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さば味噌ホケキョ
のれんをくぐれば香りが唄うよ

さば味噌ホケキョ
わたしはとろけた脳髄ごはんに浸して

さば味噌ホケキョ
時間は蜜にとろけて流れる

さば味噌ホケキョ
かつおが踊 ....
(汽車は鉄橋を渡る)という詩を読んだ時 
僕の乗る列車はまさに鉄橋を加速して
大きな川を渡っていた 

人生には時折、そんな 
場面と場面の符合する 
シンクロニシティがあらわれる 

 ....
今夜も、仕事から帰った家で 
待っていてくれた嫁さんの 
台所で、とんとん
野菜を刻む音がする  

僕の安月給でやりくりする 
我家の食卓 
  
昨日炒めた野菜の残りでつくった
 ....
 

私は一匹の蜂

細長い巣穴で目を覚まし

風吹く際(きわ)へ這い出して


私は一匹の蜂

見上げる空は泥塗り付けたように

青く清げ(きよげ)に澄んでいる


 ....
最近自分の影を投げ捨てる人が多いと聞きます

一度投げたら最後、もう死ぬまで影はなくなるそうです

自分の体全体がぺりぺりかさぶたをとるような感覚であり

それはもう快感を越えたものである ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
春も夏も秋も冬も
いつからか色をうしなって
ただ繰り返していた日々
遠すぎる空のむこうで

ぼくの声もぼくの体も
いまはもう誰のものでもなくて
誰のものでもないぼくを
まぁるい月が照ら ....
そこここあそこなたでここ

かむかむしかくいなたでここ

ちずをひろげてそこなたでここ

ころころさかをなたでここ

さてはてどこだなたでここ

ことことささやくなたでここ

 ....
1997年東京都港区

写真の題名はただそれだけだった

あの頃東京に住んでいた


写真に切り取られた街

あの頃の自分の

横顔や肩を幻視していた

清純だったけれど
 ....
今日も中空に月がある。
明日も少し形を変え
きっと家路の上にある。

月があったこと
気付かず
帰った昨日。

君の笑顔追いかけて。
十五夜は陳腐な満月だった

十三夜のいびつさのほうが

なん倍も美しいフォルムだった


ひとはひとに

求め過ぎる生き物だ

それもたぶん

何かの物まねだろう


 ....
ピアノの弦は無数の弓となって
オオカミの唸り声を駆逐する
品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。

ホテルの一階のレス ....
群れからはぐれたのだろうか
一頭のキリンが
丸の内のオフィス街を歩いていた
時々街路樹の葉を食べながら
それでもなるべく目立たないように
歩道の端の方を歩いていた
郵便ポストを見つ ....
一寸先も見えない
闇の中に立っている

目の前が崖かも知れぬ
そんな状況で足がすくむ

手探りで前に進もうと
思えど手に触れる
壁すらもない

気付くと自問自答が
始まっていた
 ....
ブライアン
ジャニス
カート

みんな年下に
なってしまった

ジミヘン
シド
ジム

みんな年下になってしまったけど

生きてることを
馬鹿にすんなよ

死ぬやつは
 ....
いつ植えたかも分からないチューリップが
たった一枚の葉をぺろりと生やして枯れた

抜こうとした
葉だけが千切れた

もはや太らない球根は眠り続けている
憂うつな顔をして目玉焼きを食べているぼくの目の前にも
化粧を落としたきみの寝息が聞こえてくるような気がする
きみの犬を探しはじめて二週間
駅の裏までやって来たけど広すぎて何もみえない
 ....
きのうあなたの夢を見たんだ

あなたはぼくに冷たかった

ぼくは遠い心でそれを憎んだ


秋の虫が星のように鳴いている

小さな命に割り込んでゆく術を

きょうも眠りにつくまえ見 ....
うちの猫 とってもとっても かわいかったよ
 うちの猫 摩訶不思議な模様だったよ
  うちの猫 色々なしぐさをしてくれたよ
   うちの猫 色々な声で鳴いてくれたよ
    うちの猫 爪をとぐ ....
ところてんかまわず
すうっと出しちゃったら気持ちが良いよ
細長いわだかまりがいっぺんにどっと出て気持ちが良いよ

