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ささやかれた一言は
言挙げされたその内容は
隠されたまま永遠に失われました

秋括る菊理姫は以来
ずっと口を閉ざしたまま

幾恒河砂の
森の木の葉の
とあるひとひらが
水面か土かア ....
乱視の月を
綺麗に見てみたいから
眼鏡をかけて
見上げた蒼い夜空
望遠鏡でさらに探る
月って
こういうものなんだ
なんだか
そこまでしてはいけない気がして
いつも乱視のままでいいやっ ....
葉針、補虫葉、根性葉などなど
言の葉は
いろいろな形に変わる

サボテンの針もね
あれは葉が変形したものだし

ウツボカヅラの靫や
ハエトリグサのねばねば掌も
葉、そのものだ

 ....
しぐれ、みぞれ、あられ
れれれのれ

おでんの夜には座敷わらしが
ひとりかふたり
遊びにきてる

幸子さんから辛子をもらって
はふはふ鍋をつついてる

食べ終わったらおうちにお帰り ....
宇宙の本とか見ていると
詩だとしか思えない言葉があります
著者氏にはおそらく
これっぽちもそのつもりがなくても

Can you see it ?!
おまえたち見えてるかと
飛び込んでき ....
数多
霊たちにも
夜店の賑わいは魅力なのでしょう

毎年恒例の
納涼盆踊り大会

恒例という言葉は降霊に
納涼という音は魍魎に通じます

ひとごみに垣間見る
久しく懐かしい人の面 ....
雨なのであじさいを見に行きます
真水が空から降る星の
不思議を傘で受けとめながら{引用=でも七色の八仙花
お酒の雨ならあじさいの
ほろ酔い加減もわかるのに}開いた傘には雨粒の
直径ごとに音程 ....
毒舌とか
滑舌とか
ここは百舌のフォーラム

あちこちに
トカゲやらカエルやら
ひからびた速贄がいっぱい

縄張りの主張というわけでもないんだよね
なんのための串刺しなんだか
いざ ....
幾つかの星々が長い年月の間に
微妙にその位置を変えているらしいことは
発見されていました
紀元前からの古記録がありましたから

今ではわたしたち
さまざまな眼差しを手に入れて
広がりに奥 ....
びっこの野良犬の顔が父親の顔で
「まさこ元気か」と語りかける
精神科の待合室で半狂乱し押さえつける人を噛みちぎる老婆
これが妹

段ボールの下に新聞紙を敷き詰めてネズミたちが家族のよ ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に               ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた                  ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
空が好きという人は少なくない


  「空を自由に行き来できたら」


よく聞く言葉だ
完全なる三次元を体感できる空とは
陸上という束縛からの解放を意味する存在なのかもしれない ....
美しいその森は
青く
半透明の管が這っている

踏み入れると
足の下で
古い管が壊れる音がする

管の中には
森の血液、シチューの色をしたものが流れている

それは遠い山の中 ....
"It's dawning...

Now the time is right to fly
Oh!"

"Good morning
A witch co ....
 水曜日には地底に潜る。火曜や木曜日ではない、わたしの爪は水曜日によく伸びる、まずアスファルトに爪を立てる、アスファルトは硬いがわたしの爪はそれよりも硬く尖っていて親指の .... かよらな(*三つ要詞に順ぜぬさま)えり(*ここでは、票来の膳当)も
冷めようひち(*ひどく甘い味、こち返し)に
合歓を借りかまうべく ああ べからずかな
わてろう(*感嘆 逃げ惑う様の意)  ....
ニッポニテスが海を行く
ニッポニテスは頭足類
足の向くまま気の向くままに
頭と足は同じ向き

アンモナイトはあー、うん、もう、皆
絶滅しちゃっていないとは
聞いているけど化石なら
ヒマ ....
 {引用=副題:狙われた街/狙われない街}

こんな日はめったにないけど

たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日

空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ....


