鏡に向かって
眠気と髭を剃り落していた朝
くたびれた自分の顔に重なるように
ふっと浮かんだ父の輪郭
丸くて憎めない
目の記憶

電車の中吊りは
気の早い春の旅への誘い
オーデコロ ....
本当には無い音が聞こえてくるのがとてもつらい
独白と称してこんなふうに書き出してみる
工夫はきついんだけど不可欠で
そうでもしないといろいろとあれで

ほんとはつらいつらいつらいよしかみえない世界に
 ....
猫になる理由は無数にある
仕事がイヤになったとか
満員電車がツラすぎるとか
一人になりたい時があるとか
どこかに行ってしまいたいとか   
生きてく理由がわからにゃあ
どうするべきかわから ....
ひとつも
うまく言えない気持のする
2月
ぼうと立ったまま

こころのなかで
頁を繰って
見つけます
いとしいかわいいやつら

あなたはもうあなたになりましたか
森の手前でと ....
     しゅんしゅんしゅんと
     蓋をカタカタ鳴らしながら
     やかんがじれている
     それを尻目にガリガリと豆を挽く
     ペーパーフィルターの二辺を
     丁 ....
豆風呂に突き落とされる鬼と突き落とした鬼 漸く苺を手にしたスーパーで 春を感じた休日
世間は平日だけど 二人 たまたま 寄り道出来る
今日が休日 当たり前
世間とのズレ 感じながらも 

すっぱい苺には コンデンスミルクを  ....
父の額に手を置いて

硬く冷たい頬をなでながら

最後の言葉を贈る。

「ありがとう、お父ちゃん。ありがとう。。。

次もまた、お父ちゃんの子供に生まれたいなあ・・・・。」

風に ....
争いほど醜いものはない
平和ほど恐ろしいものはない
太陽に一礼したる冬芽かな 月見団子を見下ろしながら一本の芒が微笑んでいる ぼくたちはうまくいっていた。春のにおいするような冬の休日のあったかい午後には中庭のハンモックにゆられ、ひなたぼっこしたり、ウクレレで大橋トリオの歌をうたったり、しゃかしゃかふった缶ビールの泡をかけあっ .... 七月のある日 兄は ぼくを呼んだ
風通しの良い部屋に一人伏せていた兄は
「今度は帰れないかも知れない」という
「弱気なことを…」
ぼくはそう言ったきり次の言葉が出ない

幼少時父も母も病で ....
翻弄されたくないのです。

嵐の夜に
波に飲み込まれた流木は
人の様相を呈していました
唯一の導きである昴さえ
雲に隠れて
あの日花の種は暗く
水底に沈み込み
死んだのでした
溺れ ....
いつの間にか
胸の辺りの歯車が
狂ってしまって
ドキドキが止まらないです

大きくなった歯車は
大きな鼓動を生んで
私の身体を固くする

顔も赤くなって
恥ずかしくて
ま ....
前略、お元気ですか。こちらのバニーガールは二等辺三角形の集合体なので、商店街を歩いていると一枚、また一枚と欠片を拾うことがあります。小学生の頃にBB弾を集めて回ったことを思い出したりもします、透明なの .... 山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう ....
露天風呂に冬と押し込められている シロいのとクロいのをかっている

シロはなんもかんがえてないから
わたしもなんもかんがえずにすむ
ただかわいくてにこにこだく

クロはいつもいろいろかんがえている
わたしはクロのむねをさ ....
地下鉄の車内はある種のプレイルームだとぼくは思う
見知らぬ男女が息のかかる距離で密着し
電車が揺れるたびに女の乳房がぼくの腕に押し付けられるのだ
女はそのたびに「あっ、すいません・・(* ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
若者が過去を振り返るのは
夢を実現するため
老人が過去を振り返るのは
夢を楽しむため
でも 
若かった過去へは行けません

***

別れるまで一度も名を呼ばれなかったからっ ....
{引用=
二月の夜空から零れ落ちる
無数の星影が
か弱い肩に降り積もり
窒息してしまう前に
宙に投げ出された
誤解を掻き集めて
真実の結晶を作り上げたら
きみの冷えた心臓と取り替えて
 ....
緑の芝に落ちる 赤い花
それが 首のように 見えようとも
ツバキ お前は 美しい

ハラハラと 落ちるばかりに非ず
ポクンと取れる種類の 山茶花も
世の中には 有るのでしょう

あ ....
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている すべりきらないボケがラブレターにいっぱい ふしあわせは
雨のように降ってくる
不穏な空から予定通りに
稲妻をともなって突然に

傘も持たずに
ぼんやり歩いている時に限って
ふしあわせ予報ははずれて
私の思考と良心はずぶ濡れ ....
それは 在り難いことだ
    現役の引退と同時に
人間関係がデリケートに蒸発する
               事は

それは 在り得ないことだ
    卒寿の独り暮らしと並行に
四次 ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
こと染まりかけ
泳いでは
進み
沈んでは浮く
魚とクラゲの二分の一
もう歳だから
恥ては
短く澄まそうと
今日も自転車を漕いだ
橋のてっぺんで
ブレーキをかけ
左を向き
夕日を ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記憶- nonya自由詩17*15-2-4
2015.02.04(独白「色鉛筆を買った」)- もっぷ携帯写真+ ...815-2-4
理由- やまうち ...自由詩7*15-2-4
- はるな自由詩1315-2-4
束の間- 石田とわ自由詩14*15-2-3
豆風呂に突き落とされる鬼と突き落とした鬼- 北大路京 ...自由詩215-2-3
ピカッとイチゴ- 藤鈴呼自由詩1*15-2-3
ありがとう。- 梓ゆい自由詩715-2-3
独り言10- リィ自由詩4*15-2-2
太陽に一礼したる冬芽かな- 北大路京 ...俳句315-2-2
月見団子を見下ろしながら一本の芒が微笑んでいる- 北大路京 ...自由詩215-2-2
バニーガールの二等辺三角形_ - 阿ト理恵自由詩4*15-2-2
寒い夏- イナエ自由詩22*15-2-2
こわがり- 衣 ミコ自由詩6*15-2-2
はぐるま- 瑞海自由詩5*15-2-1
バニーガールの二等辺三角形/即興ゴルコンダ(仮)投稿.10- こうだた ...自由詩4*15-2-1
葉脈- 灰泥軽茶自由詩915-2-1
露天風呂に冬と押し込められている- 北大路京 ...自由詩615-2-1
愛玩- とよよん自由詩5*15-2-1
通勤電車- オダ カ ...自由詩2*15-1-31
終ノユメ- ただのみ ...自由詩21*15-1-31
歳を取ったと気付かないあなたへ- イナエ自由詩9*15-1-31
しろい息- 衣 ミコ自由詩5*15-1-31
ツバキ_お前は_美しい- 藤鈴呼自由詩1*15-1-31
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている- 北大路京 ...自由詩615-1-31
すべりきらないボケがラブレターにいっぱい- 北大路京 ...自由詩115-1-31
ふっ、しあわせ- nonya自由詩16*15-1-31
漆色の夕陽が落ちて⑦- 信天翁自由詩215-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
ぼやき+ぼんやり=妄想- 秋也自由詩1*15-1-31

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