私の骨を粉々に砕いて、撒いた
丁寧に幾度も叩いて粉々にしたので
さながら机上にのみ立ち現れる楽園の一片
真白い砂浜の一掬いのようだった

私を制御しきれない時間
私という生き物について考え ....
窓辺で飛行船をながめていた彼女も
結局は海の底 深く深くただよって
そうだね、
かみさまは後ろ暗い思いをかかえはしない
きりがないからね

突然にねむたくなったり
ねむりたくなったり
 ....
諦めてなげうって
一面に梅雨じみていた

ぐわり、ぎゅうと潰されひずんだ脳髄が宙に一掬いこぼれてしまい
泥まみれのみじめな白い靴下ではどこへも行けない

傘の羽音 傾いだ日没と共に、
ゆ ....
(こども を
 産みます
 か ?
 産みましょう
 いいえ、 いいえ……)

枝葉の陰ひそか、

 戦っていたことをおもいだしてしまうから
 平易なことばに紐解いてください ....
この星じゅうのいのちとつながれるよ。まぶたを均一にぬいあわせて、あわい吐息ももらさないで、四肢を暗がりにひたしてゆけば、赤色の人びとは黄色く黒くWARNINGをたれながしはじめるから、ソケットにねじこ .... ( みんな、あ みいんなどもっていたならしわ、しあわせになれるかもって  あははは、かも、生まれたき、と ときから社会の か、 カモ   )

「ごめんなさいして
「ごめんなさいって言いなさい
 ....
 この世の真理が溶けているという湖へ、入水自殺でもしようかと車を走らせる。近づくほど耳鳴りが和らいでいく。さながら告解室にいる気分だ。
 朝な夕な哲学やら宗教やらに明け暮れていた女を、昨日殺して ....
しゃべりたいしゃべるしゃべらないですら不自由との抱きあわせ販売でした。小銭を三枚落としたら二枚はいつも返ってきません。おじさん、あたしまた、お金なくしちゃった。電柱にてはためく文字、1LDK、家賃、の ....  少女の告白した罪を
 ゆるしてあげたかったわたしも、
 少女であった

のどけき春
光のさなか
惑いにとらわれた指のかわりに
野花をそっとよけ
スカートのひだが重なりあう

 ....
わたしは退化する。蔑まれないと正しさがわからないような、回路をはんだで繋ぎ直し続けている。どこへ、行かなくても靴がないからって愛想笑いを失敗した、かわいそうな女の子を演じるまでもなく窓辺にうずもれてい .... 恋をうたうには
およそ似つかわしくない
人を殺めるための道具を
組みたてるのがお仕事でした
筆をとり
隠れるように記した
ふたりの暗号
遺書ともつかぬ感情の発露
どんな罪にも清冽な
 ....
来世の(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
祝福自由詩422/7/30 19:12
もしも裏返った星にたどりついたら自由詩122/6/13 12:10
泥濘自由詩019/9/19 4:38
雨待つ木霊自由詩219/9/10 23:09
他人自由詩219/5/31 23:54
信仰が生まれる自由詩119/5/30 1:17
救済へ至る道散文(批評 ...2*19/5/3 7:59
まいご自由詩319/4/14 15:19
道徳自由詩6*19/4/4 16:53
断絶自由詩519/3/18 19:32
恋文自由詩219/3/17 22:22

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