ご存知でなかったようですね
新着Eメールを問い合わせた際に
「新着Eメールはありません」と表示された回数は
しっかりとカウントされているんです
そしてそれが一定数を越えた方
ええと非常に申し ....
使い古したような
ソファーに沈みながら
ゆっくりと
足をばたつかせる
水中散歩でもしようか
その、一言が
恥ずかしくて言えないまま
そっぽを向いている
君はきっと
....
愛してる
こんな陳腐な言葉をお互いに言い合えていた時が
実は一番幸せだったのかも知れないね
今じゃもう 小説家や詩人や偉人やらの名言が詰め込まれた分厚い本を
蛍光ペン片手に必死になって ....
ボルト穏座ベース儲かって真っ赤
九時までには終わるよ 九時までには
終わらんよ
ミートスパ 素晴らしいスパ
いつまでどこまでどちらまで
ジャンボケーキが腹に刺さって
ど ....
君の家に行ってみれば君は食事中で
スパゲッティのソースが唇につきっぱなしで
一瞬だけ僕の顔を見て笑った
ソファの両端に座って「サムライフィクション」を見た
「天国から来た男達」は見られなか ....
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん
この夜に砂糖とミルク少々を入れて
掻き混ぜて飲み干すんだ
――君 何処へ行きたいか云ってくれ給え
ラズベリィの憂愁に
しなやかさの極みの鋭さを閃かせ
僕らを駆動する
僕らが駆動する
{ル ....
相談があるのアドバイスはいらねえ
相談があるのやっぱり愚痴だった
相談があるの答えはすでにある
相談があるの飼ってる猫たより
相談があるのそんなの口実よ
....
とむらいの儀式には
いろいろあるらしい
風に流したり
星に浮かべたり
鳥についばまれる
それも自然だ
骨を
石に混ぜて焼く
というのもあるらしい
鈴にして欲し ....
´
生まれたての
ダッシュされない
耳の美しいカアブ
描いて
´
(何か音)
聞いたこともない
さわれない
見る
ことも
青空に
シャープ
黒鍵に落ちる
細い指
....
身体障害者にも悪どいのはいる
なぜなら、俺たちと同じだからだ
俺たちと同じように
やさしかったり卑怯だったり豊かだったり軽薄だったりするだろう。
玉手箱の中で
暮らしている子供達と
とても
普通の話しがしたくて
両手を広げて挨拶したら
裏切り者だと、指を指される
そんな((柔らかな陽の中にいて尚
黒い手は母さん ....
なにをしているかって
卑怯なことをしています
傷つく準備をしています
お客さんを見送ったら
おぼろな月は三日月です
未来なしのあたしです
なにをしているかっ ....
背の高いあの人の言葉は
いつだってやさしく降り注いだ
まるで霧雨みたいに
やさしく私を包み込んでいた
けれど滲んだ愛情は 蒸発してしまったんだ
今はもうあの人の言葉は
水溜りの上に浮か ....
鼈甲色の
瞳孔を携えている
その眼は
暇潰しにと
塵を捕らえて
いたずらに、世界を白く
光らせている
塵と塵の狭間に
取り残された僕は
四方八方に飛散する
....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る
傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
....
昔からショックな言葉に慣れていた
今では投げかけられる言葉の棘をよけることさえしなくなった
本をいくら読んでも人との付き合い方なんて分からない
人とできるだけ関わりたくない
関わらなければ何も ....
授けたのだ
俺の全てを授け
君は成功した
そして俺は全てを奪われ
抜け殻になった
俺はどうやら
君に心まで授けていたらしい
君はそっと離れていった
さざ波を立てずに ....
庭の木にニンジンがなっていました
友だちは一本もぐと
器用にカッターを操って
舟の形にくり抜きました
池には用水路で捕まえてきた
小さな黒い棒状の魚が群れて泳いでいました
浮くことなくニン ....
グレートーンの街
浅い水溜りをまたぐ
一瞬だけ映る
スカートの中の秘密
ひび割れている
黒いのは生まれつき
随分と汚された
それでもあなたが綺麗と言ってく ....
クリスタルの ボールが 放られると
ぼくらの ふたつの 土地や からだに
いのちに 焼かれた 対話が かがやいた
放擲 された ボールには ふらふら 泳ぐ
天の 子 ....
終わっちまうんだよ
俺たち
灰になって
煙に、なって
空に紛れて
大気に混じったら
あの子の肺の中へも行けるだろうか
もちろんその子が、まだ生きていればの話だけどね
なんだか限 ....
大きくて
仕事以外で
人に
迷惑をかけている
気がします
普段は
表に出すか
わからないような事が
出てしまい
自分がわかりません
毎日 ....
雪が解けたら君の街まで行こう
晩秋の夜に君と春までのお別れをしたんだ
動物達は冬に備えて食料や栄養をたっぷりと蓄えていた
植物達は短い一生の終わりに未来へと繋ぐ子孫を残していた
....
性愛を投げ捨てるべし春の闇
「うち」という呼称は鳴るか水仙花
梅の花咲き極まりて白き肌
その胸に紅梅の咲く夜を知る
春のバス満員なれば風強し
ただひとつ桜が咲きて汁き夜
....
白くつめたい指が摘んだ菫の花束
破綻をつづけるイノセンス
誰にもわからない時を刻む時計
虹色に震えながら遊離してゆく旋律
救いの無いシナリオ
かすかに聴こえる古いオルゴール
のようなノスタ ....
今まで飛んだ事の無いミサイルを
ずっと眺め続ける仕事をしていた男が
急に仕事を辞めてしまった
理由を聞いた所
飛ばないからと言う事だった
それ以前に俺は差し止められて
勝手に解約した事 ....
夢の中でも詩をつくっている
このどうしようもない欲
とっておきの最初の一行が思い浮かんでそれを記憶に留めるのだが
夢の時間が長過ぎてすっかり忘れてしまう
とっておきの一行を夢から覚め ....
ぼくたちは客車のなかで汗だくで存在する
ぼくたちは時に自分たちの水分によりとろけてしまいそうになることがある
木々のようにつり革の手前で僕たちはたたずむ
そうしてなるべくスマートに中央口の改札を ....
ぼくたちは静かにシンナーを吸引する
ボンドやパテやガソリンはやらない
誤ってガソリンを飲んだロッテは恋人のアパートで死んだ
その恋人の名前をぼくたちは知らない
ぼくたちは常に純 ....
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