約束された
明日は無い
とはいえ今を
月の光る静けさだ。

わかっています、と幾度
こたえたであろうか
あの時
空から照らす透けた光にうつむいてさ
遠く遠い声であ ....
真夜中
雨音が風に波立つ時
目を覚ます
そうしてどの道止む
自動信号の点滅は
空が明ける、
黙とうを
ひとつひとつの 命にしながら
思い出してゆく
(さらば
  ....
青ざめた空を
 透けた羽が、昇っていき
 影となる
明日の朝は
風色もしなやかに、声も無く
 さけんでいる

( 、この一瞬を
   ずっと  )

青い果実を
   ....
ほしぼしのきらめくそらへ
  もくとうをささげる
初めての花
(ああねぇ)。
忘れないいつまでも
行雲は、咲いていた
わたしの面影にさす光
(左様なら、また明日、(拝礼))。 ....
ことりは泣いた
 闇に光る
美しい風色がささやいて
ひとこえ
空よ

 澄み渡れば、青すぎる。青すぎる
宙に浮かべた ほほえみを
 明後日の朝顔は
忘れ去ることは無く透過する ....
みんな。笑顔
(果実のまえの)
花が咲く
宙へ風は
 解け
みんな、こたえる

拝礼(死をふくみ 生は口をすすぐ
   とつばさはささやき
   )おおきな河を
みんながい ....
風光る今日は
   明日を
ずっと
すけたまま。
然れば

夭逝したその
影は日回りの
種といっしょにおにわへ
埋葬しました。それかあらぬか
見上げれば

懐かしく ....
命の限り生きる
時、ああ
青く冴えて
終わりつづけるの
大空の縁で。にこり
笑みを零す
引力である

今日は(拝礼)。
それはそうと、障子は
白く透けて参りまし ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも

春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
本日は、亡くなったあなた様の誕生日である
(果して何のための希望か

仄暗い空のもとをひっそりと
いきをする私の影は
ただのひとつの影となり、
青果しじょうに
実ってほどない ....
今、ほほが
サァーーーッ
としてここだけ寒い
青ざめる、とはこういう事か、
と青すぎる。
死相か?そういう事を
連想させる
雨の夜だ。
  雨だれのひびく
暗さ。
ああ(遠 ....
橋の上から 川を見つめていると
川の水音がザァァァッとして
風は音に染まり
ますます
澄んでゆく悪意の無い視線
そんなに見つめないで、冷める風光の翳り
(あの遠さの)
命の万 ....
影冴えて光きらめく雲見つめ 今があるのは、過去のおかげ

未来が、ささやく
けれどその時そこに私は
いない
どうしても
いのちは

最後(悲しい事しか見えない人は悲しい人か
終わる ....
冬の朝遠い空から雨の降る 草むしりをする最中
うぐいすが唱える
私は、
この一本に活かされている
むしる事により
今を(ずっと透けているのは闇といっしょ

私は秘密だ
むしって来た千草一本一本に感謝 ....
便り待つ見えぬ傘にも夕時雨




目を覚ます昨日の夢に朝時雨
初冬や農道歩き空浮かぶ 遺影の朝や。
嗄れる
遠雷の
ぴんと空気はしっとりしめり
入道雲の成れの果
   あめんぼすいすい
   あめんぼすい
いずれいっしょにほほえみ浮かべ

ある冬の先にある ....
御茶を飲むか
ここで御仕舞さね。
くもり空のすきまが、きらめいている
物事には、知らないほうがいい事もある
けれど、
知る事が、出来なければ、かなしい事もある
わたしはしか ....
秋高し聞こえて来るは夢の果て 草紅葉宙をみつめる遺影かな













{引用=この句は太陽書房のipプロジェクト十冊記念特別版テーマ詩集「will(テーマ遺言)」へ寄せ ....
道ばたで目をつむり見る秋の風 光と影
影と光
  照らすものは何か、そして
  浮彫になるのは何か
そこに答は、あるか
何はともあれ、時はすぎる、全てが静止するまで、有り難い
今ここに在る私も

ひとり。連なり咲い ....
こおろぎの歌が聞こえる独り部屋 夜が明けた。
冷酷な夜の鶏(とり)のサイレンの。
そうそれ無機質な(夜気)にひそむ
明けない呼吸
田園は、黄金色
黄金色のさざ波のそよ風
さやかな実りがゆれている

 さて。
夢じゃないか、とかかしは黙る
そんなことはない、と自動信号は点滅する
あぁ。(しびれを切らす ....
おくり火や夜の静かに澄む星へ (ほんとに?)
冷酷な視線が今日も深淵からのぞいている青空の青さを。白み始めた火照る爪先。ああ、死にたく無いと死を想うウロボロスのひとみ(霊と実)。果て無き空の雲のもと、 ....
今朝秋や鏡に映す沈黙を





ふと覚める鳥のあいさつ今朝の秋
こしごえ(1126)
タイトル カテゴリ Point 日付
月夜自由詩6*12/12/1 9:20
雲影(さみだれの)自由詩5*12/11/6 8:37
青果自由詩3*12/10/1 11:07
晩春自由詩2*12/10/1 11:06
一心自由詩2*12/9/1 9:45
雪消自由詩5*12/9/1 9:44
うん自由詩3*12/8/1 13:53
限界自由詩3*12/7/2 17:28
雪国自由詩5*12/6/1 15:20
時雨自由詩3*12/5/2 8:21
無限遠自由詩3*12/4/2 6:23
便り自由詩2+*12/3/1 9:36
【季題】 冴ゆる俳句0*12/1/19 8:40
メメント・モリの空自由詩5*12/1/1 8:47
冬の朝俳句1*11/12/3 8:41
連なる独唱自由詩7*11/12/1 6:56
時雨俳句011/11/30 15:31
初冬俳句1*11/11/18 14:47
遺影の朝自由詩2*11/11/3 11:22
自動信号の自由詩5*11/10/14 11:09
秋高し俳句1*11/10/9 16:37
草紅葉俳句0*11/10/4 8:30
秋風俳句0*11/10/2 14:49
一輪の光陰自由詩2*11/10/1 6:12
こおろぎ俳句1*11/9/20 13:32
呼吸自由詩2*11/9/15 5:56
稲穂と自由詩3*11/9/1 9:18
おくり火俳句1*11/8/17 8:52
繰り返されない自転のゆくえは?自由詩0*11/8/16 6:39
今朝の秋(立秋)俳句011/8/12 14:49

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