つるつるにょろにょろ
つるつるにょろにょろ

のどぼとけがなって和尚さん ....
「もう秋だ」
誰に言うでもなく
ただ、ポツリ、一人呟く

風がだんだん冷たくなり
空気が澄んで空が高くなるのが
誰にも言われずにわかる


スーパーでレジ打ちのバイトをしているが
 ....
いま死ななければいつまでも死ねないきがする。
猫だって花だってかってに死んでくのに
わたしだけいつまでも死ねないきがする
{画像=111010205059.jpg}

 【 雪花 】


雪が
頬触れ
ひらひら
ひらひらと
鉛色の空から
舞い落ちる雪花
白い礫が頬をうつ
熱き恋情抱きしめて
吹 ....
  十月の豊かな光が
  いつもの駅前
  喫煙所のボックス灰皿のあたりに
  私が待たせている
  ひとりの女の額のあたりに
  しっとりと落ち、
  浸食するように広がる
  ....
新しくポストを建てました

これで十二本目です

今のところはお手紙はいただいておりません

悲しくはないです

心配は

近所の子供が悪戯に石を詰め込むことです

さきほど七 ....
つながり続けるアールイーから



mon 16:52
「きょうはサイダーとサングリアと いろんなラムネ20錠コースです。明日やすみだからもっと盛大にいきたいところだけど、からだが重くな ....
ただ  言葉がないだけで
心の中にはいくつもの思いを抱えながら
砂浜には行けないから
一人 街を歩く
人波の中で
見失ってしまいそうな
人の波の中で

いつか僕にも出会えるだろうか
 ....
古い摩天楼の傾斜した屋根から
飛び降りようとした時
屋根の上に
傷ついて飛べなくなった
白い鳥を見つけた
微風のように柔らかい羽毛が
ところどころ血に染まっている

しだいに弱ってゆく ....
 
 
浮遊する
言葉の粒子
その隙間に建ち並ぶ
高層の建築物
形づくられた
時間のない怒りは
未整理のまま
風が吹くのを
待ち続けている
空き地に咲く草花を
斥候が手土産に摘 ....
さすらいのまーつんさんの自由詩おすすめリスト(363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さば味噌ホケキョ- 灰泥軽茶自由詩2*11-10-13
シンクロニシティ_- 服部 剛自由詩211-10-13
残りもの家族_- 服部 剛自由詩1211-10-13
- mortalis自由詩211-10-13
影を投げ捨てる人- 灰泥軽茶自由詩8*11-10-13
女の子が産まれたら- はるな自由詩1311-10-13
まぁるい- 水中原動 ...自由詩211-10-13
ここなたでここ- 灰泥軽茶自由詩311-10-13
1997年- 吉岡ペペ ...自由詩811-10-12
今日の月- FUJI ...自由詩511-10-12
十三夜- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-12
平均律- 照留セレ ...自由詩2*11-10-12
いきぬきの女- はだいろ自由詩611-10-12
エアメール- たもつ自由詩511-10-12
あがく…- 清風三日 ...自由詩411-10-12
28歳- はるな自由詩311-10-12
球根- 照留セレ ...自由詩3*11-10-11
捜索者- アラガイ ...自由詩7*11-10-11
冷たい夢- 吉岡ペペ ...自由詩12*11-10-11
うちの猫- 小川麻由 ...自由詩3*11-10-11
ところてんとそうめん- 灰泥軽茶自由詩5*11-10-11
秋が来おった- 一 二自由詩711-10-11
おみそちゃん- はるな自由詩211-10-10
【__図形__】- 泡沫恋歌自由詩20*11-10-10
蘇生- 草野春心自由詩8*11-10-10
割れた鏡と英国風のカーテン- 空中分解自由詩4*11-10-10
vivid- 水町綜助自由詩911-10-10
- 佐藤伊織自由詩311-10-10
ガーゴイル- 三条麗菜自由詩15*11-10-9
街路樹- たもつ自由詩311-10-9

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