動かないで
うっかり逆鱗に触れないよう
紅を差してあげる

私の部屋に浮かび揺れる
赤い花びらに
首を傾げる友達

透明な竜を飼っている
躾はいいほうだ

私の帰りが遅いと寂 ....
降りしきる雨の中
傘もささずに俺たちは歩いた
死ぬほど歩き続けた
けれどそれで
俺たちが死ぬことはなかった
俺たち いい奴だった
俺たち 輝いていた
俺たちは生の肉だった
俺た ....
ちががね、

(血がね、といいたいのだ)

ちががね、びよきだからね
あかちゃんのときからね
そうなの、ずっと

少女は枕に片頬つけて話す
ぼくは少女の枕に腰掛けている

ち ....
ドレスを着た小さな子が
ドアをあけようとして固まっていた
思っていたより重かったので
半開きのままふんばっていた


うし!うし!うし!
うし!うし!うし!


すり足でず ....
鉛のようなキス をする
恋人の背中に
手をまわすと
その かいがら骨は
堅く いびつで
かなしくもいさましい

ゆっくりと
おもくあつい寝息に満たされてゆく
部屋で
布団にねそべり ....
{引用=
   殺し屋ボルカ


       車                        ボルカ


       4つタイヤがあって

       ぶうっと、
     ....
太陽の赤よりも

俺とお前の流した血のほうが

赤いぜ

光り輝くこともなく

ただ痛みだけを残した

体の半分の血を

俺たちは流した

それでも

愛だけは手に入れ ....
そうですね

いってみる

そうですね そうですね
そう かもしれません
そう いう考え方もあるかもしれません
そう いうものの見方は
ほんとうは
かなしくは ないですか

 ....
何も食べず
何も犠牲にせず
何も汚さず
何にも汚されず
多くのものを育てる

ただ真っ白い牛乳に
僕はなりたいんだ
やけに小さいピンクの空は
僕がみつめても赤面しないで
御所が影に耐えているときに
向こうの空は水色だったし
きらきらの自転車に乗って段差に耐える人々
のっぽさんのビルばっかりが
そればっか ....
 白眼の日々 
  焦燥 
肌寒い浜辺にいる君
は目を瞑り 
 風が洋服をすべる感触で
遊び
 軽く笑う

 果てしなく続く毎日も
君の
存在次第で
 どうにでもなるのさ

 ....
白銀のたゆたう陰茎、微弱に割くワラの光源

闇を色々な方向で、説明しようとする振動
幼児の皮膚を
毎日雪かきをする母の手袋に。

ハムスター語を理解する、この世で只一人の
子供が出来、光 ....
半透明なら何もきずつかないかっていうと
きずつかないこともない
そんな連想劇を支配すんの
灰が屋上のうえに溜まってゆく、
こっちの肺にも・もはや・あしたからのスケジュールとともに
見終わ ....
「小林亜星」とささやいてみる。
フランス人になった気持ちで
やさしく、女をいたわるように、


コバシャセ?


「井手らっきょ」と諌めてみる。
イタリア人になったつもりで
派手な ....
校庭の使い方を忘れてしまった
忙しさにかまけ
タバコをふかし
子供たちの嬌声に耳を傾け
止むことを知らない霧雨のなか
彼女の寝顔
彼女のやさしさ
彼女のフルネーム
それがなんだか忘れて ....
CARでゴー
念願の免許をとったら
CARで、
中古のシルビアで
ふくらはぎの綺麗な女を 轢きまくりたい
カーで。

どの路地でも時速100km
スピードで
カーで、
赤とか青とか ....
頭に小さな針で穴をあけると
容易くゼリー状の意識が入りこむ
意味を下さいって
当たり前の様に垂れ流される
ネオンサインの空



夜をごまかすのは
眠りたくないからじゃなく
オルゴ ....
あした
また あした

雲 流れて
あの空は春の中
風 流れて
波立つ 森の音

風はあるけど
帆をたたもう
船出の朝は
まだ遠い

あした
また あした
そら 一番星
その人がやってくるのは
ほんの少し
光のかけらをわけてくれた
下弦の月の白い顔が
空に溶け込んでいく時刻です

おやすみなさい
お月様

インクびんのふたを閉めて
閉じ込めたのは月 ....
「君は黒猫が好きだったね。」
「一人の女の子の話なんだ。ある晩、少女は両手を目蓋の上に組んで、片膝を立てて、その上にもう片方の足を乗せて、毛布の中で横になっていたんだ。そうするとほら、四肢と毛布によ ....
夜の洞をぬけるとき
火のしずくにふれるとき
眠りの軌道をすすむとき

