腹 私の
緋史

結局は臆病者だと笑うでしょうか。

私の思考は前を向きません。

臓腑の奥で腐ってゆく 吐き出されなかったままの

分身が気になって仕方がないのです。

其を捨てて 新たな言葉を探しにゆくことができないのです。

重く 酷く 溶けた感覚に

私は今日も俯き加減で自分の腹を撫でているのです。


未詩・独白 腹 私の Copyright 緋史 2005-06-17 23:44:02
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