すべてのおすすめ
春じゃない小春日和の
雨じゃない木の葉の雨に
木漏れ日がほどけて夜が織りたされる
真昼の空に
ありがとう
うまかった
ありがとう
まずかった
いつも
いつも
飢えていて
ありがとう
食べてきた
皿盛りの肉
絞った蜜
犬の舌焦げ
ありがとう
母の ....
壊乱、元素が軋み合う風景
そこで踝は開かれ、原野へと
或いは原生、印章の刻まれた
砂地、指が辿る、結晶へと
白い布地の上で、解き難い仕方で。
腕、遠く、悪夢の直前へと
詞は裂かれ、繁茂 ....
倉庫に積まれても
思い出すのは 彼のことで
「藁が多いですよね」とか話していた
目の前の男に
「足1本ちょうだい
しがみついて寝るので」
と言ってしまった
外に出たら
これ ....
わたしは、男のおかあさんと暮らしている
男のおかあさんは、働いているので忙しい
男のおかあさんは忙しいので、わたしは留守番をする
わたしは遅くまでひとりで遊んでいるので、いつも眠い
男のお ....
なぜだか忘れてしまったりするので
書いておく
そこにも あそこにも
ピリリと鳴ったり 震えたりすると
ポケットの上から触れずにはいられない
現代人なのですか といわれればそれはそうですが ....
ラベンダー絨毯の中
東へ東へ向かうバス
点在するハーブ園
スィングするカラフルな文字
流れる
ラジオから
セージ、パ リ、マリ 、タイム、、、
と聞こえ
行くのですか
と ....
ある日
ヒゲが全然剃れないので
やけに切れないカミソリだなと思ったら
カミリソだった
そりゃそうだ
*
ある日
ヒゲを剃っている途中
カミソリにカミリソ ....
あくまで単調なリズムだ。
バニー、バニー、バニー、
黒いタイツのバニー。
酔っ払いを左右に{ルビ侍=はべ}らせて、
見るは{ルビ開聞岳=さつまふじ}のてっぺんのくす ....
ブーーンンンンンン....
薔薇の蜜は動物の汗のように、ねっとりとしている。
と、想いながら、
登る。
三輪山は緑の茨だった。登山道は熱帯雨林にのた打つ大蛇のように白くノーブルに
米 ....
ある朝 鏡を見ると
もうひとつ 口ができていた
口の横が 赤く腫れて
みるみる膨れあがり
ぱっくりと割れた
もうひとつの口は
本物の口より大きくなった
もうひとつの口は
思いも ....
今
君が飛び立つ理由を僕は知らない
君が微笑んでいる理由も僕は知らない
なあ エンキドゥ
この世でやるべき事は僕よりも多いはずだし
この世で愛されているのも君の方だ
....
ロボットは町中の人々に
自分はロボットであると言って回った
町中の人々は
確かにお前はロボットだと答えた
しかし、ロボットは
俺はロボットの言うことしか信じない
と言い続け
ある ....
ちゅらさ ちらす ちらさ{引用=(美しさ 散らす つらさ)}
笑って
と三回繰り返した後
泣き出したのは
どっちだったっけ
まぶや まぶや
ちらさん ちゅらー ちらさに{ ....
1 自然環境におけるチャンスは人間の想像以上に確率の低いもので
まず心よりも先に愛しいと感じる全ての器官
{引用=参考資料1「2つの景色」より
マウントするのは
野生における♂が
....
画家が
夜に立っていたので
話しかけた
きっと
目はジャイプールを向き
首から下が
飾り立てた子蛙だったので
「まだ見ぬ恋人」とは
昔の恋人のことですよね?
と 聞きたかった ....
料金が足りませんからと
窓口の向こうの若い局員は不機嫌そうな顔で
茶筒みたいにふくれた封筒をつき返した
そりゃあ、足りないのは僕の落ち度ではあるし
深夜勤務の彼にはちょうど今頃が
一番眠たい ....
赤い辞書
に
君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている
もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく
のを見ている ....
彼女はレースの手袋をしていた
日傘の陰の中に棲む渦巻のように道に迷い
信号を渡ると必ず赤になるのだった
僕たちは警笛と仲良くなって
赤いビートルのボンネットにひと蹴り入れてからひとごみに消える ....
青い鳥がじっと見てるので
毛をむしって 顕微鏡で見ました
顕微鏡で最初に見るのが 鳥の羽だが。
真っ白。青い鳥じゃないじゃん。
「あの子はピンクのお尻をしてる」と思われたい
初恋は最 ....
これが、かのん
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃん
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃんのポシェット
これが、かのん、の
お人形のぽぽちゃんのポシェット
のなかの白いお ....
