かなしいことなんか
ないよ

雨の日にであった
女の子がいった
かなしいことなんか
ないよ
チョコレートバーの
包装を
ひりひりはがして
そこから
むぐむぐ食べていた
わたし ....
{引用=
静かの、川が
逆流する
しなやかな動きの連続で
えたいの/知れないものたちが
反射するから
少女は、もう一度
夜を怖がらなくてはならない
そういうものなの
と、 ....
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
 
華やいで
きみ 
咲いているよ 

あの花は 
すべてを忘れろっていうように 
咲いて、風に流れているんだ 

 ....
ドロップの缶をゆすると
世界がひっくり返るような音がして
ハッカ味が転がりでてきた
たいていこんな感じで
詩を書いている

これしかできないと思いながら
これすらできないと泣いて
 ....
きみをおもいだす

よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる

あさはいつも正しくて
羽 ....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ


元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした


 ....
なくした言葉がいくつかあって 
それを、また 
見つけだすのにあたふたなんかして 

正しい言葉 
わからないんだ 
ぼくは 


言葉は無力だと知っていて 
それで ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
この世のすべてについて、
水の押し殺した笑い声
世を見る森、骨、

私たちはそれらの上、
摩天楼の狭間、血管
すり抜ける波、

それらはすべて私たちの中、
望むもの、止まらぬ心臓、
 ....
ねぇ、死んじゃったら 
なにも見れなくなるんだよね? 
なにも伝えられなくなっちゃうんだよね? 

そこには、なにもなくなっちゃうの? 
なにも残らないの? 
天国にいくの?   ....
既に少女は
轟音にときめいて
空に吸い込まれた

指をさした先の
何万光年に
恋をしたこともあった
音が漏れてしまった世界は
ぼくに萎えていた

空中の{ルビ煌=きら}めきは
そ ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
ゆうぐれどき
止まったままの時計が、
動き出しそうで、こわくなって
抱きしめたまま
走ってゆくことにした
聞こえぬ雨の叫びのなか、
微かなグランドベージュ、
かろやかに、

短針の残 ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという

羽根がほしい
羽根がほしい

微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ ....
白い手首から
あかいなみだが滴りおちて
砂に染みた
日をしるたびに乾かされる
ざらついた海の響きが
耳に刺さる

あらゆる事象が眩しい

それまでも花の咲く過程だときみはいう
半信 ....
月と過去は悲しい光り
優しい光り
照らしてくれよ
見える様に
もっとはっきり
見える様に

崩れたのはあのビルで
僕じゃない
その隣に立っているのが
僕だから
崩れたのはあのビル ....
窓からのぞく
町の遠くのほうは
地面の地肌がみえる
これから
灰色のオモチャが乗っかって
もくもく煙を
たてはじめるだろう
溶かしたり
固めたり
飛ばしたり
流したり
飛行場もち ....
ここに来させていただいて、
1年が過ぎました。

多くの方々の詩を読ませていただけたこと、
そして、多くの方々に私などの詩を読んでいただけたこと、
こころより感謝しています。

 ....
よどみない涙の音がする
あなたはいつも隅にいる
渚の色に似たものよ
深海ににたあなたの涙よ


やわらかな光があって
それを与える指がある
雲は陶器のようだよ
空も風ももう優しいよ
 ....
あなたの横顔が懐かしく、
僕は手を伸ばしてみたのです
南風にただよう
幸福のかけらのようなもの、
あなたの日傘をにぎる手に
すこしだけ集まっています


なれない革靴から
愉快なメロ ....
ねぇ

ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ

もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ



むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、 ....
きみのナイフはきれいなナイフ
うすあおいろで半透明
ころしてくれといいながら
ベランダからは飛びおりない
きみのことなどどうでもいいが
きれいなナイフはほしかった
だけれどきみの返り血で
 ....
霧雨に霞む都会は
わたしがいま居る位置さえも
残酷に浮き彫りにさせて
あの日から遠く離れたわたしを
責めるように
憎み罵るように
きょうもひとり静か泣いている
いらないものがおおすぎるんだ
ねえ私たちは


両手でそらをはかろうとする
出来ないよ
できないよできないよ
わかってるのに希望をすてない
あしをとられて倒れこむ
砂地 ....
血がでてるよ

言われて気付いた


そういえば痛い
なでるような叩くような信号が破壊されてるような
感覚
いつ配線を傷つけたのか
正常のなかの異常な部分がむきだしになる ....
すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった

書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ

忘れたふりを
できるよう ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す

君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる

こんなにも悲しい世界 ....
ゆうとさんのおすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨のち、チョコレートバー- Hitotsuyanen ...自由詩808-4-29
水死体と黒点と観覧車- しもつき ...自由詩24+*08-4-27
ひより- わら自由詩26*08-4-7
ドロップ- naru自由詩708-4-2
きみをおもいだす- アルビノ自由詩708-3-24
カニバリズム- 望月 ゆ ...自由詩43*08-3-22
返信- わら自由詩35*08-3-18
わたしは春にうまれた- アオゾラ ...自由詩12*08-3-11
相対- 路守 緒 ...自由詩108-3-10
こころ- わら自由詩15+*08-3-7
にわか- ゆうさく自由詩2*08-2-9
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
蒼い夕暮れ- ゆうさく自由詩2*08-2-5
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20
かさなりつづける、朝に- 望月 ゆ ...自由詩40*07-11-28
羽根のない日- アオゾラ ...自由詩807-11-25
花葬- アオゾラ ...自由詩1207-11-24
下り坂、上り月- 太陽の獣自由詩107-11-24
忙し色- Hitotsuyanen ...自由詩207-11-20
- わら未詩・独白26+*07-11-18
海岸通り- アヅサ自由詩4*07-11-17
サニー- アヅサ自由詩6*07-11-12
ねぇ- わら自由詩26*07-11-10
いらないもの- Hitotsuyanen ...自由詩307-11-1
霧雨- 月下美人自由詩2*07-10-16
少女たちと海について- アオゾラ ...自由詩8*07-10-14
十四歳- アオゾラ ...自由詩15*07-10-9
とおく_きおく- ねお自由詩4*07-10-8
ぼくのかなしみが骨に似ていても- わら自由詩36*07-10-5
アースライト・アースナイト- 1486 106自由詩6*07-9-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9