この朝に
カーテンを開ければ、
照り輝く残雪の甍
白銀から黄金に
道向かいの家、
陽の光に照射され

この朝に
トビラ開け放ち
僕は出て行く

また、外へと

(安寧の温かな ....
ふわり ふんわり
白く白に白 つもり 

時の和らぎ     
寝入り束の間、

遥か遠い夢をみて

  ふわり ふんわり
 ふんわり ふわり

純白 ひたすらな里の響
微睡みぬ夢の揺蕩いに
林立する森影の薄闇
ひたすらに耐え続く
耳鳴りの朝に布団蹴飛ばし 
起き上がり陽を浴びる歓び



陽の光 陽の熱
この新た一日の生活を
点火し意識を叩き起こ ....
氷河にお船、浮かべては
食い入る喰ってやる、オマエの肉
蒼白い透明に、いよいよ赤く染まり
眼見開かんと、この凍結の地に
ああ一気、赤の濃密真紅に眩まり
神の口すら、吐息吐く
オマエ、円成し ....
のんびりとした一日に
奇妙な異様 蠢いて
想わず枕の下を覗き込む

 蒼いどよめき真紅のうねり
 澄んだ溜まりの底渦巻いて

のんびりとした一日に
無限の眼 壁築き臨み立ち
寛ぎの枕 ....
肉の遺伝子の
流れを抱え
ながらも
明証の内に
現れ在るもの
刻み込まれ

清瀬駅の改札口、

吐き出されて来る 
人、人、人、
一人一人の顔 瞬時に捉え 
己もまたその一人の ....
雪崩れ落ち流れ狂う
荒れ狂い鎮まり生き
真紅の漆黒に近付き

また開きゆっくり色付き

しずかにしずかさ眼差す瞳、

上へ上へ上方を奥深く抉り出し

やがてその肉を逸脱する美を耀か ....
雪が舞い始めて
都心は次第に白一色に
行き交う人々一人一人の背に
不意にふっと小さな天道虫が留まる

艷やかな赤に黒の斑点の色合い照り輝く

円やかな小さな天道虫が留まる、

 雪は ....
なんだろな
じぶん
肉の感覚に実感し
肉体存在としての私
から はみ出す
じぶん 感じ

なんだろな

 真紅のガーベラ、
 ガーベラの真紅、

見れば観るほど深みに誘われ
 ....
純白に
立ち現れる
アナタは誰?
優雅な笑み
その顔に浮かべ



燃え盛る黄金の
文字で記されて居る
のか、それは?
堤防が決壊すれば
すべて無に帰し



顔のまた ....
ガーベラの
余りに赤い花弁の群れ
花冠を捧げ持ち
街中を疾走し始める
濃密な色彩の赤、
人の抱え持つ
存在への乾きを潤し
癒やし清めながら


 前進しなさい、
  魂の闇を取り ....
向こう遥か一斉に
ふくよか
こんもり深緑の
ひろがり生い茂り在り
掬い取ってくれるかのよう

スッパリ切れた眼下の奈落、

君と歩いた果てに覗き込む僕に切迫する

のんびりひっそり ....
朝に目覚め
外光浴び声上げ

生きて意識覚醒し、

死して内なる光
己、いずれ自ら放つ




緩やかに曲線描く街並み
向こう遥か白銀の輝き
何かが連なり在りて
にこやかに ....
この世界の
平面直進する
時間の次元に
立体垂直の次元
貫入スルその瞬間、


どろんと昇った
下弦の月
濃密に暗む黄に
輝く巨大
死体安置所目前にした感触 を



死 ....
冬空の蒼く凍結し

しずか独り小部屋に

打ち寄せる内なる光の波

次第ひろがる遠く奥へ
波打つ光の粒子無数無限
白銀の輝き増し揺れ躍り

内なる光景の自立し

弾む言ノ葉、力 ....
なんにもない
ひろがり
ほんのりあからみ
そまりいく



 磔刑の無力耐え忍び
 呪言を読み聴かす

  置き去りにされた夜に

  〈向こう岸が見えるかい?〉

 と、 ....
はだけ絡まり
伸びる枝々
繊細に
湾曲しながら
広がり扇状へと
メタモルフォーゼ

今、斜光に染まり赤々と

眼差し凝集し
陽の翳りの瞬間、

 絶えること無き
 生命という ....
凍結した滝流れの透明な巨大、

ふと定位する白い部屋にひとり居て
清らかな陽射しに瞬きしながら息し

亀裂走り行く大地のゆるやかに確実に
ぶっとい虹の根元侵食する悪なる力動

 純白 ....
魔と魔を均衡させる聖性にて
柔らかく硬く冷たく熱く生き
びっくらこともんどり打って

 霜柱立ち、
 踏み締めながら
 我 自らを意識し、

魂の深みに白く暗まる淵在り
渦巻く純白の ....
夏を置き去りにして
熱は大気に溶け
甘やかな冷涼
時に運ばれ来る秋に
真紅に染まった貴女
輝き出て私を眩ませ
両手差し出した瞬間
突然到来した冷気に
置き去りにした夏の
呪詛響き渡り ....
人、真に求めれば
それ、すぐそこにある
それ、直ぐ其処に在れば
人、真にソレ求めてたと
証される現




