お前は
ビタミンを含みながら落ちていく

お前のばか
嬉しいばか

お前は
ビタミンの味も知らないで
そんなに若くして
ビタミンを含みながら落ちていく

お前のばか
お前のばか ....
カーテンを開けると大雨だった

ひどく気が滅入る日曜日だ

さらに気が滅入ることに

カーテンを開けたのは彼女の方で

私は外で立ち尽くしていた
けかちなる異語の響きし明け方に青く飢えたり独り在る我

ぬばたまの夜の水床白き背を啄み辿る年魚の如くに

姫君は蛇と化すらし滑らかなその身を誰に巻きつかせしや

黎明に神は失せたり残さ ....
 今
 君が飛び立つ理由を僕は知らない
 君が微笑んでいる理由も僕は知らない
 なあ エンキドゥ
 この世でやるべき事は僕よりも多いはずだし
 この世で愛されているのも君の方だ
 
 ....
ちゅらさ ちらす ちらさ{引用=(美しさ 散らす つらさ)}
笑って 
と三回繰り返した後
泣き出したのは
どっちだったっけ

まぶや まぶや



ちらさん ちゅらー ちらさに{ ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
ス、べる
 ファスト、ぶ
   レク、ファスト
    モゥロウ
      ティーン、ン


ウ、える、コ
 ンドル、ド
   ルフ、エンド
    ルフィン、グデビ
     ....
プラスチックのトレイに
黒い礼服
転がすように
茶を一杯
一個一個並べて
赤いニンジン
口ずさんで
第三の男
色を読みながら
岸恵子
取っていく
みどり児
そのままそっと
青 ....
滑車の前で 光を背に
腕をひろげて 動けずに
崩れ重なる門の残骸
霧を貫く鉄の橋から
したたる滴を聴きつづけていた


霊はいて
雪の地に立ち
応えを受ける
 ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
サンダルの散らかり過ぎた滑走路 紙ヒコーキの泳ぐ地下鉄

この街に照準のような雪が降る 国道のはて 君の空より

ダイダロス=秋の夜長にこんがらがったる作業ラインの十二指腸である

し ....
1 バス待ち


陽だまりの停留所に
車椅子の老人


声かけようか
たとえば
今日もお陽さん輝いていますね
でもすぐそこには冬将軍で
そのブランケットは暖かそうですね
サング ....
東北の湯治場
暗く高い天井にもうもうとこもる湯気
湯に漂う吸い尽くされた乳房

東京の銭湯
午前三時
夜の女たちの化粧を溶かし込んだ湯が
白く濁る

水に集う
サバンナの象の群れ
 ....
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
透明な波が
どこからかやってきて
ささささあん、ささささあん
とうち寄せてくる

けれど
透明な波はあまりに透明だから
私はいつもそれに気づかない

例えば
静かな朝の食卓
箸を ....
それでも闇は………………浦にたたずむ

          …………しろがね/くろがね
                      (犬の…………
 ....
風、吹いた。

わあぁん

高圧線が、たわんで
山のりょうせん
ならした

わあぁん わ あ

さかいめは
鉄筆でなぞってしまお
へこんだところに
つめ
あてて
息もしな ....
2003年10月
葛飾柴又にいた

サムイ オモイデハ
イキタクナイ

カバン一個の人生が
路上のそこかしこにある

ソウイウ ユメモノガタリ

2003年10月
ホームにたた ....
電車が通ると僕の部屋は震える
飴細工みたいな無数のエナジーが空間に飛び散った

ロクに判りもしない文庫を買うのが趣味だった
生命線に重なり合うところでこがねいろの波にのまれる

脳内がジャ ....
 冬納めの儀式は古来より西院にて執り行うものとされている。その間、本尊は伏せられ、黒いラシャ布が被せられる。これを本尊隠しと称する。永年、雪守家の末子の役目とされてきたが、鴉葬以来、毎年、隠し役を選ぶ .... 2


 さて、真摯に強烈に問い続けるという姿勢を堅持するというのなら、前回私自身が書いた次のような部分は、それこそ捉え返されなければならないだろう。


   もちろん私は、北川のいう「 ....
彼女からの手紙が
炊飯器の中で見つかった
もう
ほっかほかの
ぐっちゃぐちゃで

炊きたてのご飯はうっすら黒く
食べると微妙にインクの味がする
時おりぐにゃりと繊維をかんだりもする ....
打ち寄するものみな死せり海灼くる

草いきれ何もかも恥づかしきとき

雲の影渡りてゆけど砂灼くる

はさまれしメモの謎めく書を曝す

切るものと刺すもので食ふ夏料理

  *

 ....
暗く輝く舗道に
群れるひとの息
灼熱から遠ざかるからだに
ひっぱられ
脇道にそれて
ひんやりする暗がりに
肩を入れる
夜に流れる
うすい闇は
底なしだ
ぼくは冷たい空気のなかを
 ....
青色銀河団さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お前のばか- k o u j i * ...自由詩1003-11-15
大雨- たもつ自由詩2603-11-13
短詩形変・夜- 大山猫短歌103-11-8
バイバイ・エンキドゥ- AB(な ...自由詩11+03-11-8
まぶや_まぶや- AB(な ...自由詩8*03-11-6
小詩集「平日の朝の小さな映画館」- バンブー ...自由詩903-11-4
『俗・ス、べる』--ライブ、る、蟻ィ- 川村 透自由詩4+*03-10-30
R- ねなぎ自由詩203-10-29
滑車の前で- 木立 悟自由詩603-10-27
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩35*03-10-24
虚飾拾遺集- 石原大介短歌303-10-24
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように- AB(な ...自由詩1003-10-23
風呂場に集まる女たち- 岡村明子自由詩503-10-22
帰る(五月雨降られ)- AB(な ...自由詩1003-10-20
ぷかぷか日和- たもつ自由詩703-10-20
Opus_i_<ffffff>- 徐 悠史 ...自由詩1303-10-20
緑、ほねぐみ- 林帯刀未詩・独白403-10-18
冴えない夢- do_pi_can未詩・独白203-10-11
くずみたいな- 示唆ウゲ ...自由詩403-10-10
冬納め、あるいは虐殺の予兆に関する記録- ならぢゅ ...自由詩903-10-6
荒地にて2- 徐 悠史 ...散文(批評 ...403-10-4
置き場- たもつ自由詩1803-9-30
夏料理- 佐々宝砂俳句4+03-7-22
暗中- 足立和夫自由詩503-4-1

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