ご先祖様のため息が聞こえた 選択肢がない街の
未来図は完成しない

更新されることが前提だから
豊かさは新しさに両替される

> 懐かしさは噛み終えたら
> 紙に包んで捨てましょう
> それ ....
風呂を楽しんでいて
ふと手のひらを見ると
こんもりした泡から毛が1本生えていた

おおっ! 
ついに新細胞発見かと思ったが 
そんなわけはない


偶然と
常識に捕らわれない若き科 ....
黒いアイリスは
男の喪に服した女だ

ジョージア・オキーフが描いた
花の絵は
どれも女の顔に見える
花が儚く美しいという概念は
もしかしたら幻想なのではないか
もうこれ以上
対象に接 ....
心に咲いた花が枯れた 薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した

拾い上げると白いおりがみ

おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから

左下に気持ちの悪い折り目がある

不幸なことに 左下  ....
   私っぽい 
   と変換しようとしたら
   綿しっぽい 
   になったので 
   採用します


夢の中で元妻が
やっぱり子供をつくればよかった
と笑いながらいうので
 ....
私は幼い頃早口で
軽いが、どもることがあった
母親でさえ、聞きなおすことがしばしばだった

さすがに長ずるにつれ、本人も自覚して
早口をおそくするように心掛け、発声に気をつけて
治そうと努 ....
どんな人間にも感情がある、と

果たして断言できるだろうか?

有名人を射的の的に見立てて

あるいは自分達の全てを誰か他人の責任にして

その人々をひたすらにエアガンで打っている人達 ....
二度迎える零時には
広く全ての主語を解き放ち
わたし、や、ぼく、を
発音しないように
気をつけながら、
静かな旱魃に横たわって
そっと
息を引き取る

砂丘の青さに
ためらいの ....
ティファールでお湯が湧くまでまばたきを一度もせずに君の瞳を見る 魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした

今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
パドックに寒き影ありオッズ板 しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
夏の扉が開かない おおっ
第一次反抗期

ショッピングモールのフードコートで
隣の坊やが
反抗してるしてる

どうやらコップをいたずらして
ママに叱られているらしい

「ダメでしょう!」

   ....
竹馬やしっぺデコピン馬場チョップ 部品がいっぽん足りなくなって
このままじゃあ埒が明かないから
町まで買いに行かせてくださいと頼んだのに
ひょいひょいとあばら骨を抜かれて
蛸みたいに伸びている
はす向かいの煙草屋から2メートル借りて
となりに住む大学生から4メートル借りて
街頭募金を装って6メートル借りて
それでもたりなかったから交番へいって3メートル借りた
夜爆発して
住人が ....
        平均余命は静かに裁断され
     大河の下流へと流されてゆきます
                  でも
     老眼にそのまぼろしは映りません
             ....
竹馬が意志に逆らい一歩二歩 あなたは ちょっと 
恥ずかしそうに 笑う

ピアノ弾きみたいに 
細く 長くも ないし

手荒れも 酷くって 
もう ガサガサなの

スネはね 昔っから 
ストッキン ....
生来の無精が祟り
とうとうハンカチにアイロンをかけるのをやめました

アイロンをかけないハンカチはシワだらけです

アイロンをかけないハンカチは愛想がいいです

アイロンをかけないハンカ ....
淋しさは
翼いっぱいにはらむ風

僕は
飛びたてる
だけどというより
だからこそ

明日をもしれぬ運命
なんて
何を怖がることがある

残り時間の心配なんて
いらない
 ....
家族が起きだす音がしてまた夜が来ない 色褪せてしまうまで
崩れ落ちるまで
見届けたかった
遠くなる影を見送り
不在を確かめたなら
踵を返し
歩きだすはずだったのに
あとからついていったのだ
見失う一歩手前の距離を保ち
二 ....
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い 誰もいない海に雨が降る クフフッ
ボクは男の子

ママは云ったんだ
大人になったら男の子はパパに似るはずだから良かったねって

 惚れんなよ ママ

クフフッ
ボクは男の子

でもボクはママのDNAを好 ....
 絵ハガキ


古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ご先祖様のため息が聞こえた- 北大路京 ...自由詩414-1-31
35_41_22_N_139_41_30_E_2014- nonya自由詩15*14-1-30
手のひら上のOBAQ細胞- ichirou自由詩2*14-1-30
閉経- そらの珊 ...自由詩24+*14-1-30
心に咲いた花が枯れた- 北大路京 ...自由詩714-1-30
おりがみ_くらやみ- 芦沢 恵自由詩28*14-1-28
綿しっぽい- ichirou自由詩10*14-1-26
きゃりーぱみゅぱみゅが、上手く言えない- 小林螢太自由詩21*14-1-26
最後の涙- yamadahifumi自由詩214-1-26
旱魃の夜- hahen自由詩314-1-26
ティファールでお湯が湧くまでまばたきを一度もせずに君の瞳を見 ...- 北大路京 ...短歌514-1-25
- そらの珊 ...自由詩1814-1-23
パドックに寒き影ありオッズ板- 北大路京 ...俳句114-1-22
しろい四角- るるりら自由詩26*14-1-21
夏の扉が開かない- 北大路京 ...自由詩314-1-21
がんばれ_坊や_がんばれ_ママ- ichirou自由詩8*14-1-19
竹馬やしっぺデコピン馬場チョップ- 北大路京 ...俳句114-1-18
部品- 春日線香自由詩314-1-18
- はるな自由詩1114-1-18
大正琴の媼(六)- 信天翁自由詩214-1-17
竹馬が意志に逆らい一歩二歩- 北大路京 ...俳句614-1-17
あなたの手- 藤鈴呼自由詩3*14-1-17
ハンカチにアイロンをかけるのをやめました- ichirou自由詩6*14-1-17
涙袋は満タン- Lucy自由詩12*14-1-17
家族が起きだす音がしてまた夜が来ない- 北大路京 ...自由詩214-1-15
複眼- Lucy自由詩16*14-1-14
ばあちゃんの入れ歯飛び出す初笑い- 北大路京 ...俳句314-1-14
誰もいない海に雨が降る- 北大路京 ...自由詩1014-1-14
ボクは男の子- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-1-13
北の亡者/Again_2014睦月- たま自由詩24*14-1-13

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