すべてのおすすめ
始まった覚えなど微塵もないのに
ぼくたちの生は1秒ごとに死に向かってダイブする
描くフォームがそれは見事で
ぼくたちはうっとりとそれを見ていた
子供の頃に憧れた
空に棚引く飛行機雲にする興奮 ....
           ナツ、おばぁちゃんに聞いたんだけどぉ
           ほんとはもっと暑いかったらしぃのよぉ

 何が。

 かというと
 久しぶりに過ぎ去った台 ....
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれ ....
くぐもり

うきぼり

はびこり


くたばり



のけぞり




あぁ、ここだ、ここだ。
ざす
 階段が沈んでいく。



 当たり前の海の中に。



 階段が沈んでいく。
 沈んでいく。



 俺はその階段を
 歩いている。
 階段は
 沈んでい ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目

しじまの底に射す 水銀のセレーネ

高く遠い月は 手のひらに近く



涙に濡れる野辺に ニンフは眠る

隔てられた人の ほろほろと震える肌
 ....
A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
冷凍庫に眠る
蜂の亡骸は凍る
大人のわたしは
花と虚偽の
供述を並べている

あのとき
去る季節は凶暴なのよと
教えられたから
わたしは隠れて
餌をあげた

遺棄傘に貫かれた土 ....
トイレの便器に座って下着を下ろす
この普通の行為によって導きだされるのはそう、排泄物だ

食事中の方失礼

力んだところで出るものは出ず
変わりに長く細長いものがにゅるにゅると飛び出した
 ....
たとえば悔いることも
不意に 喜ぶことも
時とともに 偶然にとけてゆきます


午後4時半
Tシャツの上に羽織るこのニットを
褒められたのは 初めてです
それはなんて 心躍るできごとで ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}
 ●雨の精

一度書いては捨てられた詩のように
誰にも知られることはないけれど それでも
人の心に光と影を投げる一瞬があります

ちょうど水たま ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
マウンド上で大きく振りかぶった
金田正一の投げたストレートを
牛若丸といわれた吉田義男が
小気味よく弾き返すと
白球は強いゴロになって
三遊間を抜けようとする

あらかじめ心持ち三塁より ....
 ●オイディプスを恐れる

彼らはクローンを恐れる
フランケンシュタインの怪物を恐れる
そして感情の忌避を 倫理の禁忌とすりかえる
自分の子が殺しにやってくる
そこにあるのは
すべてのヒ ....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
 ....
あさはまだくらいうちから
うしうまにえさをやり
いどでみずをくんで
ひえつぶのういたしるをすする

ひがのぼれば
たはたにでて
はるはあぜぬり
なつはくさとり
あきはかりとり

 ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}
 とんがり帽子を取る
薄くなった頭に汗のしずく
 赤い丸い鼻を取る
熊のパンチがかすった曲がった鼻
 メイクを落とす
遍歴の刻まれた深い皺
 白 ....
ハロー、ハロー
周波数はあっているか、こちらはDJ
十三年ぶりに新種のサンショウウオが発見されたそうだよ、皆さん
サンショウウオが好きなDJとしては久しぶりに嬉しいニュースだ
寒い日が続く ....
あなたの背中に吹いた風が

ここまで届くようにと窓を開ける

どこからか

たどたどしいリコーダーの音が聞こえる

この星はとても小さい
                       きゃらめる 5

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  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
ライオンのかかとのにおいを嗅いでみたとして
どんなはばかりが河岸段丘に色づくのだろうね
人はみんな違っているから素晴らしいと言うが
僕だけが愛してもらえない夜は素晴らしくない
みんなが ....
ご飯が炊き上がるほどの時間をかけて
僕はゆっくり目を開けていく。
ケサランパサランのように僕が飛んでいる世界
彼女の記憶の中では、僕は背景に過ぎないから
ここはきっと僕自身の思い出か、ある ....
ボウアは めっくりぽえるのが 好き好き
だからいつも かぷりちゃう
いつも どこに あたびが
ワルツ ワルツ まむつよ
それ なあに?
「おかさん の おっぱい めるめろ!」


 ....
† オーロックス
  1627年 絶滅
現在の牛の直接の祖先。特にホルスタイン種は直系の子孫にあたる。
先史時代の洞窟壁画に描かれている牛らしき動物は、ほぼこの動物、
オーロックスだと ....
みたされない思いや                                 
過剰な言葉に                                      
ひき寄せられるので  ....
背広の背中よりシワシワで
ボロボロの笑顔でもう一軒営業
俺の夏休みはいつになったら来るのだろう
何年もそれを考えている、何年も
不快指数が愉快指数だったこどものための
振り返れば一瞬だっ ....
ひかりかがやく風のとうめいな冷気が頬をなでる
この都会にもあかるい季節がめぐってきた
まつわりつく悪夢にまたしても人々はさわぎたてる
真夏のように感情をたかぶらせみえてこない{ルビ明日=あした} ....
稲の茎じゃないからな
くれぐれも
言っておくよ
間違って
その鋭い口を突っ立てないでおくれ

どこぞの
枝でもないからな
いいかげん
言っておくよ
くつろぐのは結構だけれど
そろ ....
佐々宝砂さんの自由詩おすすめリスト(614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
high-and-mighty- yozo自由詩104-3-31
温暖化現象とひそかな苦悩- yozo自由詩204-3-29
朝の食卓- 青色銀河 ...自由詩704-3-27
うみどりでもいいよ- 黒川排除 ...自由詩204-3-26
階段- カンチェ ...自由詩7*04-3-25
まけじゃんけん- 汐見ハル自由詩29*04-3-24
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
メランコリア- クリ自由詩5*04-3-21
当院における貴腐死病の一例- たかぼ自由詩1404-3-18
蜂月の粉- よつやと ...自由詩704-3-17
失恋衝撃レベル- 暗闇れも ...自由詩7*04-3-16
肌寒い格好で出てきてしまったこと- nm6自由詩904-3-14
雨の夜のガスパール- クリ自由詩8*04-3-13
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)- AB(な ...自由詩1004-3-12
饒舌な三遊間- 山田せば ...自由詩1104-3-12
ウィリアム・ウィルソンの肖像_(完全版)- クリ自由詩3*04-3-11
饒舌な三遊間- たもつ自由詩1604-3-10
阿弥陀来迎- 山田せば ...自由詩804-3-10
道化師の夜の歌- クリ自由詩3*04-3-9
ハロー、こちらDJ- たもつ自由詩2004-3-6
アノマロカリス- たもつ自由詩15*04-3-3
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
うまくいかない- クリ自由詩3*04-2-27
夜の翼- クリ自由詩3*04-2-10
裸の子供たち- クリ自由詩3*04-1-31
eの想い出- クリ自由詩4*04-1-30
深淵を携行するひと- よねたみ ...自由詩604-1-29
時間飛行士へのささやかな贈物- クリ自由詩6*04-1-29
九月のバラッド- 狸亭自由詩304-1-28
ウスバハゴロモ- 北村 守 ...自由詩604-1-28

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