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彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ
晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから
エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
雨が
雨らしく降って
「男」と書けば
身を守れると思ってるらしいが
マニアには
見破られている
わたしは
蒼アザができていたことも知らずに
あの子とSEXできたらいいなって
....
あしたも
そのあしたも来るということを
簡単に信じちゃ
いけなかった
その言葉は
重ねた過去からの
甘い憶測で
あしたが今日までと変わらないなど
保障されない
懐かしさは
....
あした
死刑を待つような気分の夜をあきらめて
もう死んでもいいやと
睡魔に身をゆだねる
いくつも死んでいるはずなのに
あしたも
そのあしたも生きている
分厚い小説の
だらだらとした ....
熱を噴出す元気もないのだ
この身体は
惨めな思考に埋まっていく
塞がっているのは
向こうでなく
自分のほう
変わり果てた幼い子供の
検死解剖のあと
きれいに拭いて
裸に服を着せたのは誰ですか
泣きましたか
止めていますか
目の前にある
それは
ただ目の ....