すべてのおすすめ
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう
キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く
金属的なその音は
真 ....
もう一度
肩車したい
もう一度
自転車の乗り方を教えたい
もう一度
いっしょに大玉転がししたい
大人になってゆく
我が子との距離が
私の愛を
無償から
有償に変えてゆく ....
至急! #$%様にお電話して下さい。→電話
本部長が怒ってますよ^^;→マグカップの下(コースター)
暗証番号IY6700love→パソコン ディスプレー
3段目の右から4冊目→サン ....
右に左に吹く風に
流されながらバランスを取り
逆らっているようで風に乗り
高みに登ってしまった凧よ
風を詠み
目立たず
叫ばず
場に溶けて
ひっそりと生きている ....
「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」
その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた
解けかけた雪が
昨夜 ....
無題の書をひらき
ドアを叩く
誰もいないから
自分にだけわかる詩をかいたけれど
もはや自分でもわからない
こんな日は
君の詩をよみたい
技巧派がつくりだした行間で道に迷い
言葉の枝を捨 ....
僕は目を瞑り
夕暮れの国道に彷徨う仔犬のことをちょっとだけ考える
カーラジオから明るい声が
逃げ出しちゃった犬の情報を
お寄せくださいと呼び掛けている
犬の種類 大きさ 毛の色
首輪 名前 ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった
入 ....
頑なな盲信を取り払った時に
何が実在可能か
存在はまるはだかだ
息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない
音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない
歩かない花だっ ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!
しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
ハッキリと分かれた
新緑の出来 不出来が
皮肉にも映えている
豊かだらけの様は
皆 退屈に見えて
つまらないと
頬杖つくけど
清らかも濁りも
この平面では普通で
なんのたわい ....
光を愛する闇がある
そのダジャレ言わないと死ぬの?
小さく洩れるアナタの声
頬をつたうアナタの涙
そして、愛がまた溢れる
冬のある日に見ている捨てた夢
人が生きているのは悲しいからさ
手をつないでいる二人
僕にもそうしていられた何も知らない子供の頃があった
街は足早に過ぎて行く
進んでいるのかはわからない
....
水割りはゆっくり作りたい
自家製の大きい氷を厚いグラスに入れ
今日の自分に会うために必要な量の
ウイスキーを氷に浴びせる
重要なのは
ミネラルウォーターを
ゆっくりゆっくり
氷を洗うよう ....
その肩に
いつも少年は
かなへびをのせていたので
私はそれが作り物だと思っていた
見慣れてしまうと
日常は背景になるので
誰もそれを指差したりはしなかった
私を見ても
誰も指差したりし ....
海に裏切られ 花に批難されたら
枯葉にも笑われる生き様
ヒューっと 大きく豪勢な車が
目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ
ハンドルにしがみついた女の人
なぜ ....
自動筆記で遺書したためている
フラワーデザイナーの看板が雑草に埋もれていた
あなたが抱える孤独は
わたしによって規定されている
それをわたしはよく分かっているから
あなたは孤独ではないと伝えたい
わたしが抱える孤独は
あなたによって規定されている ....
ぼくが朝に来るたびに
遠景にある像がわずかに
動く気配
それをモアイ像となづけて
毎朝
位置を確認する
いつかぼくと一体になるために
近づいてくるのだ
事故のときには
重い像が空 ....
つまらなさを嘆き
つまらなさに沈み
つまらなさを助長し
つくべき嘘をつかずに
つかなくてもいい嘘をつき
強がることに慣れ
つながることを恐れ
ついたて越しのよそよそしさ ....
寝息もかたちを持つ生々しい夜に
生きていることははずかしかった
熱と湿りを帯びるからだが
その振動や重みが
やがて夜の裾がめくれはじめ
青と赤が互いを超える
はじまりとおわりを混ぜ ....
いつも 友達のいない日は
僕は 風の中
音楽について 考える
人のことなど わからなかった
自分のことを思い浮かべる
価値のない心の中を
かつて見た夢の中をさまよう
それは何の価 ....
肉体の裏側 芽で
脈打つ つぶれる位の
落ちてきたら
みんなで
花火を 脈打つ
くらいの 裏側で
つぶれる位の
花火を
なんでもいいけど
らんらんらららん
いつでもいいけど
らんらんらららん
気まぐれに鳴いて
にゃんにゃにゃん
縁側で昼寝するの
にゃんにゃにゃん
よしえ ....
昔
何かの本で読んだ記憶
「大海原」を
アイヌ語では
「シャーンルルー」という
でも
いくら調べても
そんな事実は出てこない
出てくるのは
海は
シャーンルルー
....
葉を落とした蔦は陰鬱な妄想
囚われた家も人も沈黙を叫ぶかのよう
十一月は開けっ放しの箪笥
風や霙しか仕舞われていない空の空
冬は心の真中から始まる
だがものごとの始まりは不明瞭
....
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