空を行く
風ほどに軽く満ちていたい
鳥の翼を
ささえ得るほどに

空に吹く
風ほどに軽く ....
大事なことは
お金では買えません
そんなふうに書いた本を
お金で買った

愛は
平等とは ....
ここでない場所で
君が薬を飲む
2週間分の安定剤を

全部飲んだとこって
君のメールが
 ....
君のために泣こうなんて
大層綺麗な心は持ち合わせてないつもり。

笑ってあげる。
馬鹿だなっ ....
葉隠れ
落下する青葉の陰から
伸びていくストローの筋が
妙に絡み付いて青筋が立つ
掃除機のゾ ....
生まれながらにして入れられた
透明な箱
透明なので見えない
けれど箱
外には出られない

 ....
百円でお菓子が五個ぐらい詰め合わせになっている
それは夢が五つは入っているだろうか。
そのパック ....
詩人のあなたは本当に
私を愛せるのですか

あなたは私と同質なのであって
男と男
女と女
 ....
今日僕が眠れないのは
君を想ってるからじゃない

知ってるさ
僕の知らないところで
僕の知 ....


教えてほしい 
あの空の青みの 
ほんの隙間の翳りの中に 
何を見いだし詠うというのか ....
 
 雨が私らを嘆かせる。
 つまらぬ遊びにあけ暮れて、
 消えた灯たちは私らの思い出に
  ....
 
 詩から詩へ
 嘘から嘘へ跨る騎手よ

 赤い玉の降りて花咲く日曜日
 
 快楽は天 ....
黄昏が
哀しみの手をひいて
波打ち際へと運ぶ

きらきらと
波間に揺れるものを
幾度つか ....
いい加減で気まぐれな夏をほどきながら
ぼくは靴ひもをふくらませていた
祭りでもらった風船をさっく ....

            裸上 のあざやかな

            骨灰の 白く」

 ....

 かきむしる午後には水の名残りがある
 舌先でからめとる瞬間に
 横殴りに七つの寓話が駆け巡 ....
ここに生活を隔離する窓と音楽
春も夏も秋も冬も
気付けばもうこんな年寄りになっていた
春も夏も ....



 公園のブランコで、闇に光る涙があったとしても、
 それは感傷ではない。墓地の猫が、白 ....

コンコンとドアをノックします
お使いですか? 誰か居ますか?

返事が来るまで私は待ってま ....
大衆化した言葉、創造の言葉、には異なった領域があると線引きする傾向がある。その線引きに準えれば、巷に .... 笑顔の素敵な女性がいた
いつもニコニコ満面の笑みで
村人たちと元気よく挨拶を交わす
みんなも思 ....
新道からバスに乗り 横川で降りる土曜日の

ウォンツの前で 君をみつけた

人さし指に 銃で ....



雨水と目
異なる振れ
そよぎ そよぎ
添えられる手


建てかけの家が揺れて ....
干渉には謎が多い
さんずいが移動すれば
汗歩
スウェット・ウォーキング
肌着が ほんの少し  ....
ナンセンスな静けさをはらんでいる
           真夏の夜に
     睡魔がennuiを ....
この空は似ているな、   と感じること

風と風の間がこすれる音を 意識すること

どこかで ....
あの人もこの人も濡れ{ルビ夕立=ゆだち}かな 気付かれたくない
本当の 気持ちとやらに
いわゆる 本音に
要するに {ルビ吐=つ}いた嘘に
 ....
スクランブル交差点を
行き交うちくわの中に


ぽつり


ちくわぶが混じっていた
 ....
夜になってから急に 
庭の倉庫に首を突っ込み 
懐かしい教科書を次から次へと処分して 
家の中 ....
愛は、{ルビ脆=もろ}い砂の{ルビ塊=かたまり} 
この手に掴もうとすれば
指のすき間から零れ落 ....
声を振り絞るだけ振り絞って叫んだ私を
君はふり向きもせずに歩いて行く
そこに一本の道があるように ....
どこに居ても君が見つけられる様に
僕は世界の中に居続けるよ
負けない様に
空を見上げる様に
 ....
ありふれた背中には
きっとそれぞれの想いがある
流れ出した世界の中で
あの頃の事を考える

 ....
誰のせいにもできない偶然を

憎みたい気持ちがあふれても

行き場なく浮かぶだけ

わた ....
赤く長い西洋風の校舎の屋根の上に
男がたたずむ 眼の前でジャンボジェット機
がこうべをたれて 男 ....
Men'sブリン
男の中の男たち、が
たどりつく増量の
たっぷり
とろ〜りクリームの

 ....

