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度重なるインストールに失敗して
赤茶けた肌を、寒い部屋にさらしている
すこし開いた雨戸の隙間
赤い閃光
もうこんな時間だった
のか

布団の上を横切る
夕陽の直線
狭い 
うす暗い部屋だから
よけいさみしく

赤 にじんで
世界とのつながりは
 ....
青く拡がる海を目の前にして
僕は姿を消そうとしている
海月の様に透けていく指に
橙色の血管がゆるく輝いている
午前の空を流れる雲 は
のどかないのちを描いてみせた
熱を噴出す元気もないのだ
この身体は
惨めな思考に埋まっていく
 
塞がっているのは
向こうでなく
自分のほう
硝子の心が割れるのは
世界で一秒間に人が死ぬ数よりも
多くなくてはいけない

硝子の心が割れた時
大人が子供のふりをするように
幼く感傷的であってはいけない

汚れちまつた紙幣並びに硬 ....
飛べないから
ビブラートがかかった
針金の先
ステンレスの廊下
突き当りを見失った
憤死している僕の恋人
片付けられることのない夕食
まだ支度されてないリビングで
共同の指先が
光源 ....
青の塊にふりおろす
永遠の約束
目の前に広がるのは
理解できない世界

下手くそなポリリズムが
納めた怒りをほじくり出し
いっそう不快にさせる

皆の喜びと笑いが渦巻く空間に
私と ....
わたし

(現象する
音声に燃えていく
{ルビ紅=くれない}する
空ろな現存の呻き
青ざめる{ルビ夜=よ}

鋭くかげる新月に
引かれる心音のにじみは
血管を震わせて
蒸発してゆ ....
    卵を産んでいる親蜘蛛を
    卵と一緒に握りつぶして
    やさしい少女の顔をした少年
    そのままの手で夏の樹を抱く
しんぞうのさきで消えそうだ
ぼくは左手をあげて宣誓する
見限られた雨の夜から生真面目な明日まで
ぜんぶ許せない
でもぜんぶ笑ってみせて

今日も呼吸はとまらなかった
丸めた膝小僧でぬるい ....
見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群 ....
結局は臆病者だと笑うでしょうか。

私の思考は前を向きません。

臓腑の奥で腐ってゆく 吐き出されなかったままの

分身が気になって仕方がないのです。

其を捨てて 新たな言葉を探しに ....

救うという傲慢さで
正面から溶けてしまいそうな
邪魔くさい解釈を弄くって
弄んで、分解してくっつけて
ひっぱってひん曲げて
心臓の一番近くにぶら下がるブローチにしてやる
こっそりと火 ....
わらいながらないた

冬のくるしいことは
もうじきにおわるんだとしんじて
きょうきはかかとすれすれのところに
しまいました

あたたかい
かぜはしおからく
さいたまは あざやかで ....
川はざわめく
サイダーの泡のように
流れとよどみ

くるぶしまでつかって
やってくる
男の影

不協和音が
ざわめかす
アンビバレンス

どこかで
いつも見る
あの男

 ....
ぼくらは殺し続けるのか
この手を失うまで

ぼくらは傷つけ合うのか
この舌を失うまで

ぼくらは偏り見るのか
この目を失うまで

ぼくらは走り続けるのか
この足を失うまで

子 ....
燃え盛る炎で焼け焦げた僕
ひと思いにかじって丸呑みにしてしまいたい
左足の指先をとりあえず摘んでみる
ぼろぼろと宙に舞う
鉄くずなのか
黒焦げの炭かわからないけど
ちょっと前まで僕は四角い ....
赤色灯に浮かび上がる
限られた僕の価値観では
真実を見極めるには至らない

語りかける先に
響く警告の音は
ときに沈黙であったりする

しかしそこには確かに悲鳴があり
傷を受けた者の ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
個々に痛いから居る、行きたいからゆく、還りたいとおもったから、帰る。死にたくないのに逝く 生きたいのに、行く。治りたいのに 壊す 1人だからゆう。たべるから、見る。耐から造る。捨てるからもらう。聴くか .... ここは人の家なのだ
息の音がするのは当たり前だ



二階の影は濃い
下にはあたしと
8歳のころ掬った
金魚のなれのはてだけ
(彼はどうしてこう長生きなのか)
(そろそろ死 ....
変わり果てた幼い子供の
検死解剖のあと
きれいに拭いて
裸に服を着せたのは誰ですか


泣きましたか


止めていますか


目の前にある


それは


ただ目の ....
群青の
真っ直ぐな鉄道が
光っています

螺旋を描いて
鼓膜は くるくると 遠のきます
正午の意味に満たされ 初めて
私は 渇きを 知りました
――それは あなたのための――
心の底 ....
寂しいぜ
ミノフスキーの宇宙を
透明なカラス(それはガラスでできた凍えた烏)
が 堕ちてゆく 真空のなかを
音もたてず 堕ちてゆく
(のを義眼でみつめる)義妹は
バスにゆられる
寂しい群 ....
おさないたましいが
いつまでも浮かんでいた とき
すべてが凪いでいた
まっさらな夏の日


あさい角度でそそがれる
いまにも壊れそうな
まひるのほしのひかりが
あたためすぎた布団から ....
そう
暑かった
黒いサージの学生服
太陽が寄り添っているのかと
白い粉が舞う
昨日まで別の何かであったのに
一滴
一滴が粉を固める
つまむと、崩れるすぐに
祖父は
名前を放棄する
 ....
荒れ野が片方の目に鳴り響き
もう片方の目に指揮を促している
痛みの無い緑の涙を流す
ひとりの観客のために奏でられる波



波を聴き終えたひとりのものが
誰に向かってかさえ ....
鶴なんか折るな
紙がもったいない
石を拾い、犬を殺す日
空、均一に青く、好天、犬を殺す日
石、両手に握り、廃屋に繋がれた犬を殺す

影のない僧侶が舌を噛み切る日
絞首架の前に花を捧げる日
缶詰工場の焼け跡で彼女の右 ....
良く晴れた月曜の
憂鬱な空気が
僕の角膜の
屈折率を変えて
広角に見せるので
ただでさえ薄暗い
工場の中は
いよいよ真っ暗くなり
何も見えなくなるのです

悪意だけが
浮かび上が ....
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