昔、ひとりの修行僧がいた。彼は、心が完全に澄み、あらゆる悩みや欲望が彼を通過していき、何物にも動かされない境地を目指した。物事に動かされないようにと、彼はどんどん重くなっていった。瞑想や思索 ....
花びら
フィボナッチ数列といえば
花びらたちの花における並びです

13日の金曜日では
あらまー不吉?って感じしかしませんが
フィボナッチ数列第7項の金曜日とさえいえば
週末に向けて
 ....
切っても切っても同じ顔
毎回毎回同じ顔
それならそれでもいいのです
飴は鍛えて剛くもなるし
伸ばせばどんどん伸びてゆく
舐め散らかしたものを
ひとにすすめるのだけはどうかと思いますが
わ ....
まず本
本が絶滅する
たとえば資源の枯渇、高騰

工場で印刷される書籍はなくなり
図書館やブックオフはレンジャーによって守られていて
古書街は聖地と化している

それからネット
イン ....
 邪悪に眼を細めてまず腕を切り落とすんだよ。いいかい、そいつが悲鳴を上げたらお前はうんと気持ちよくなるからね。嬉しくてにやっと笑うのさ。唇だけになった顔で。血にまみれたナイフの刃先をべろんべろんと舌で .... 不思議なアパートで
ときどき壁にコオロギが現れた
確かに昔、旅行中に逃げ出されて
部屋中コオロギだらけだったこともあったけど
それももうずいぶんと何年も前のことだった

二階の突き当たりの ....
病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました



お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
ここは第六世界太陽系惑星地球・日本国東京都四丁目のバーの中。

私はバーテンに言った。

「二、三個前のさっき、私が飲んでいたカクテルは料理だね」

バーテンはシェイカーを振るのを止 ....
             080812


57577 57577
戦闘画面では
画素数を減らす
諸君には理由は
敢えて述べない

のべないのべますと
5段活用変化を思いだす
擬 ....
君がいれば もう私は詩を書かなくて済むかもしれない
という素敵な詩を書いたのだけど
君がいれば もっと素敵な詩が書けそうだという もっともっと素敵な詩が生まれたので
ここにご報告 マデ
 ....
築50年のアパートは
あたしら家族以外 全員ヘルス嬢
昼間、子供とワイワイ騒いだら
うるさいねん、外で遊んでえや、って怒鳴り声がして、壁がどんどん揺れる
あたしは真っ昼間のきっつい日差しの中
 ....
出張帰りのいつもの近道
車を走らせると道は
その先で
星空に切り取られる
そこが星越峠
たどるたびに
僕は宇宙から帰還する

    会えない夜は輪郭を想う
    あなたのかたちが ....
佐々宝砂さんの自由詩おすすめリスト(614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋括る菊理姫- 海里自由詩209-11-28
らんし- 蒼木りん自由詩509-11-27
詩を書く人のための植物学ノート- 海里自由詩1*09-11-13
おでんの夜には座敷わらしが- 海里自由詩209-11-11
おまえたち見えてるか- 小池房枝自由詩7*09-10-14
短冊と落とし文月/魍魎盆踊り大会- 海里自由詩209-7-11
踊るミクロラプトル/ファントム・オブ・フォトン- 海里自由詩209-6-5
砂漠の中の砂時計/百舌のフォーラム- 海里自由詩309-4-22
砂漠の中の砂時計/あの葡萄は酸っぱいと、星に向かって言うな- 海里自由詩309-4-17
野良犬- モリマサ ...自由詩809-4-13
満足厳禁- 大村 浩 ...自由詩28*09-2-16
釣りをしながら考えた- 北村 守 ...自由詩5+09-1-14
森の娘- ミゼット自由詩3*09-1-9
I'll_be_Always_Home_(Icarus_Mo ...- クリ自由詩108-11-16
「_地底の水曜日。_」- PULL.自由詩7*08-11-13
さえふり(Ho_uk_I)- 竜門勇気自由詩1*08-10-30
真っ直ぐなミラビリス- 海里自由詩108-10-27
メトロン星人(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩2008-10-27
神話- 葉leaf自由詩1208-10-26
フィボナッチ数列第7項の金曜日- 海里自由詩2*08-10-21
美しい金太郎飴- 海里自由詩108-10-18
いつか最後の現代詩が- 小池房枝自由詩908-9-23
通俗ホラー詩_「鉄輪」- 右肩良久自由詩1*08-9-23
スズムシとフタホシコオロギ- 海里自由詩208-9-9
うどんこ病- 佐野権太自由詩32*08-8-27
歩くワカメの集まるバー- 詩集ただ ...自由詩208-8-13
_暮らすように歌う- あおば自由詩4*08-8-12
追伸- くま出没自由詩308-8-5
ばついち- ヤム自由詩14+08-7-16
「星越峠」- たりぽん ...自由詩5*08-7-9

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