忙し色
Hitotsuyanenoshita

窓からのぞく
町の遠くのほうは
地面の地肌がみえる
これから
灰色のオモチャが乗っかって
もくもく煙を
たてはじめるだろう
溶かしたり
固めたり
飛ばしたり
流したり
飛行場もちかくにあるし
戦闘機だって
たまにいる
地面も
空も
大忙し
それをながめて
わかったのは
忙し色は
灰色だということ




自由詩 忙し色 Copyright Hitotsuyanenoshita 2007-11-20 02:56:46
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