テキーラを飲みながらお前を口説いてやろうかと
先ほどからしつこく電話がかかってきて困るので
穿いているパンツの色を詳しく教えて先手を打ったら
いや別にそういうのじゃないんですけどもういいですと
 ....
知人から借りた全集をブックオフに売りにいく
150円だという
本を貸してくれた人を裏切る気にもなれないが
105円で二歳の息子にトミカが載ってる本を買って
残りの45円は飲んだ


 ....
愛する人が500人ほど集まって
陸上競技大会をやっているから
ちょっと見に行きましょうかと
全然愛していない人に誘われたので
今天ぷらを揚げていて手が離せないため
また今度誘ってくださいと言 ....
・死んだものばかりが色鮮やかな毛布にくるまっている。あなたは日々、わたしを覆った。すばらしく美しい日々。行い。あなたを被って、丸まって眠りにつくたびにわたしはその死んだものたちに近づいていった。柔いあ .... あの時 俺は3歳でやくざに中古車を斡旋していた
親父とお袋はモノマネパブで手品を披露していた
年の離れた兄貴はF1レーサーになりたがっていた
年老いた祖父母の邸宅は無情にも差し押さえられ
大物 ....
わたしにはとうてい知りえなかったことがある
そのやわらかな皮膚やしろいにのうで、滾る血潮
あたたかな胃液にゆれるわたしの唾液
そのすべての美しいこと

エンドロールを延々とながめているようだ ....
ホルマリン漬けのきゅうりとなすを
きずものは怖いそうで
そんな怪談みたいな話誰もしたがらない

そんな夏に
やけないように、やけないようにと
野犬を尻目に
冷房の効きすぎた部屋でくず湯を ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
いたるところに椅子はあるが君はそれに気付かない

深夜アスファルトに寝そべったってええじゃないか

危ないし迷惑かけるかもしれんけどさ

なりふりかまってる場合ちゃいますよ



 ....
二十四時間操業の工場で
一年前と同じスケジュールを働いた
一年前が二年前でも
三年前でも五年前でも
十年前でも同じであり

今日は雨が降っている
傘の影
右と左
交互に前に出る
汚 ....
俺みたいな人間にも社会はおせっかいで
別にいいって手を振っても
なにか言って巻き込んでくる

橋の下で寝ているだけなのに

空は馬鹿みたいな青


なさけない
ああ、なさけない
 ....
それなりにしおらしく
包丁でうまいこと裂いてしまった指先
はがすものがなくなって
柔らかな
ぎざぎざとした表皮が波立つばかり
もう覗きこまれない
もう声をかけられない
もう遊べない
つ ....
>汗をかくからふいてあげる


少しふくらみをもった三日月ほどの光量で
ナプキンに描かれた「under construction」が
ひらりひらりと宙ぶらり

胸いっぱいの少女マンガを愛 ....
何をするにも
理由がなければいけないというのか
脈略がなければ危ういのか
根拠がなければただの願望って
願望がない人間はただの豚だよね
飛べない豚よりただの豚さだから
戦争するのにも理由が ....
五月雨や透明な死者ばかり過ぎ




夕立や此の世のはずれに独りをり




雨上がりぼくらの好きな空の波
昨日はみんなでしょうゆうどんを食べにいった
ぼく以外のみんなはカレーうどんをたのんだ
ぼくだけがしょうゆうどんをたのんだ
どうしてしょうゆうどんを食べにきたのに
カレーうどんなんか注文している ....
世界中の人々を笑顔にするためにはどうしたらいいか
僕はこの一年間一歩も外に出ないで一生懸命に考えた
世界中の人々を笑顔に出来たら戦争とか差別とかなくなって
とても良い感じの世の中になるんじゃない ....
スポーツカーを購入したら サイドミラーがパープル
でもでも全然大丈夫 だってぼくはもう二十一歳だもん
仕事は全然していないし 保険料も払ってないけど
でもでも全然大丈夫 だってぼくはもう二十一歳 ....
妹の旦那がフランス人でおれはとても悔しい
フランス人の旦那はとてもハンサムなマスク
一方のおれは腐ったなまはげのような顔面
フランス人の旦那はとてもスマート高身長
一方のおれは軽戦車のようなみ ....
今度の連休になったら友達同士で誘いあって
男性下着メーカーの工場見学に行こうぜ
運転手つきの観光バスをチャーターしてね
ブリーフやトランクスが出来るまでの
なまなましい過程を見学しに行こうぜ
 ....
またやってしまった
と煙草を吸いながら彦蔵は懊悩した
それは毎夜のことである
だからもううんざりしている
今日も何もできなかったということに
一日を無為に過ごし
それを繰り返し齢を重ねるだ ....
夏が始まる。普通の出だしだと、落語で言う枕と呼ばれるところだと、夏が終わる、なんてぇひとさまはよく話を切り出すもんですが、みたいな感じで始まるんだろうけど、残念ながら始まるのは話、そして夏、さらには上 .... 夏の縁側に腰かけて
入道雲が真っ青な空に湧き上がるのを
見ている

背後の部屋は暗くて
ひんやりとしていて

もらい物の生菓子を食べようと
手を伸ばした瞬間

チリリ

(一陣 ....
いつまでやってんの?

一度留保したものを
あとで思い返し
取り上げするようなものが
果たして何人いるだろうか
すべてなあなあにする生き物だろう。

君、蛸とサブレおどりたまえ
きみ ....
びっこの野良犬の顔が父親の顔で
「まさこ元気か」と語りかける
精神科の待合室で半狂乱し押さえつける人を噛みちぎる老婆
これが妹

段ボールの下に新聞紙を敷き詰めてネズミたちが家族のよ ....
良いと言われる詩は良い内容を持った詩であることが多い。
良いと言われる詩は良い内容を持った詩であることが多い。
良いと言われる詩は良い内容を持った詩であることが多い。
良いと言われる詩は良い内容 ....
私の書く文章に実在する女は出てこない私の書く文章に実在する女は出てこない
私の書く文章に実在する女は出てこない私の書く文章に実在する女は出てこない
私の書く文章に実在する女は出てこない私の書く文章 ....
酷い映画は
暗くて見えない部分が多い
もしくはカットが早過ぎる

吐きそうなほど空は酒に塗れてる
内臓は太陽だ
吐く息は言葉で
お前は出来事の中に没しろ

Go
一気に滑り落ちて帰 ....
信じることから始めるつもりが
疑わないことに気を取られ
信じることで救われるつもりが
疑わないことに疲れている
もうダメだ もうダメだと嘆くうちに
まだダメか まだダメかと唱えるようになった ....
ついてくの

まえ歩いてる
羊にね

そいつがさ
どんな惨めな顔しててもね



羊はね

ついてくんだよ
一緒にまわりと

まえ歩いてる羊にね


それとね
習 ....
鎖骨さんのおすすめリスト(583)
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走馬灯- セガール ...自由詩209-8-17
サイクロプス- 馬野ミキ自由詩409-8-15
愛する人- セガール ...自由詩209-8-11
ついに瀕死- わだち彩 ...自由詩209-8-10
誰か僕に仕事を斡旋して下さい- セガール ...自由詩309-8-9
あの子たべたい- わだち彩 ...自由詩509-8-8
血_蚊- さわ田マ ...自由詩309-8-5
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
休息- udegeuneru自由詩309-7-31
存在と不在とそのあいだ- 餅月兎自由詩509-7-18
青い空- udegeuneru自由詩2+09-7-16
生平- FUBAR自由詩8*09-7-14
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きらい- udegeuneru自由詩209-6-17
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さんか- 佐々木妖 ...自由詩5*09-3-9
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