そうやって闇を光らせる、
例えば手をとって、
もう一度、
ただもう一度、

命に値段があるのなら、
ぼくはいくらつぎ込めるかな、

ひりひりと痛がった、
涙だけをのこして、
消える ....
悲しい歌は
歌う事を禁じられている

いまは
そんなまばゆき時代らしい
分類して片付ける事を得手とする
訳知り顔たちの
摩滅してゆくカレント

時代という名の
光と影が彫刻した悲し ....
「びょ」の濁点と突破する感じを残しつつ「みょ」と合わせることで
愛らしさを表現する。彼女の喘ぎ声は簡単に言えば「あふん」だけど
正確に言えば最初の「あ」に濁点を一つだけ加えて「ふ」には半分に
割 ....
どちらだ


介良か
国分寺か

ふるさとは
どちらだ


足の裏をくすぐる
懐かしさと
頭をよぎる
寂しさと


うどんの味が違う
たこ焼きの食感が違う
空が広す ....
いま詩を書くということに対して詩人は触れれば剥がれる廃墟の塗膜
みたいな瘡蓋を額縁に飾って「この傷は治りかけです」と注意を促す
斜に構えたシンキングタイム理解し合えないことを前提にした会議は
今 ....
夜が燻る
夜が放火する



わるいゆめ
ほんのすこし掠めた
ささくれが毛布にひっかかるような
ひっかかるようなきがして
指を舐める

夜が燻る
夜が放火する


にがい ....
信号待ちをするときは
雨のアスファルトを
濡らす夜の光を
滑るように踏み締める車の連続の
車、車、車の
融合しているかのようなスピードに
巻き込まれないだけの重さの、足 ....
明日
僕は
旅に
出る
遠い
所だ
君の
世界
より
外へ
行く
とき
一度
だけ
振り
返る
から
僕と
目を
合わ
せて
くれ

窓の
一滴

 ....
傷があるんですと
ナポリタンを体中に塗りたくる
血にもならない やけに薄いオレンジ色で
むしろ夕焼けなんですと
ひき肉やパスタを弾いて
トマトソースの部分だけ残す

ミートソースの間違え ....
小さいときの彼は
割と人見知りのほうだったと思います
竹棒の先に白墨挟んでね
線を引きながら道を歩く
不思議とそんな遊びに熱中するような子でした
長々と続いた白線を振り返って
嬉しそうでね ....
午前1時の暗闇の中

部屋の窓から

教会が見える

十字架がネオンになっているんだ

あの教会の前の十字路で

「サヨナラ」と言った

子供が学校の帰りに言う

「皆さん ....
瓦礫と郵便ポスト白く白く輸入

歩み寄る 影で谷底汚すべく

伝え聞く神話の沖にブイひとつ

島に立ち残像から残像見下ろす

和紙の空二重に見え足首から見た

まだプールに飛び込む ....
死んだ瞬間
私に賞味期限がつくらしい
そんなあなたの価値観に
ついていけません

女の腐ったような男
なんていうけど
私が腐ったって
あなたよりはまし

冷凍しても劣化する
 ....
悪いことは言わないから
今日は村の外に出ない方がいいとおもうよ
とくに今夜みたいな月のない夜にはね
今日はここにいてみんなと
楽しく語り明かさない?
おいしいお酒もあるしさ
暖かな暖炉もね ....
 優雅な衣装を纏ったうそが世界中を行進してる
 人々は笑ってりゃいいとうそが振舞う酒を呑んで酔うしかない

 教会ではカップルが神父のもと今日も華やかにうそを誓う
 街角では選挙カーに乗っ ....
春日さす畑の瓶の水に浮く雀の遺骸青き空かな 振り回す正義が定期券だった
気付いた後でも
人は昨日の自分を続けて
優しい人は本当を
言わないけれど
間違ってるのか
ただ足りないのか
たまには教えて欲しくなるよ

奥歯
噛み ....
直下型地震がくるんだって。



学校にいたら確実に私は死ぬだろう。
おんぼろ校舎ごと全員死亡だろう。
と NHKでシュミレーションみながらぼんやり。
でもどこかで
いやもしかしたら自 ....
 詩人は実のところ職業ではない。農民が作物を売って生活費を得るように、労働者が労力の対価に賃金を稼ぐように、詩を売って生活するわけではない。そんな人間は少なくとも私の周囲にはいない。どこかにいるのかも .... 長い階段上りきったその先に
僕のお墓が建った
鹿に蹴られて
冷たくなって死んでいたのさ