ヨーグルト膝にこぼして舐める朝

空虚なら電子レンジに塩胡椒

飛行船沈んでしまえと眉毛 ....
大きな書店に行くとあふれる本に圧倒されるが、もっとすごいのは、その閉じられたページというページに、無 .... 夜が 森で 雨で 闇で

ボツリ ボツリと 雨が 闇で

明かりが なくて

明かりが ....
日曜日
夏空の午前中

モデルハウス見学会場の
前庭の向日葵が
爪先立ちに背伸びしてました ....
君は控えめに微笑む

今僕がここで笑ってもいいのかなって

君はそぉっと思いやる

おせ ....
私 帰るから

駐車場で 車に荷物を入れている 夫に
私は 口走っていた

何か言ったか  ....
人が集まるコンビニに
どこからともなく一匹の
野良犬がやってくる
ドアの横に礼儀正しく
来客 ....
地域外れた閾値の外れた味覚外れた外道の好みの海の幸
潰れた端に朝日が廻り見えない空洞曝し出す波の音 ....
そうしていつも、一つの愛は
踏み{ルビ潰=つぶ}された駄菓子のように
粉々に砕けゆくのであった  ....
誰でもよかった
苛苛してたから

つい
カッとなったから

その瞬間
悪魔が入ってきた ....
きみと交わせなかった指切りが、今でも少し 心残りです。

きみはもう、とおに忘れてしまったのだろ ....
おれのことを尋ねられれば、
つまらぬもの、
ただの詩人と答える。


どれほどの特別なたた ....
Q;
もしもじいちゃんが生きてたら
今のこんなぼくたちを見てなんて言うだろう?

A;
お ....
薄暮れて
眠り続けた一日が
黄昏に、朝と夜とを迷う視界に
君の小さい、窓辺に向かう後ろ姿が
 ....
言葉が巡業する。言葉が並ぶ。言葉が輪唱する。言葉が累進する。言葉が減殺する。言葉が吸い付ける。言葉が ....

四畳半に寝転がる肉
ギリギリと結んだ所がやけに鮮やかで気持ち悪い
じんわりと白い脂肪 ....
私は今、顔を猿のごとく真っ赤にして酔っ払っているのである。 
なぜ酔っ払っているかって?
そ ....
トマトのように
赤々として
たのしそう

トマトのように
ぐちゃぐちゃとして
にくらしそ ....
呟く声が
布団に染みてく

手首を締め付けた痕が
言葉を打つ力を奪う


心臓から流れ ....
あとで
雨脚幽歩


気づいたら皆、拳を振り上げていた
革命が起きると、歓喜を響かせた
 ....

帰宅
疲れ
机上
手紙
気づかない

深夜
パソコン

向かう
気づかない ....
僕に魔法をかけてほしいんだ。



そうして浄化して。

僕の中にある汚れたキヲク全てを ....

曇り空に
夏が少し薄れて
鮮やかを誰かに譲った向日葵が
枯れた葉を恥じらうように俯いている ....
八月十三日 晴れ
病院を出ると、涙目の太陽に染められた入道雲が住宅街の上に広がっているのが見えた。 ....
切迫した最期の
夏の到来は
記憶の中でぶよぶよしつつあって

ゆっくり弛緩しつづける
こよ ....
その日の朝早く雨が降っていた
夜明け前からその雨は降っていた
雨は静かな音を響かせていた
それ ....
つまらない詩を書いた人がいて
読んだらそれきり何処かへ行って
何処まで行ったか分からない
分か ....
気づいたら皆、拳を振り上げていた
革命が起きると、歓喜を響かせた
常識を穿ち、列を連ね
信号を ....
戦う出で立ちで
挨拶切って 
僕の名前が記された
紙切れを配って回る

