他人
来世の

この星じゅうのいのちとつながれるよ。まぶたを均一にぬいあわせて、あわい吐息ももらさないで、四肢を暗がりにひたしてゆけば、赤色の人びとは黄色く黒くWARNINGをたれながしはじめるから、ソケットにねじこむのはきみの毛細血管でもつかいきれなかった鉛筆でもかまわない。なんだってスパークさせられる。愛しかうたわない民衆がつくった国が今いちばん豊かになろうとしているね、となりで荒廃しきってしまった大地、しんじつ根ざせるのはそういう場所だけなのを、じょうずに畑をたがやす人ともKEEPOUTの向こうがわをみられるのを、点滅する色をしんじるだけなんだ。幾億も堆積したディス・コミュニケーションのてっぺんになにがあるか、わたし感づいている。


自由詩 他人 Copyright 来世の 2019-05-31 23:54:20
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