決して種は撒かれまい
おいしいお水はもらえまい
甘い思いもないだろう
けれども自由はありったけ
探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない
忘れたわけではない
はじめから記憶されていないのだ
私が探した言葉は
すでに
白い霧の中に紛れ
再 ....
よーく見てください
西から見ると
富士山の頂上は
ちょぴり
尖ってます
南から見るとほとんど平なのに
ちょっぴり尖ってる方が
カッコイイ
天津風
雲を搾り
垂れる
雫
喜びを
静かに
待ちながら
わたしはこの風景を切り取り
自分の懐へ持ち出すことに成功した
白い砂を踏む幼子が
その足を冷やしながら
ふるさとを築いていく
かつて少女だったわたしも
そうして ....
伸び始めたブロッコリーが
紋白蝶の夢を見ていますように
愛する彼の事は一旦置いといて
大好きな君に
あれも話せば良かった
こんな事もあったんだって
久しぶりに話すんだから
笑顔になる話をすれば良かったなって
電話を切ってから後悔したよ
君が頑張ってる仕 ....
地球の外から見たら
雲の上
都市銀行残高1円
地方銀行残高1円
ゆうちょ銀行残高11円
手持ち‥
だれそのひと
ものすごく 昔に
貰ったコースター
手作りコースター
便利なコースター
可愛いコースター
3角なコースター
6角なコースター
誠実なコースター
マウスコースター
もう3000回は
マグカップを
乗せ ....
くらいくらい深海の臍から
無邪気な兄弟姉妹たちが
いっせいに涌き出してはひろがってゆ く
役目を終えた哀しみや怒りは
宝石となってポロポロとこぼれおち
人知れず海底を彩る
ひかり ....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ
普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから
だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
なびくことだけに潔癖であろうとする花と舌先、貴女のぬばたま
お墓参りは楽しいな
ふしぎな通信
ふしぎな記号
お墓参りは清しいな
だってあふれるDNA
その容れ物の骨組みが
きっと?のキーだから
お墓参りは楽しいな
ふしぎな通信
ふしぎな記 ....
あのときオレいたから
死んだらオレ
あのときのおまえのそばで
バンザイバンザイしていたから
バンザイバンザイ
進軍ラッパ吹きながら
バンザイバンザイ
行進曲奏でていたから
あのとき ....
あなたとあなたの影だけの
薄灰色のひかりのなかに
ぼくは死ぬとき舞い降りる
舞い降りるように見つめている
あなたがうまく生きますように
なんにも煩わされることもなく
あなたがうまく生きま ....
地上と天をつなぐ幻
虹を見逃さない
レインボー・バウムクーヘン
虹を見逃さない
誰かの希望になれるかも
金髪のモスキート
地上と天をつなぐ幻
悲しい苛立ち
恨みや損な役回り
生まれ ....
青い
申し分ない青さだ
今日も大気は健在だ
まるで成層圏にいるかのように
青い
東に配し 春の色
青春なり
部屋にひかりをいれる
朝のひかりに街は黄ばんでいる
むこうに富士が朝焼けている
いつ爆発するのかを見つめている
この瞬間は永遠につづくわけではない
それはただ
過去 ....
きみの匂いを待っている。
葬祭場裏庭にて
《薬剤名》 ・・第一工場食堂北側窓
《有効成分》 ・・空、富士山、雲
《効能・効果》 ・・鎮静、滋養強壮、
見失った自分の立ち位置が見つけられます。
《用法・用量》 ....
【おしまいの彩り】
るるりら
胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ....
冷たい雨つぶ
まいにち続く忘年会
たぶんそんな連中だろう
理由などない
暇なわけでもない
そうやって万が一の時の為に生きているのだ
それぞれべつべつの連中と
いくにちも繰り返すのだろう ....
散歩の時は
富士山が見える路地を探す
なんとなく
富士山にいつでも見られたい
気分で
今日は
いつもの しらす街道
生しらすは とてもおいしい
富士山はしらすを見ている
しらす達はすでに絶命 ....
建築資材を吊り上げて
運ぶみたいに
大きく精密に
きずなをつくっていた
雲ひとつない東京の空
悲しいことが
どんなことが
もう分かっていたこと
応援するから
困られても
応援する ....
あんなにお腹がすいてたのに
ラーメンすこし食べたらいっぱいなった
たすけて
たすけて
鼻血でた
たすけて
たすけて
声聞けた
ふたりで頼めばちょうどいい
あと3種類くらいかるく食べれ ....
高いところから何見てるのだろう
駿河湾の先の太平洋か
あの高さなら
地球の丸さはわかるだろうね
さすがに
僕のことはわからないだろうな
小学生のころ
朝起きたら
遠くて近い
そいつをベランダに探した
そいつのうえ見上げると
月がのこっていた
歯がぐらぐらしている
あの頃こどもの歯がよく抜けた
あんまり抜けるもんだから
....
枯れ果てようとも
なお
美しくありたい
とは
花ではない
しかし その葉は
枯れゆくだけで
こんなにも美しいというのに
されどこの身はどうであろうか
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