孤独なふりをする
瓜田タカヤ

白銀のたゆたう陰茎、微弱に割くワラの光源

闇を色々な方向で、説明しようとする振動
幼児の皮膚を
毎日雪かきをする母の手袋に。

ハムスター語を理解する、この世で只一人の
子供が出来、光で塗りたくられた。
ハムスター語しか話せないのだ。

腐り加減で、硬い回廊を彷徨く確信的死体感は
必要以上にデフォルメされ、喉をならす。

詐欺罪で誰かが、捕まった話を
ガラス管に注入し、血管内へ注ぐ。

飛ばない鳥に
永遠の希望を持つ。

吹雪が付着したまま
ラブホテルで知らない男と寝る
闇の線のみの家路は
日が昇りかけているので
他人の足跡からは、精子の匂いがする。

タバコを2箱買い
タイマー録画の事を考え

孤独なふりをする。


自由詩 孤独なふりをする Copyright 瓜田タカヤ 2004-05-05 03:56:44
notebook Home 戻る