一滴の珈琲から自由詩303/12/28 7:27
量子力学[group]自由詩303/12/27 2:57
ワサビ頌歌自由詩1*03/12/27 1:17

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