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固いタイルに
きみはうつ伏せ
ぼくはぼく自身より
長く鋭い針を
きみの背骨の中点に差し込む
素早く、直角に
屹立させる
こうして
線と
....
きみの腹を
綺麗な
正方形にくりぬいて
そこを通して僕は
桜吹雪が舞うのを眺める
蒼い春にも
暗い冬にも
きみの正方形から
桜吹雪が舞うのを ....
6つ全ての面に
60と書いてある
拳大の立方体
それにそっと手を触れると
彼は吸い込まれてゆく
ゆっくり
60分かけて
彼がすっかり吸 ....
あなたの
マグカップの
つるりとした空洞の
最深部で
パロールも
道徳も
大恋愛も
なにもかも終わっていた
冬になると
唇が乾くだろう ....
しんしんと
雪のように眠っている
君の
シャツの
胸のあたりに光がにじみ
そこだけが
かわいた月面になる
白、
黄、
水色 ....
あははとわらって
はらっぱはしった
あはは、
あはは、
ばかみたい。
いひひとわらって
きみにちゅうした
いひひ、
いひひ、
....
十月の豊かな光が
いつもの駅前
喫煙所のボックス灰皿のあたりに
私が待たせている
ひとりの女の額のあたりに
しっとりと落ち、
浸食するように広がる
....
サイダー、
君が
つぶやいたらこぼれた
向こうの街が
透けてみえそうな
蒼だ
ここは
いつまでも夏だ
サイダー、
河が
うねりな ....
俎板に
茄子があるのを
きみはじっと見ている
ぼくの
右の掌のうえで
きみの
ながい髪が
穏やかにきらめく
素晴らしい午後
....
ほんの少しよごされた
ガラスでできたコップに
最初の朝陽がまっすぐに注ぐのを
僕はじっと見つめている
....
一台のテレビがゴミ棄て場で
ずっと雨に濡れている
その画面の
モノクロームの砂嵐の奥に
きみの分厚い唇がうかびあがり
散文で語ってください、
散 ....
行ったね
ふたりで
いくつも話したね
井の頭公園
横浜の観覧車
行ったね
ふたりで
名前もしらない
とうめいな扉たちを
な ....
猫よ
おまえは邪魔だから
どこまでも流れていってしまえ
そう言うと僕は
ギャアギャアとあばれる君の飼い猫を
便器に放りこんで
「大」のレバーを回したのだ ....
そんなに簡単に
悲しむなんて
駄目だよ
ぼくが許さない
レモネードがはじける
モリッシーが嗤う
あまりに
ぶきような
きょうの日 ....
夕暮れの教室に
ぼくたちは産み落とされた
生きてゆくことは
いつ終わるとも知れぬ居残り
帰る家もなく
さすらいのまーつんさんの草野春心さんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
交点
-
草野春心
自由詩
6
11-11-6
正方形
-
草野春心
自由詩
8
11-11-5
キューブ60
-
草野春心
自由詩
6
11-11-4
マグカップ
-
草野春心
自由詩
7*
11-10-30
胸に月
-
草野春心
自由詩
6*
11-10-27
わらいうた
-
草野春心
自由詩
3*
11-10-22
蘇生
-
草野春心
自由詩
8*
11-10-10
サイダー
-
草野春心
自由詩
7*
11-10-9
茄子
-
草野春心
自由詩
2*
11-10-6
ひかりのかげ
-
草野春心
自由詩
4*
11-10-5
濡れたテレビ
-
草野春心
自由詩
7*
11-10-1
たのしかった
-
草野春心
自由詩
4
11-9-28
君の猫
-
草野春心
自由詩
8*
11-9-16
レモネード
-
草野春心
自由詩
10*
11-8-25
居残り
-
草野春心
自由詩
3*
11-6-23
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