狸小路のロシアン料理店 友人の家族と食事に来た
店の名は忘れた 目立たない小さなお店
壁際を飾るように 多くのウォトカの壜が並んでいる
短い北国の夏を祝うがごとく まずは生Beer ....
ドナウ川の交番脇を
飛ぶ石曜日をつんざいて
マンテンバイクのレッドロブスター号にて
SOON SOON SOON
高速道路の真下も真下
巨大ネオンも若々しく
田園地帯に屹立する
ディ ....
やろうとしていたこと
鍵を差し込むべき鍵穴に
母のズロースを差し込もうとしていたこと
そうだ 父に見せなくては、と思い立ち
犬を連れて落雷を待ち焦がれていた ということ
落雷 ....
川原を散歩していると見たこともない不思議な形をしたものを見つけた。
石とは少し違う。言葉で言い表すには難しい。
なんというか見えるのだけどよく見えなくて
捉えどころのない形。
そんな感じだ。
....
割り箸が均等に割れたら両思い
そう願って女の子は割り箸を割った
みごとに均等に割れた
そのときの女の子の表情を
思い描いてほしい
きっととてもいい顔をしていると思う
この物語とは関 ....
ここでウエハース島の物語に戻る前に
ぼくのことを伝えておこう
ぼくはどういう訳だか冷蔵庫に閉じ込められている
それは
ある女の子にぼくが酷いことをしたからだ
ぼくはその女の子のことを殺そうと ....
アルルコールは
リタを探そうとしたが
どこに行ったのか見当が付かなかった
「シュトゥルム・ウント・ドラング」
その時だった
ユリイカ研究所に向かって歩いてくる
地質学者のフルボサミン女 ....
それより前のページは切り取られていた
「したがって
ウエハース島は思い出の海に沈むのである
ウエハース島も
ウエハース島の海も
すべては思い出の断片でしかない
私や ....
ウエハース島の頂には
ユリイカという研究所がある
そこではひねもす
ウエハース島に付いての研究が行われている
あまりにも研究熱心な研究者ばかりなので
島が沈み始めて
ウエハース島の頂の ....
佐々宝砂さんの自由詩おすすめリスト
(614)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
木々は光をまた土にゆずる
-
小池房枝
自由詩
3
03-11-16
食べてきたものたちへ
-
k o u j i * ...
自由詩
29*
03-11-15
弐
-
大山猫
自由詩
2
03-11-15
錆び
-
山内緋呂 ...
自由詩
9
03-11-15
男のおかあさん
-
サダアイ ...
自由詩
13
03-11-15
巻き戻しの早送りで
-
nm6
自由詩
8
03-11-14
ハーブ園
-
AB(な ...
自由詩
12*
03-11-14
かみりそ
-
ミサイル ...
自由詩
18
03-11-12
バニー
-
ひろっち
自由詩
9*
03-11-11
『薔薇巡礼』
-
川村 透
自由詩
3*
03-11-10
ヘルペス
-
卯左飛四
自由詩
6*
03-11-9
バイバイ・エンキドゥ
-
AB(な ...
自由詩
11+
03-11-8
ロボットの話
-
たもつ
自由詩
7
03-11-6
まぶや_まぶや
-
AB(な ...
自由詩
8*
03-11-6
虫の生態(AB説)
-
AB(な ...
自由詩
9*
03-11-3
電柱の下_1時間
-
山内緋呂 ...
自由詩
7
03-11-3
Please_Mr._Postman
-
山田せば ...
自由詩
24*
03-10-28
夕焼けが足りない_5
-
AB(な ...
自由詩
13
03-10-26
『渦の女』
-
川村 透
自由詩
8*
03-10-10
開腹(満帆さんの質問へ)
-
山内緋呂 ...
自由詩
6
03-9-28
『かのん、の』
-
川村 透
自由詩
8*
03-9-19
草原のズブロッカ
-
いわぼっ ...
自由詩
2*
03-9-19
SOON_SOON_SOON
-
石原大介
自由詩
6*
03-9-19
ライガー
-
嘉村奈緒
自由詩
7
03-9-18
それが愛だと人は言う
-
桜 葉一
自由詩
2
03-9-15
ウエハース島の思い出_7__〜割り箸〜
-
よだかい ...
自由詩
5
03-9-11
ウエハース島の思い出_6__〜スーパーストロングガール〜
-
よだかい ...
自由詩
8
03-9-10
ウエハース島の思い出_5__〜シュトゥルム・ウント・ドラング ...
-
よだかい ...
自由詩
7*
03-9-10
ウエハース島の思い出_4__〜したがって〜
-
よだかい ...
自由詩
6
03-9-10
ウエハース島の思い出_3__〜ユリイカ〜
-
よだかい ...
自由詩
5
03-9-8
1
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