すべてのおすすめ
　
　
レモン
その向こうに夕日
そして
落ちていく坂道
　
海老の死体たちは
天ぷらになってしまった
昨晩、わたしが
指を怪我している間に
　
バスが停まる
駄菓子を買いに　.... 　

電話が鳴る
慌てて冷蔵庫の扉を開ける
受話器が耳に冷たい

+

電話が鳴る
慌てて冷蔵庫の扉を開ける
外はすっかり夏のようだ

+

電話が鳴る
慌てて電話機と冷　.... 　
　
窓ふきをしていたはずなのに　
気がつくと父の背中を流している　
こうしてもらうなんて何年ぶりだろう　
父が嬉しそうに言う　
十五年ぶりくらいじゃないかな
僕が答える
父の狭い背　.... 　
　　
遊園地に「回転しない木馬」があった
妻と娘が乗り
僕が写真を撮ることになった
バーにおつかまりください
というアナウンスの後にブザーが鳴り
回転しない木馬が
回転し始めなかっ　.... 　
　
紙を飛行機にして
窓から飛ばす
しばらくして
砂漠に不時着する
近くでは
砂場と間違えて迷い込んだ男の子が
砂遊びをしている
こんなに集めたよ
振り返って
砂でいっぱいに　.... 　
　
歩いていた犬が棒に当たったころ
風が吹いて桶屋は儲かっていた　
僕は爪に火をともしながら　
石の上で三年間　
糠に釘を打ち続けたのだった　

壁には耳があった　
障子には目が　.... 群れからはぐれたのだろうか
一頭のキリンが
丸の内のオフィス街を歩いていた
時々街路樹の葉を食べながら
それでもなるべく目立たないように
歩道の端の方を歩いていた
郵便ポストを見つ　.... 　
　
浮遊する
言葉の粒子
その隙間に建ち並ぶ
高層の建築物
形づくられた
時間のない怒りは
未整理のまま
風が吹くのを
待ち続けている
空き地に咲く草花を
斥候が手土産に摘　.... 　
　
低いベッド　
壊れた水平線を　
修復する　
年老いた水夫　
子どもたちは　
遊びまわる　
紐状のもので　
いたるところで　
フェンスの中に　
迷い込んだ　
夏の蟻が　
　.... 　
　
熱帯植物園の温室に
雪が降り積もる
さっきまで君と話をしていた
多分、話をしていた
メリーゴーランドの馬たちが
干し草を食む
クジラが次のバス停を目指して
暗い海を航行する
　.... 　
　
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派な大人になり
一人また一人と
遊びから抜けていきました
夜は水槽の魚に
言葉を教えて過ごしま　....

さすらいのまーつんさんのたもつさんおすすめリスト（11）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
レモン	- たもつ	自由詩	2	11-10-27
電話が鳴る	- たもつ	自由詩	3	11-10-22
窓ふき	- たもつ	自由詩	10*	11-10-19
回転しない木馬	- たもつ	自由詩	17	11-10-18
不時着	- たもつ	自由詩	8	11-10-16
オリ非ナル	- たもつ	自由詩	7	11-10-14
エアメール	- たもつ	自由詩	5	11-10-12
街路樹	- たもつ	自由詩	3	11-10-9
不定	- たもつ	自由詩	3	11-10-6
話をしていた	- たもつ	自由詩	6	11-10-3
童話（鬼ごっこ）	- たもつ	自由詩	8	11-9-27

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する