私、色鉛筆で塗られたかったの

街の一角でペンキ塗り立てで真新しく光る少女が歌いだした
歌声は小さく恥ずかしそうで
振り向く私に少女が、そっと微笑む
続けて、そう私は頷きで伝えた
看板のな ....
詩に関節技をかけられる
ギブアップして時代に媚びたと白状する

詩に投げ飛ばされる
天地回転 ものの見方がひっくり返る

詩に首を絞められる
反則も何もありゃしない
ついには殺されてし ....
四月一日 きれいな人を見た。いい日。晴れ 雨が降っていた

同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....
君の部屋には誰もいない
夢を見たのだ きっと
僕の忘れていた風景の中にあるような
人があふれた 公園は 緑色

僕は何を思いながら空の下 
たどりつくために歩いたのだろう 体は 
忘 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている さみしげなあなたの面影が私の感性と同調する。

あなたは燦々と輝く太陽を信じてはいないのでしょう。
あなたは夜空に瞬く星星の光を吸収して、
数々の詩を編みました。
ボードレールの戦慄の泉を飲 ....
階段の上から三段目であなたを見かけた。

みんなみんな燃やして庭の隅に埋める。徒花に
たくさんの水を遣る。可哀想だからといいかけ
て口を噤んだすべてはこの花のために。

そこはあなたのため ....
雨が降っていたので そのように感じました
空と自然の営みの 湿と陰と灰の しぶみ
晴れは いつもいつも 迎えに来る 至福を吹く 生きの道

全うを急がない 備えの遺書の目次の下書きの浮き絵
 ....
新人が低い位置で乾杯している ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
十月、黄昏
やさしい人の涙を僕は知らない
誰か呼んでいる (猫の仔のようにか細く)
振り向けば街をすり抜けいつかの風が吹く
頬に触れる、あのなつかしい指先で


   がまぶしくて目を閉 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
(いきよう、いきよう、いきよう)と――  
この体中に張り巡らされた、血の管を  
絶え間なくも流れゆく  
命の声は何処へ往く? 

昨日?  
今日?  
明日?  
いや、今だ― ....
夜になると
バーバは魔法使いになる
紙の扉は
たちまち昼の成りを潜めて
世界を映し出す
銀幕になる

指でこさえた狐が
首輪を失くした犬と出会い
なんのためらいもなく
おしゃべりを ....
放り出されて着地点がない 意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
 
 「好きな娘」
漢字を造った人は
女ぎらいか ロリコンだったか
女の子と娘のほかは
 妖 妨 嫌 姑 㛏 娭…
どれもこれも うざい字だ


  「結 ....
母に似た夜食の味やソクラテス 教えてない昔話をオウムがしゃべっている 赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る

赤は
私の内側を流れる赤は

などと

恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
カナヅチの眼が泳いでいる 人格はひとつでいいから
方向性を整理して
いくつかをペルソナとしていかす
様にする

わたしはひとり
表情はたくさんあっていい
勉強はしていない
本もなかなか読めない
でも、気持ちは ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
 ....
死んだ眼でロマンポルノ見ている まだ心拍を確認できていないから

小さな豆粒

あと10日後に確認しにいくね

小さな豆粒

今日は雨が降っていたんだよ とても落ち着く音と控えめな曇り空

一日中眠気が取れず 半 ....
写真立て四角く咲いている 桜の雨は涙隠してくれない 戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 ....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
宣井龍人さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
画材- 月形半分 ...自由詩513-10-26
現代詩バーリトゥードフォーラム- ただのみ ...自由詩31*13-10-26
四月一日_きれいな人を見た。いい日。晴れ- 北大路京 ...自由詩313-10-25
フレンチトーストとおちょこ傘- そらの珊 ...自由詩1313-10-25
人のいない写真には- 番田 自由詩313-10-24
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-24
闇を巣食う- ヒヤシン ...自由詩6*13-10-24
箱庭の花- 岩下こず ...自由詩313-10-24
雨が降っていたので_そのように感じました- 朝焼彩茜 ...自由詩17*13-10-23
新人が低い位置で乾杯している- 北大路京 ...自由詩113-10-23
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
十月、黄昏- 石瀬琳々自由詩7*13-10-23
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
Stage__- 服部 剛自由詩1013-10-22
幻燈- そらの珊 ...自由詩1213-10-22
放り出されて着地点がない- 北大路京 ...自由詩313-10-21
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
観字雑想・抄- イナエ自由詩15*13-10-19
母に似た夜食の味やソクラテス- 北大路京 ...俳句113-10-19
教えてない昔話をオウムがしゃべっている- 北大路京 ...自由詩1113-10-19
私の赤- nonya自由詩17*13-10-19
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
2013.10.16- はなもと ...自由詩413-10-16
ありがとうの言葉とともに- そらの珊 ...自由詩18*13-10-16
死んだ眼でロマンポルノ見ている- 北大路京 ...自由詩513-10-16
小さな豆粒- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-10-15
写真立て四角く咲いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-13
桜の雨は涙隠してくれない- 北大路京 ...自由詩113-10-11
秋霖に身籠る- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-10-11
夜市- そらの珊 ...自由詩17*13-10-11

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