夜のまんなかがあいていたので

表層的な愛を置く

ハピネス

祝いましょう

罪深かったはずのわたしたちはいつからか

ちがう息の仕方をおぼえた

まばたきが要らなくなっ ....
山峡から雲がほどかれて
青空の薄い隙間に流れ込んだ

寺の境内のジャングルジムの上を
白球は大きく弧を描いて巡り
泥田の中に澄んだ影を潜ませ
その影の中にぼくらは遊んだ
風は風のように木 ....
目的などなかった
最寄りの寂れた無人駅から
たまたま通りすがった赤錆の列車に乗った
血の乾いた衣服はぼろぼろにほつれ
おそらく僕はひどく青ざめた顔をしていただろう
幸いにも乗客はほかにいなか ....
あさねこです。

よるから
あさに
くるくる〈う

あさねこみそうになりましたが

うすらめあけて
うすいひかりをいただきに
おはようございますのあさねこまいったり
まよったり
まいりました

く ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚


見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか


ひび割れた心象が決壊する時
 ....
 
 
テーブルの下に
豆腐が落ちていた 
原形がわからないくらいに 
ぐちゃぐちゃに崩れていた 
世を儚んで
飛び降りたのだ
窓を開ける
初夏の風が吹いて
部屋の中を涼しくする
 ....
沖縄に
夢を忘れた
島人が
泣いて「帰るの」
なんで帰るの

「さよならって言ったのは君なのになんで泣いたの」洋次郎叫ぶ夜

冷えた身に
暖かいもの
布団とは
鼻水拭いて
午前 ....
モザイクの中での消去や歪な挙動をみせる男の
首筋まで裂けた口が
映像として繰り返し上映されている夜は
使い魔を使って愉しむレインボーマン


とある一家が消えて
モザイクの中に消えて
 ....
{引用=耳の奥ですうすうと響く
自転の渦よりも果てしない}


それは
薄紅を乱す煌めきたちであり、
乱反射とは相反する速さをはらんでいて、
きみは
まるで恋のようだね、と
指先 ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて

さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく

そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
あなたの手を見ているとき
わたしは時折、魚のようだと思うことがある
別れ際にひらひらと
暗い海へとかえっていく

来た場所も行く先も知らないわたしたちが
誰かに与えられた名前を呼び合いなが ....
smell the sea
colour of the ground
which I've fallen


潮の音が君の波長と重なって
だから満ちては引いてたんだね


 ....
肉が、声を、発する、ただそれだけで、わたしたちは、ひとまえではだかになることをやめた。

ものが、音を、たてる、物音が立つ、立つ、物音が、人以前が、立つ、それだけでわたしたちは、もう、こどものよう ....
ぴよぴよのオカリナと
小さな鵞鳥が走り回っているけど

婚礼のご馳走は
ムルムルのムニエル
大丈夫
心配しなくていいよ

ケーキは
リンデンバウムクーヘン
衣裳には
刺繍の詩集
 ....
わたしが蝶であるなら
世界がむき出す筋肉の紫の静脈の盛り上がりを
ペロリと舐める
その時の世界の激しい快感を 想像出来る

わたしが蝶であるなら
世界が秘めている恥部 その柔らかく熱い粘膜 ....
 しまいには獅子舞と化し騒ぎに騒ぎ
 ローズマリーの壁へ荒ぶりを叩きつける
 荒ぶりの後「を」省略するかしまいか
 妹と小一時間協議するなどして日が昇る

 入らない入っていない
 砂漠の ....
先日の夜、だったかな。
それとも朝、だったか。

誰も食わねえ北海道みやげのわかさいもをバリボリやりながらテレビをみてたら、
すき屋のCMをやってた。有名な牛丼のチェーン店だ。
そこで俺は信 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
アナタハ ダレデスカ

身寄りも帰る場所もなく来る日も河川敷を掘じくる佐久間少年ですか
地球の汚染大気に蝕まれ余命いくばくもないメイツ星人ですか
ふたりきり
河川敷の工場跡で
下水道に住む ....
沈んでるいつかの冬の奥底に
春知らぬまま消えた季節よ

向日葵の鮮やかさほどの白さかな
恋を重ねし色も重ねし

大胆に時には装う花もあり
見渡せば冬の枯野原

霜焼けの愛する人の手を ....
廃校の焼却炉にある入口に「大人禁止」と落書きしてみる


前足を失くしたぎこちない夜と散歩しているひとりきりの部屋


ループする16系統降りられずブザーのありかを君はしってる


 ....
{引用=夢を見た。}

夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
+落葉の日には


 赤い色、青い色
 残りの空を数えている
 穏やかな日々、頬は
 青く紅葉として
 時間は等しく流れていく

 境目に乗って遊ぶ
 あなたの身体に耳を置く
 ....
いつも目の前に
「もしも」
を二つ用意する

願っていない方の
もしも
だったとしても
驚きすぎたり
悲しみすぎたり
しないように

少しでも
耐性を持っていようと
思って
 ....
「序詞」

ゆりかごの中で
小さな戦があった

理不尽な理由とプラントが
長い海岸線を覆いつくした

けたたましくサイレンが鳴り響き

その海から人は
眠りにつくだろう
 
 ....
たいせつなものは
いつだって砂の中。
積み上げても積み上げても
ほろほろと崩れてしまう蛍光性の粒子の奥、
そろそろとうずめてしまいたくなります。
波打ち遠く、
ひっそりとひっそりと ....
  5

ささやきとゆめとで満たされている

乳白色の匂いが駆け巡り
スカートの裾と共に影がゆれる

したたかに群れるとりどりの手足に
手招かれるのは
おなじ匂いをさせる 少女

 ....
 
  


 わたし、苺をいただこうと思って、近所の自動販売機まで出かけましたの、そしたらば、それは偶然、ペプシの自動販売機でございましたが、なんとも、苺は売ってませんのよ、懐疑という二 ....
あわいにたゆたうスポンジ状の光。向かい側では何を喋っていたか。蝶のトケルマデ、またいで、くらんで、主人公たちにルビをあてる。
後ろの正面に泳いでいる黒衣も、また、体制を整えている。寝返りを打つ度の痛 ....
3・28

 あなたが、いつも吹いている口笛の音律が、耳から離れないから、わたしは今日も眠れないんだ。窓の外には、春と呼ぶには早すぎる、マイナスの風が吹きすさぶ。けれどそれすら、今のわたしに心地よ ....
青色銀河団さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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dialog- 紅月自由詩612-9-22
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約束- 瑠王自由詩8+*12-5-25
宇宙飛行- やや短歌3*11-4-30
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_吹聴- 鈴木自由詩608-9-20
すき屋の真ん中で「何しとんじゃ吉野屋」と叫ぶ- 角田寿星散文(批評 ...25*08-8-29
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ムルチ(怪獣詩集:帰ってきたウルトラマン)- 角田寿星自由詩1508-7-31
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ミッキーに会いに- とうどう ...自由詩20*07-11-16
かわいい星- 石田 圭 ...自由詩3607-7-22
サイン- 藤原有絵自由詩5*07-7-21
詩群「その海から」(01〜10)- たもつ自由詩31*07-7-17
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セッション_一、二、三- クマクマ自由詩907-5-4
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