相槌のタイミングは ....
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2006年8月27日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こばと、言葉のアナグラム小池房枝自由詩1806-8-27 23:58
連鎖の国uminek...自由詩6*06-8-27 23:57
ナイト・メディシン未詩・独白1*06-8-27 23:54
汚れ無き、存在朽木 裕自由詩2*06-8-27 23:29
葉隠れたけ いたけ自由詩006-8-27 23:24
透明な箱ふるる未詩・独白8*06-8-27 23:02
お菓子パック海月未詩・独白0*06-8-27 22:57
それでもあなたは詩を愛せますかぽえむ君自由詩7*06-8-27 22:54
独りの夜松本 卓也自由詩206-8-27 22:29
九月落合朱美自由詩2506-8-27 21:09
きめこまやかな目の裏側白雨自由詩206-8-27 20:14
暗き夜を駆る騎手たち自由詩106-8-27 20:07
潮騒LEO自由詩15*06-8-27 19:37
さよなら230自由詩1*06-8-27 19:33
磁/灰静山和生自由詩006-8-27 19:17
点線を結ぶカンチェルス...自由詩606-8-27 19:02
知らないすべてかのこ自由詩306-8-27 18:42
脳がレタスになって。カンチェルス...自由詩106-8-27 18:33
母さんが帰ってきた完食自由詩3*06-8-27 17:57
「現代詩の位置付け」鷲田 岳散文(批評...1*06-8-27 17:09
笑顔のままにajisai自由詩2*06-8-27 16:54
17あいこ自由詩206-8-27 16:43
水と手(青の日)木立 悟自由詩506-8-27 16:04
逍遥光学吉岡孝次自由詩106-8-27 15:47
黒い軋み(六)信天翁自由詩106-8-27 15:27
夕やみ、ということかぜきり自由詩406-8-27 15:22
夕立A-29俳句206-8-27 15:17
24、ごまかし雨宮 之人自由詩006-8-27 15:02
ちくわちくわぶ美味自由詩7*06-8-27 14:30
歩く花服部 剛自由詩15*06-8-27 13:03
風の流砂自由詩7*06-8-27 13:02
世界が紅く染まる頃プル式自由詩3*06-8-27 12:54
揺れる背中自由詩9*06-8-27 12:53
北極星は北に見える自由詩7*06-8-27 12:52
偶然九谷夏紀自由詩206-8-27 12:17
わしず未詩・独白006-8-27 11:52
Men'sブリンの哲学uminek...携帯写真+...7*06-8-27 11:41
ジンクスあいこ川柳106-8-27 11:13
文字という星々のuminek...散文(批評...7*06-8-27 11:08
黒い森イグチユウイ...自由詩506-8-27 10:25
シッコよーかん自由詩506-8-27 9:41
少年さち自由詩19*06-8-27 8:50
九死に一生いなり寿司砂木自由詩11*06-8-27 8:30
空を見上げる野良犬はぽえむ君自由詩7*06-8-27 7:26
飲食禁止のゼブラゾーンに屯する平面性の社会化の規矩準縄を羽交い締めにするあおば未詩・独白2*06-8-27 6:55
晩夏 〜蝉の臨終〜 服部 剛自由詩12*06-8-27 4:40
疑問と呼ぶに相応しくないのかもしれないけれどFUBAR未詩・独白2*06-8-27 3:12
きみと指切り。ユキムラ自由詩306-8-27 3:07
自画像安部行人自由詩006-8-27 2:43
FAQhaniwa自由詩006-8-27 2:36
こんなにも単純に美しい世界が霜天自由詩906-8-27 2:11
「言葉が」鷲田 岳自由詩106-8-27 1:30
ビブラート自由詩006-8-27 1:19
新連載?はっとりんは今日もゆく〜その一〜服部 剛散文(批評...12*06-8-27 1:19
友情木賊ゾク未詩・独白506-8-27 1:11
痛いKeico自由詩3*06-8-27 1:09
あとで木賊ゾク自由詩106-8-27 1:05
夜は猫がよく伸びる自由詩4*06-8-27 1:04
魔法ユキムラ自由詩4*06-8-27 1:03
ゆく夏銀猫自由詩18*06-8-27 0:57
落陽結城 森士散文(批評...1*06-8-27 0:52
夏の晩年シホ自由詩106-8-27 0:32
チアーヌ自由詩206-8-27 0:32
在所あおば未詩・独白3*06-8-27 0:29
あとで木賊ゾク未詩・独白3*06-8-27 0:26
僕は電車に吸い込まれる振りで 人ごみを掻き分けて逆走するという想像を忘れない藤原有絵自由詩5*06-8-27 0:24

加筆訂正:
地下鉄/佐藤伊織[22:48]
修正
夏の果て/A-29[18:27]
「初めけり」を「初めたる」に変更。
24、ごまかし/雨宮 之人[15:02]
2006.05.10初出。改変なし。
66rows, 1.06sec.