すべてのおすすめ
コスモス
風にゆれる
何を言っても
遅いと揺れる

コスモス
風に散る
何を喚こうが
間に合わないと
散る

コスモス
風に折れる
ただ真っ直ぐに
延ばそうとした
腕のか ....
朝まで、そこをなんとかは木漏れ日に紛れていて、太陽が沈んでから、こっそり雫にもたれていた。風が強い日は土の中に身を隠した。大地はやさしく守ってくれる存在で、ぬくもりが恋しかった。誰かに甘え ....         150910


ぬけた!
 ぬけたよ
ぬけぬけとぬけたんだよ
ぬけがけのだちんものこさずに
ぬけたおれたちをのこし
そこなしぬまのほとりにおきざりに
ず ....
自称詩人達よ!
まともな人間の
何と少ないことか!

「あなたの詩は素晴らしいですね
私の出版社から
詩集を出しませんか?」
という言葉で
誘い出して
一網打尽にすることを
思いつ ....
何処にも見つけることは出来なかったはずだ
そう訴えているかのように
私の視覚を証言台に立たせ尋問する
画家であれば画材は其れまでに蓄えてきた感情の十色
上手く言葉を塗り付けようとするが
もう ....
      秋刀魚のような
      ひとでした
      辛味のきいた
      大根おろしが
      ほどよく似合う
      それはおいしい
      ひとでした
 ....
六月の雨が
育ち盛りのスイカをいたずらに誘う
でも、今年の梅雨は少々しつこくて
早くも冷夏の予感がした
ナスビもトウモロコシも痩せたまま太らない

繁茂するのはスイカのツルと葉っぱばかり
 ....
絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
 ....
     わたしは帰る
     猫の住む我が家へと
     服も靴下も脱ぎ散らかし
     ひんやりとしたベッドへ
     もぐりこむ
     鼻先の生温かなけものの匂い
 ....
戯れが過ぎたのか
名月が遠い 待てない心臓が加速始め

この訪れの麗らかさを

深呼吸トクトク鼓動にはもって上体を反らして

螺旋の儚い軌道を静止飛んでいる

ひたひたの心に ....
箪笥の奥深く秘められていたいくつかの小箱
おそらく母の物であろう歯の欠けた櫛に
出合ってわたしの心が波立つ

そして 夭折した兄たちの名に混じって
ボクの名が乾ききった小箱

それは ....
夏のあいだ僕らは
危うさと確かさの波間で
無数のクリックを繰り返し
細胞分裂にいそしみ
新学期をむかえるころ
あたらしい僕らになった
けれど
ちっぽけなこの教室の
ひなたと本の匂いとザ ....
すいせんのう
面白い 名前やのう

可愛らしい 花びらなのに
何故に 翁の 名前付く

大きいのう
葉が
もふもふだのう

のうぜんかつらの曲が
リフレインする

能生繋 ....
雨は降り続け雨は降り
雨雨雨雨 降り続ける

雨が降り続き雨が降り
雨降り続けて秋深まる

雨雨雨雨 降り続けて
蝉の死骸は濡れ溶けて

濡れ腐る蝉の死骸は空
雨雨雨 只降り続ける ....
 
喧騒の夜

組み込まれているから、見えない

都会にもいるんだよ、言霊



 
今はもうないくだものを
ないお皿に山盛りに載せ
今はもうないお屋敷の
ないお客様に振る舞うため
両手に捧げ
運んでいく

彼女はもうない白いエプロンを着け
もうない芝生の上に
テーブ ....
ある日 
水槽の中で泳ぐ
熱帯魚が
テレビに映った 
青い南の海をみた

こんな狭い
水槽の中では
すいすい泳げない
テレビに映った
広い海に憧れて

ここから
逃げ出そうと ....
かつて まつげに
マッチ三本載せてみせた
少女は
そこへ
小さな蒲萄を
たわわに実らせたという

おとぎ話は
完結してからのほうが
むしろ真実だったりする

まばたきのたびに
 ....
光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
私がいないなら、
あなたがいる。
あなたがいないから、
私がいる。
いつも時計のように
交わっては消えていった、
数秒の肌の記憶。