僕の亡骸
あの山に眠ってる
迎えにこなくてかまわないよ

小さな舟に乗っていた
潮の香りが ....
夜のしずかなさんごの
いきをひそめる宵闇夜
青ぐろい街の空を
マンタレイが滑空するころ
天体望遠鏡をのぞきこんでいた
ちいさな天文学者は
ベランダで眠りこけて

あのちいさな星 ....
その涙
その歯ぎしり
その震え
向かうはいずこ

こいつを逮捕しろ

箱の中に移るひとかげ
お偉い人が指さすものの
指の一本で
そこは黒に
ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます

その花達は
実を成すためではなく
咲くために咲 ....
首を落とした鶏が暴れるのは
別に不思議なことじゃないのに
暖炉が静寂を守っているのは
追いかけられない影があるからだ

その向こうの向こう側にある曲がり角を
右に折れてすぐの
鉄骨だけ組 ....
戦争は終わったのだろうか?
今は風の音しかしない

誰もが色んな言葉を口にして
感情的で緻密な作戦を練って
或るものの為に戦った

羞恥心は捨てて訊きたいことは全て尋ねた
言葉が溢れて ....
紅茶に毒を入れて飲んでみよう
そんなことをずっと考えていたら
いつの間にか法律が変わっていて
紅茶がまったく手に入らなくなった
僕の夢は叶わなくなってしまった
胡麻の実のかたまりを煎じて飲ん ....
犬に筍でぶん殴られて僕は死んだ
そんな馬鹿げた話があるかと思った
そしたらフランス人が200人やってきて
代わる代わる僕を抱かせてくれと言った
そのうちアロエの皮を剥いていた
玉子くさい息を ....
長雨に猫も畳も冷ゆるかな里の離れのネット重たく なつが好きなきみ
なつが好きなきみと
コカ・コーラを買って
はるの海に行く




あいにく雨模様で
なみは
テトラポッドを
ひっくり返そうと躍起

 ....
舌先で春を捜している
鳥居に差し込んだ陽光に瞬きを繰り返しながら
カタツムリがミシンの上で踊っている
風に乗った時計の短針を
追いかける人々の手にはハンマー

舌先で春を捜している
電熱 ....
鎖骨さんのおすすめリスト(583)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
声に出すのが苦しいからとひっそりとつぶやくだけの日々が増えて ...- 春日自由詩3*08-5-1
霧の向こうに- 餅月兎自由詩408-4-26
文字アック埋める宇宙。個性のキンダーガーデン- キリギリ自由詩108-4-26
故郷消失- 北村 守 ...自由詩108-4-25
クリエイティばらない- キリギリ自由詩308-4-24
夜が燻る- 杠いうれ自由詩908-4-24
幽霊雨林- A道化自由詩1008-4-23
秘事- 木屋 亞 ...自由詩2*08-4-23
風景に消える心- 狩心自由詩3*08-4-22
熱情- 六九郎自由詩4*08-4-21
@教会- 貴水 水 ...自由詩508-4-20
重脚- 黒川排除 ...川柳7+08-4-19
カニバリズム- RT自由詩3*08-4-15
他者は馬鹿- 六九郎自由詩5*08-4-14
パレード- 山崎 風 ...自由詩208-4-13
青空- A-29短歌3*08-4-13
奥歯- 自由詩108-4-9
そんな都合のいいことあるわけねーだろ- 因子自由詩3*08-4-7
詩人のシノギ(新体詩抄の巻)- みつべえ散文(批評 ...1008-4-6
お墓- udegeuneru自由詩4*08-4-4
マンタレイの夜- mizu K自由詩13*08-4-3
狭く_細く_尖り- FUBAR自由詩7*08-4-2
さくら祭り- AB(な ...自由詩9*08-4-1
鳥居- 士狼(銀)自由詩5*08-3-31
冷戦- sekka自由詩5*08-3-30
内臓がどうにかなってしまった- セガール ...自由詩308-3-28
自動ポルノ- セガール ...自由詩208-3-28
- A-29短歌2*08-3-25
海は雨で荒れている- ホロウ・ ...自由詩3*08-3-23
痙攣する舌先- しめじ自由詩208-3-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20