ゆでてあえるだけ
コーヒーのパスタを食べた
ゆで過ぎたべたべたパスタ
変わる味の微妙な茹で加減
スタバでコーヒーを飲んで
家に帰ってまたも挑戦して
ふるいレシピをコピーして
....
さくら錯乱
さくら錯乱でも気さく
サクサク歩く桜道
月あかりに照らされ
ぼんやりと
音のない映像見つめた
部屋の中にしのび寄り
現れたのはさくらの霊
染井吉野は泣い ....
○「青春の回想4」
僕の友人の話である
中学生の時に二つ上の先輩から
いきなり呼び出されてめちゃめちゃに殴られた
どうして殴られたかはまったく心当たりがなかった
しかししばらくするとそれ ....
ふるさとは1行の詩よりも価値がない
と 少女は似合わない口紅のような言葉で
潮騒を1行に書きとめます
1行の言葉の地図を広げ
次の1行へと飛び移る
くりかえせば
言葉が連れて行 ....
机の上で
アレはこうして
コレはああして
この角度は写りがよくて
ここにはフタをして
ああ、貴男は
いつもいつもそうだった
かっこよく 生きたいのですね
その ....
それが一匹、目の前にいる
それは狂暴ではなく、捕獲も容易だが
肉が硬く、臭くて食べられない
猫や犬のように見た目が可愛くもなく、
吃驚するほど大量の餌を必要とするので
飼育にも向かな ....
積もり(の)
桃(の)
{ルビ舞踏=Tanz}(こそ)
檻(だった)
{ルビ芋=pomme de terre}(的な)
{ルビ庵=iori}
遂に
....
僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
たばこやめるから
こころ忘れるから
僕とだめになってよ
僕とだめになってよ
酒飲むのやめるから
きのう忘れるから
寒くない日はずっと ....
薬指には琥珀蝶
唇には迷酔蛾を
硝子の自鳴琴が砂にかわるころ
万華鏡を抜け出して
朔の元を去ります。
角を亡くした手鞠が気ままに転がっていく
この鬼ごっこも追いかけるのもまた自由で ....
やっと運ばれたラーメンに
小さなゴキブリが入っていたので
店員のお姉さんを呼んで苦情を言ったのだが、
なぜかマトモに話を聞いてくれない
挙げ句の果てには
「もう、これ以上粘着しないで下さい」 ....
○「シルバー会話」
年寄りAが
「あそこのあれよ」というと
年寄りBが
「あそこのあれね」とこたえた
まわりは爆笑したが
AとBはきょとんとしていた
○「不同意性交の禁止」
こんな ....
朝おきてお布団から見る天井は
思うより遠くて広い
へー てなる
たまにしか見ないし
忘れちゃうのか
年に数回
へー てなる
そんな朝は
年間ベスト何位かの良い朝なんだと思う
(ボクの知るところでは、
納得しきれないぐらいの綻びがある)
宇宙旅行に行くには、まだまだ背丈が足りなくて
生け垣の間からのぞけばまだ、遠く遠くが見つけ出せるほど
ま ....
オレの青春は終わったんだ
そして人生がはじまった
でもオレの人生は磨り減るばかりではない
なぜならオレの青春がオレの胸に息づいているから
青春は呼吸し
青春は轟いている
悲しみさえオレの人 ....
家族みんないい気持ちで
青空 桜なんか窓の向こうで舞って
つまみ食いをして怒られて
ウイスキーの空き瓶が窓辺でキラキラ
鮭を 箸で割って
骨が嫌だなーと思いつつ
テレビの音が大きいっ ....
I send the flying lasagna to you who are gazing your shoes alone in distance, with affection.
{引用=新 ....
あーなにしてたっけね。ちょっと待って、飲みすぎてわからねえからとりあえずわらっとけ、なっ。屋上から眺めた交差点で読心術をもよおした午前四時の砂嵐から読み取られたFAXは最初からげろげろにぶっ壊れてい ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
カップにお茶を注いで
ほっと、
時間通り。
はじまるときは少し、ぎこちない。
時計の針は意外と速くて。
あと少し、
長いようで意外に速く、
規則正しく。
ああ、今日もどうか ....
靴を履かせてあげたい
最初にそう思った
雨をふんだんに吸収した
土に埋もれて
爪に菫色を灯して
関節がそんな方へ向いて
素足のままで
歯型までつけられて
三秒ほど見つめただけで
頬を ....
一時間ほど止まないかもしれない
路面に跳ねる雨しぶき
ショッピングセンター出入り口の側
売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
ふと 気付くと
丸みのあるヒップラインの高 ....
私の好きなとこ
チェリー
って名前にして
それから食べて
この浪漫こそ成り行き任せ
掌中の珠に何を魅せるのか
いま氷雨が顔を覗いている
それを言葉に描くにはまだなにか足りない気がしていた
ときのとまった楽園が、侵蝕を忘れているのをさらう
小さく ....
朝に桜並木を通るたび
垂れ下がる何本かの枝に
無数育つ花芽を観る
今朝に花芽はもう目一杯、
膨らみ茶黄色に揺れながら
花開くその時に備えている
沈黙のうちに生成し
盛り上がる命の ....
○「あきらめないで」
じいちゃんばあちゃん
生きることをあきらめないで
もう死にたいなんて
いわないで
人生百年時代
医学もどんどん発達しているから
じいちゃんばあちゃん
生きることを ....
つぶれそうだった。押しつぶされそうだった。というより、とっくに潰れていた。ストレスに、悪意に、とらえどころのない未来の漠然とした不安に、狭い教室の中に押し込められて同じ空気を吸ったり吐いたりし続けて ....
桜ってどうしてこんなに綺麗
そこには桜の努力がみえるかな
花といえば緑の葉っぱの中で咲くのが当たり前
桜って真夏に葉っぱだけをふりみだし
栄養貯金してるもの
....
何処に行こうが何をしようが
自分に出来る以外のことは出来はしない
落ち窪んだ目をかっ開いて
その瞬間の最善の選択を
日曜日、朝六時
路地裏でカサカサになった
雀の死骸を見下ろしてい ....
『 いつかの雨で濡れたレンズを拭き取って
ある草藪の晴れた日に翳してみました
けれどやはりうつくしい櫻も霞んでいきました
あかあおきいろの紙風船は破けたままに
背表紙さえも ....
瀉血に対する憧れは
その響きと
書くには難しそうな漢字と
血の生臭い鮮やかさが
感じられるからであろうか
一昔前の浪漫さえも感じられ
心のもっと奥の方から
じわじわと地味に沸き立つよ ....
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