レモン油にうたれ
泳ぎぬける頬白鮫
少年とケンカした後のように
胸の痛みを背で弾く
時に ....
世界には自分とおんなじ顔の人が三人いるらしい
こいつらはおんなじ顔だから見つけやすいのだが
世界 ....
「今四条通りに居るし出てきいひん?昨日の喧嘩は白紙に戻して」
「なら広隆寺で泣き仏像でも拝 ....
原谷は 蒼い桜も咲くのかな
来年の春 探しませんか?
此処から視える世界は
何て判りづらいのだろう
街も、空も、君の笑顔も
総て ....
黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり
冷たき雫も
光にかえて
茅ヶ崎の海を憶えていない
浜見平保育園も
それから後の二宮の
梅花保育園のことも
みんな憶え ....
彫刻を愛でれば
白い大理石がとろけそうだ
柔らかな肉のひとつひとつ
今にも流れるように動き ....
帰り道、隣で揺れる長い髪、直視できない君の横顔
何気なく体育の時間に髪の毛を、束ねた君にときめ ....
久しぶりだね。
君とこんなメールをするのは。
覚えててくれたんだ。
僕の誕生日。
そ ....
浮き沈み
笑って泣いて
一人芝居に明け暮れて
忘れてみたり
浸ってみたり
....
恋をしてしまった
あぁ 恋だ これが恋なのだ
恋をしてしまった
ドキドキしてる
....
ただ、ひとつの線
そのさきの
きわみ
静けさ
甘みを増してくる
過剰な ....
ゆれている 赤いパンパン 股の下 世界はまわる うつろな音で
いつ ....
僕は
10年経っても
街を歩いていても
食事をしていても
トイレにいても
仕事をしていても ....
むせかえる香りに
あの日を思い出す
歪んだ視界には
何も映らず
唯々、君の香りだけが
鼻孔 ....
私は電気椅子に座って
頭をケーブルで繋がれ
闇の世界を支配している
一つの生贄は
民衆の意思 ....
ああ・・・・そうか。
きっと今は
『戻る為の訓練。』
ああ・・・・そうか。
....
ココデスヨ
ココニイマスヨ
無言で頷きあう 魄がある / たましい
....
きみの
笑顔の理由を
そっと教えてくれないか
ぼくらはそれを
上手に広げてゆける ....
冷たい雨のあがる日を
釣り人のように
じいっと待っている
暮れ続ける日々のなか
片足でリズム ....
屋上では映画がひっきりなしに流れている
でも誰もいない
わたしひとりしかいない
....
ずっと
雲に話したいことが
あるの
でも雲は
なにも話さないの
聞いてくれてるのかな
わたしは怠け者であるゆえに
連休前に風邪をひき
おまけの休みの時間のなかで
らんぷ一つの ....
彼女の瞼は、ある種の確認に満ちた、
10000本のクラリネット。
消えゆくランプの影を踏み、
....
君はどこかへむかい
歩き 走り
僕の知らないどこかへと
たどりつく
その途中少し疲れた ....
長生きして100年
天寿を松任して80年
ここまでは恵まれた人の運命
介護疲れで ....
あのとき
きみと見た
あおぞらは
不安でいっぱいのぼくを
新しい
明るい気持ちにして
まほうを ....
俺の仕掛けに引っかかた魚
あいつ等はもがいてる
逃げようともがいてる
半島の様な堤防の上 ....
地下鉄のホームで風を浴びている
風光明媚なのはポスター
「ジギタリス・ブラン」
オラ、妙な病気になってしもうて、体があんまり動かん。
....
生まれ落ちた言葉に意味があるとは限らない
生まれ落ちた言葉に対象があるとは限らない
生まれ落ちた ....
秋時雨 にわか色めき 窓を開け
よき匂い メランコリックな 雨土と風
雷も 部屋から聞け ....
パンドラは慌てて箱を閉めた
希望だけを中に残して
ロトの妻は思わず振り返った
ソドムの滅 ....
辛いこと
苦しいこと
溜め込んでばかりじゃ
積み重なって
そのう ....
そこはいつも
清潔な湿度と
せつないじゅうりょくの
香りにみちている
身ごもったおんなた ....
hope in dark.
どうしようもなく降る雨の中
Can you fly?
残された希望 ....
どこか寂しげな 金色
薄い 肌
純粋無垢な 表情
天使は歌う 腰をおろして
天使は歌う ギタ ....
そういうことが言いたかったわけじゃないんだ
それは君に対してだけじゃなく 僕に対しても言ってるんだ ....
煙あげ無情に焦げるアタリメの曲線に似た情けない意志
「ザル通り越してお前はもう底の抜けた筒 ....
{ルビ他人=ひと}の子の横顔の{ルビ瞳=め}に光あり
それは地球の輝きに似て
落ち松葉ふたつ ....
君の涙の美しさ
君の心に起因する
君の中の憤り
圧縮された青春だ
君の足の不器用さ
....
花散るも 尽きぬ思いを尽きぬまま
寝る子よ眠れ 変わりに眠れ
ホットミルクを片手にベランダへ出た。
闇夜に広がる無数の星たち。
腰を落としてホットミルクをすす ....
ちょっと笑っちゃうこと。
黒人のラッパー。ちょっとおかしい。
だってあんなに怖いのに。あ ....
ゼリー状の七色のトポスが死んだ日。――
愛しいカルメラを焦がした甘い匂いまでが
いつか知らないう ....
世界がひっくり返ったのか
あたしがひっくり返ったのか
そんなのどっちだっていいけれど
....
帰り道 君は南に私は北に 二人を分かつ夕暮れに秋
ロンハーの青田典子が好きと言い笑い転げる ....
詠めへんわ
北大路橋 好きすぎて
三十一文字に まとめきれへん
49rows, 1.06sec.