蝙蝠のいらだちに とろける皮膚に
濡れた夢の繊毛に
からまり もつれて
声は発熱する

星のページを閉ざすとき
 ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
●はじめに●

はじめに すべからく
大きなぬいぐるみを抱いた
可愛いコアセルベートに人生の苦味を少々
タブラ・ラサ
タブラの遠雷のリズム
クレシェンド クレシェンド
地平線を つ ....
  立ちつくすオベリスク
    立ちつくす
    立ちつくす
    オベリスク
    立ちつくす

  オベリスク立ちつくす
    立ちつくす
    オベリスク
     ....
私の彼は詩人である

ロマンチストな男の人はステキだと思っていたけれど、
実際に詩を書く男性に出会ったのは初めてのことだ

彼はデート中に立ち寄った喫茶店でも、お茶を飲みながら
一人の世界 ....
誰か俺におやすみと言ってくれ

そうじゃないと

また俺は眠れない

また俺は悪夢を見る

せっかく作ったゆりかごから

落ちちまうだろう

誰か1本だけ寂しげに咲く

赤 ....
生理として、
違和に抗う私の体液。
洟をたらし、涙を流し、
発疹し、痒みを増し、
打つ手と言えばこまごもり。

体温を感じるほどの接近が、
親愛の証であるか。
強烈に臭い息が、
好意 ....
視界に広がるこれまでが
あまりに深いので
私たちはすくみながら頂に立ち
いつの間にか手を繋いでいた


あの層を一枚一枚剥がしてゆけば
私たちがいつか手放した大切なものに
また会え ....
けっこっけっこう
けっこうです
タチツテタの滑り台を降りると
コテムシトタの小山にジャンプ
ケッタッケッタ
長靴にたっぷり水を飲ませろ
こってっこって
おさげ髪のブランコに
しゃぼんを ....
 洗車場の男は
 愛する女の血で満たした
 白いバケツを
 廃車寸前の車に
 ぶちまける
 身体の中にあるときは
 女にとって
 機能不全だった血は
 吐き出されて
 ....
青色銀河団さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な竜を飼っている- RT自由詩10*04-6-30
「こときり」- たもつ自由詩25*04-6-25
こときり- RT自由詩8*04-6-25
ノート(うし)- 木立 悟未詩・独白204-6-19
煙草- 自由詩604-5-21
殺し屋ボルカ- m.qyi散文(批評 ...504-5-17
☆130_ボジョウ- 貴水 水 ...自由詩5*04-5-16
ことわり- 月音自由詩1404-5-14
牛乳になりたい- KEIK ...自由詩304-5-13
ひるさがりの夏- 船田 仰自由詩304-5-8
うつくしい朝- 瓜田タカ ...自由詩104-5-5
孤独なふりをする- 瓜田タカ ...自由詩404-5-5
テトラポッド- 船田 仰自由詩404-5-3
豪華ボックスセットデジタルリマスター済- 石原大介未詩・独白18*04-5-2
校庭- 石原大介未詩・独白7*04-4-29
CAR- 馬野ミキ自由詩6*04-4-27
歓楽街- からふ自由詩1604-4-24
また_あした- 春日野佐 ...自由詩4*04-4-24
おやすみなさい_お月さま- ダーザイ ...自由詩18+*04-4-24
睦言- 六崎杏介散文(批評 ...204-4-24
ワープ- みつべえ自由詩304-4-23
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20
MAKING_EPIC- 角田寿星自由詩204-4-16
立ちつくすオベリスク- たかぼ自由詩304-4-4
「エスプレッソ、トリプルで」- さくらい ...自由詩204-4-4
☆95_ツバキ- 貴水 水 ...自由詩7*04-3-30
こまごもるべし!- chitoku自由詩104-3-29
グランドキャニオン- 石畑由紀 ...自由詩1504-3-29
学習- 湾鶴自由詩404-3-28
白と黒と赤- カンチェ ...自由詩304-3-28

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