在るもの外から入って来る
感覚される次元の現、

在るもの内から現れ ....
ゆるやかに
意識ほどかれ
やわらかに
見慣れた景色
ふと浮き立ち在り
波打つ岩の割れ目
ゆるりひらいて
見慣れぬ初めての
景色ひろがる光景

ゆるやかに
ほどかれた意識
今ひと ....
現の底から
浮かび上がる
思い出の予感に
陶然と
現の過去の遠さが
俄に近く狭まって
古代の太鼓の打刻音
木霊となり鳴り響き
底の底に横たわる
わたし独りのたましい
融通無碍に踊り ....
異様さの
呪いの深み入り
夜闇に沈む天井の
一角だけ真白い光の帯
凝視し次第顕われ確か在り



終わりから逆算される残余の日々、
生き生きと生き天真爛漫さ失わずに
戻り水を飲みな ....
天使の翼に乗って
羽ばたく花の
聴き入る
北極星の蒼い声、

〈君は何処から来たの?
そんなに冷え切って〉

 深い闇の奥から
 引き裂く声のヒビキ渦中
 深い闇の奥に潜むヒカリ掴 ....
日は暮れかけ
此の世茜に染まり
斜光に懐かしみ
斜光に憧れ
斜光に戯れ

静か沈黙 無の舞踏

 凝集し揺らぎ
 世界この時、
 光充満し異なる相

億年の過去、

億年の ....
ぶっとい柱、立ち上がり
ぶんぶん鳴ってら

天空の青い青い途筋辿りぐんぐん伸び

 横溢する力漲り熱貫き
 理性遥か超え直に観て
 
ぶっとい柱、意識の一次元壁突き抜け
ふっとふっと ....
骸骨の眼窩より
さらに虚ろ
曝して
世に人に表現に
親しみ生きる 果てに迄



過ぎゆく常無き
時に在り
私という自己意識存在、
次なる進化へ
魂の軌道探る



夢 ....
蒼の
清澄な冷気に
ゆっくりゆくり
亀裂の走る真昼時、

他人行儀な
真白い街並みが

うねり押し返す天地の圧
剥き出され立ち止まり

ふと内側から
アスファルトの
ベロリ
 ....
開ける山道の俄に湾曲し
朱い鳥居 宙に刻印され
森の深緑もっさもさ
崖下から広がるその先に、

海原の生動 青銅の深みにうねり在り。
ひだかたけし(2477)
タイトル カテゴリ Point 日付
出来自由詩3*24/2/9 16:24
記憶の里自由詩424/2/8 17:04
五行歌、硬さ柔らぎの朝に自由詩524/2/7 22:43
飢餓のうた・花咲き染めるガーベラに自由詩424/2/7 16:18
WALL OF EYES自由詩524/2/6 20:08
自由詩524/2/6 16:40
渓谷のガーベラ自由詩424/2/5 18:12
雪と天道虫のファンタジー自由詩6*24/2/5 16:19
詩想夜想、真紅の次元自由詩424/2/4 19:00
五行歌、この意識の内に∴雑然と自由詩624/2/3 20:54
花言葉自由詩7*24/2/3 17:09
奈落の顔(改訂)自由詩5*24/2/2 18:15
五行歌、行為創造の内に  自由詩3*24/2/2 16:34
詩想夜想、五行歌借り自由詩324/2/1 19:50
静観の時に(続編)自由詩424/2/1 16:05
置き去りにされた夜に自由詩524/1/31 19:34
裸木のうた自由詩524/1/31 17:30
意識の光景29自由詩424/1/30 21:37
白暗淵(改訂)自由詩5*24/1/30 16:18
移ろいの狭間に自由詩824/1/29 19:09
五行歌、現自由詩5*24/1/29 17:09
展開自由詩424/1/28 17:59
現の底*自由詩4*24/1/28 16:29
五行歌、KEY OF LIFE自由詩5*24/1/27 20:04
君へのファンタジー自由詩724/1/27 16:35
時の斜光自由詩424/1/26 19:13
EXPOSURE自由詩4*24/1/26 16:02
夜想◯きまじめな顔、五行歌借り自由詩5*24/1/25 20:57
地球の秒針(改訂)自由詩4*24/1/25 16:57
意識の光景28、五行歌借り(改訂)自由詩324/1/24 21:51

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 
0.09sec.