針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて

朝は はじまるんだろう

道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする

大切なものは 隠され
破けないものは 消した

時刻は
 ....
シェルターの中は安全なのよ と
おかあさんはいう
外に出たらみんな死んでしまうんだ と
おとうさんはいう

てんじょうによじのぼって
あけちゃいけない外も見えないまどに
そっとほおをあて ....
ふでばこを開けると
アフリカの草原が広がっていて
夕日に向かって一人
お相撲さんが
四股をふんでいる
何故あの日
僕はふたを閉じてしまったのか
守るべきものなんて
まだほんの少しだ ....
わたしはどうしていきてるの?

おんなのこがおかあさんにききます。

わたしはどうしてうまれたの?

おんなのこがおかあさんにききます。

おかあさんはゆうはんのよういをしています。
 ....
一袋百五十円
色の付いた籾柄を
売っている

百円ショップの世の中に
百五十円では高い
五十円負ければ買ってもいいと
客のふりする
小父さん小母さんお姉さん
それと僕

バス代を ....
毎日が 
ずっと、遠浅だったらいいのに

って、言ったのは
あなただったか、わたしだったか、
もう わすれてしまった
うつろいやすいふたりだったから
ただ
手をつないだ

波が
 ....
食後に飲むはずだったビタミンが
テーブルの上で醗酵している
その熱で君の言葉は燃え尽きてしまった
僕らはたくさんの窓や部屋を投げあって
ぶつけあって、お互い
何となく傷ついてる
夏 ....
中学生の君はいつもの帰り道を少しだけ変更して河原の砂利道を歩く
忘れていた土の感触を君は思いだす
そして君はコンクリートの斜面に友人たちの姿をみつける
君達は通学鞄を枕にして斜面に寢転び、あるい ....
自転車にひょっとこ
荷台ボロボロ
俺、激しくペダル
自転車にひょっとこ
走れ
俺号
うおーっ、うおーっと雄叫び
おまえの背中が春に似ていて、俺
自転車にひょっとこ
泣けるねえ ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
どうしようもない高層ビルが砂煙あげて物静かに崩壊していった。それはいつだったか、たぶん去年の五月のことだ。もう終わってしまったゲーム盤の上で人々は右往左往していた。怒鳴り散らしていた頼りがいのある審判 .... 猫が空風の空き地を歩いている。空耳。夕暮れのネックレスはもうすっかりラピスラズリの感触だ。味わったはずのコーヒーの苦みは、いまやどこにいってしまったのだろう? 透明な連鎖。青ざめたトルソが、臍のあたり .... 仕事帰りの電車の中で三角みづ紀の詩を読んでいたら
左側のページの裏から若い女の立ちあがる気配がした
ようやく座れる、その程度のことがまるで恩寵のように感じられた

  誰かが石を投げてくるよう ....
しがないおんぷになりたかった

かぜにたゆとう たったひとつのうたに



しがないひとつぼしになりたかった

あさにきえてく たったひとつのほしに




いくつものひ ....
新しい靴は痛い
痛くない靴は選べない
長く歩くコトより、カッコ良く歩くことより
はきたい靴を選ぶ

靴音は、アスファルトに響いて跳ね返る

愛している煙草のパッケージ
これだけは変わら ....
「バールのようなもの」とはなんなのであろうか。それは「バース」ではなく、「バーツ」でもないし、「バール」では絶対に有り得ない。それはバール「のようなもの」なのであるから。「バールのようなものでこじ .... 私は白雪姫の物語が大好きです。
初めて白雪姫を知ったのは小学生の頃、ディズニーの映画をテレビで見たのだと
記憶しています。その当時はまだ無知だったので、私は小人というのは背の小さい
特殊な人種が ....
雲が波なら
僕たちは深海魚だ
深く、深く、
差し伸べられた手も届かない場所で
温もりも知らずに
窒息している

月明かりは
マリンスノーに似ている
それはただの幻想で
本質は
 ....
隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。

M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2. ....
あわわ、しばらく書くの忘れていた(笑)
さいわい、いま少し時間がとれるので進めておこう。

先日、古本屋で「現代詩講座(創元社)」の第一巻と第二巻をタダ同然で買った。発行日が昭和25年だから、半 ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
校長は絶好調!俺は田舎侍、
辻斬りするの、ザウルス
すべからく太もも弾け、
今日は良き日であるの、ザウルス
あっぱれ、俺は因数を分解する、
分解し続ける、ズシン
が、因数は俺を ....
車内はひんやり寒い
乗客はみな一様にうつむき
僕の呼吸だけがまた
不細工な格好で繰り返される

耳元で川が流れている
昔、綺麗な魚に見とれて
手袋の片方を落とした
それは確かにあっ ....
   {引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ

拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
「天動説の子ども」 ロボウティー
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=32950


 この詩を読んで感じる苛立ちはなんだろうかと考えた。初めは何故 ....
ペットボトル
父さん

色エンピツセットの中で一番きれいな赤色エンピツ
母さん

観覧車の置物
兄さん

粘土


テーブルに並べて
バカ男はいつもの席

 ....
うるま 
うるま
はじまりのなまえ
うるま 
うるま
ぼくんちどこいったん
ひんぷんのよこの
ゆーなんぎーのそよと
ゆーなんぎーはーめーの
いとのつつつと
はじまりのとおく
とお ....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを

ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある

たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない

 ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです

地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
(森では)
ハ短蝶の二指が劣等な塵に沈むワーゲンで踊る
破綻した星座を弔うシガレット。

(森では)
五指のヘ短蝶が春の終わりに激しくワーゲンを叩く
ゴシック聖歌は沼の辺端で炎上した。
 ....
青色銀河団さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かぜのうた- 砂木自由詩15*05-6-16
去りにし日々、今ひとたびの幻- 佐々宝砂自由詩505-6-13
ふでばこ- たもつ自由詩1305-6-9
どおなつのあな- ブルース ...自由詩3*05-5-31
色のついた籾柄- あおば自由詩1*05-5-29
とおい日の、ホライズン- 望月 ゆ ...自由詩19*05-5-23
過ぎていく- たもつ自由詩605-5-22
Armadillo- haniwa自由詩2*05-5-17
自転車にひょっとこ- たもつ自由詩1705-5-12
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
どうしようもない高層ビルが- 佐々宝砂自由詩905-5-3
猫が空風の空き地を- 佐々宝砂自由詩1105-5-3
ムウンストラック——詩のスケッチブックから- ならぢゅ ...未詩・独白305-4-30
にじいろ- 蝶番 灯自由詩105-4-30
シンフォニー- e R i自由詩4*05-4-30
バールのようなもの- がらんど ...散文(批評 ...2*05-4-28
7人の小人たち- 宮前のん散文(批評 ...905-4-27
深海の生物は涙を知らない- いとう未詩・独白14*05-4-27
隠喩と論理形式- 葉leaf散文(批評 ...19*05-4-26
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻__其 ...- 肉球マニ ...散文(批評 ...605-4-23
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
ザウルス- たもつ自由詩605-4-13
車内- たもつ自由詩1005-4-6
風景観察官の手紙- 朝倉キン ...自由詩23*05-4-4
ロボウティー「天動説の子ども」について- 田代深子散文(批評 ...1105-3-20
家族- バカ男自由詩1805-3-19
連音/うるま- AB(な ...未詩・独白805-3-16
白濁炎上- オオカミ未詩・独白1605-3-9
天動説の子ども- 窪ワタル自由詩22*05-3-9
ring-Oの森- 六崎杏介自由詩505-3-8

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