何度生まれ変わっても
告げられな ....
見開いた瞳が何もかも拒む時
舌が千々に裂け石となり果てる時
世界がおまえとおまえ以外に二分される時
おまえの奥深く
開く扉があり
時間の揺蕩う土地があり
虚ろな空があり 明けのような暮れの ....
ある時は弟になりました
川に流された弟の
お姉ちゃんとお父さんを励ましました
お母さんはいなかったので
お父さんは一人で子どもたちを育てました
お姉ちゃんはお嫁さんになって
 ....
私の父は18の時に航空兵に志願した
飛行機乗りになりたかったのだ
もちろんお国のために
命を捧げる意義を信じて

間に合っていればきっと特攻に行っただろう

出征するはずだった日の1週間 ....
         150829

乗務機は今は無き香港啓徳空港に近づいた
これからがおいらパイロットの腕の見せ所
いつもわくわくはらはらする一瞬だ
真下には白いビル群が白い墓石が群れ成して
 ....
かなしみのほうに
かたむいていく白い朝は
つかみそこなった
ひなたちが
さかみちを
ころがりおちてゆく

いきさきは
とおい御国か

秋という字の
右耳に
火がともっている
 ....
掃除も料理も嫌いだけど
洗濯だけは好きで
洗濯物がよく乾くから
夏が好きだ

洗いたての洗濯物を
ひとつひとつ太陽の下に干すとき
いい匂いがして
気持ちよくて
カゴの中身が宝物みたい ....
           150827

孤独な青年ばかりが集まり
モダンな小学校を建てる
全員個室で授業を受ける
体育だけはプロテクターを着け
乱闘へのスキルを磨く
午後は、エアガンの実射 ....
太陽は自分を燃やして
すべてのものに 光りを注ぎます
それは宇宙のシステムで
人間の言葉では
これを『愛』とよびます

宇宙の生き物のひとつである
わたし達にも
そのシステムは ....
若い父親は 汗で髪の毛が張り付いた子供の頭を撫でている
母親は 胸に抱いた汗まみれの子供を 一生懸命あやしている
車窓に青々と広がる田んぼに 草取りの白い長袖シャツと麦藁帽が流れ去る
当たり ....
肉体は善と悪の戦場

剣交わり火花散る度

苦痛が激痛が肉を裂き

意識に鋭く反響し朦朧と
理性を散逸させていく

包丁を前頭葉に一突き

デキナイ理由は唯一つ

君と逢う約 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12014)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コスモス- Lucy自由詩16*15-9-11
そこをなんとか- かんな自由詩6*15-9-10
そこをなんとか- あおば自由詩7*15-9-10
おののののか- 花形新次自由詩315-9-9
風景- 乱太郎自由詩17*15-9-9
あのひと- 石田とわ自由詩1015-9-7
朝の日記_2015夏- たま自由詩21*15-9-5
秋・逡巡- ただのみ ...自由詩18*15-9-5
金の目と金の月- 石田とわ自由詩15*15-9-4
小さな秋の戯れに- 朝焼彩茜 ...自由詩17*15-9-3
臍帯- イナエ自由詩21*15-9-2
コピーアンドペーストエンド- そらの珊 ...自由詩22*15-9-2
酔仙翁の残化身- 藤鈴呼自由詩3*15-9-1
雨は只- たけし自由詩815-9-1
言霊- 殿上 童自由詩13*15-9-1
山盛りの果物の大皿- Lucy自由詩10*15-8-31
【_熱帯魚_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-8-31
まつげに盛られたファンタジー(或いはモナリザの微笑み)- そらの珊 ...自由詩14*15-8-31
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩17*15-8-30
はなびら- あおい満 ...自由詩13*15-8-30
聖域- ただのみ ...自由詩13*15-8-29
黒い犬の話- 小原あき自由詩16*15-8-29
私の原点- Lucy自由詩19*15-8-29
真鍮の都- あおば自由詩8*15-8-29
おとづれ- そらの珊 ...自由詩15*15-8-28
命の洗濯- ガト自由詩10*15-8-28
少年の話- あおば自由詩8*15-8-27
宇宙的システム- 南無一自由詩215-8-27
Fanfare_for_the_Common_Man- 藤原絵理 ...自由詩6*15-8-27
タ力本願- たけし自由詩215-8-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401