にわか
ゆうさく

既に少女は
轟音にときめいて
空に吸い込まれた

指をさした先の
何万光年に
恋をしたこともあった
音が漏れてしまった世界は
ぼくに萎えていた

空中のきらめきは
そのまま
放置したほうが
素敵だ、と
アスファルトが、さけぶ

豪雨は、瞬間
雫が突き刺して
血と雨のハーモニー

ライトニング
雷が、なって、
そのまま

目に見える全てが
かさなって
みんな、ぼくだった

ぼくらは
空に、うなってゆく

空に、なってく


自由詩 にわか Copyright ゆうさく 2008-02-09 22:58:10
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